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大阪ぽっぽ会 会員・ Grampsの山行

岩登り、縦走を中心に春夏秋冬楽しんでいます。

夏山山行(前穂高岳、屏風岩・雲稜ルート)

期間:2012.07.27夜~07.30
参加者:ポイ、Kuri、ひよこ、NanohaBab、Gramps
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上高地河童橋付近のの梓川

調べてみたら屏風岩は丁度10年振りである。
長いこと行ってなかったんだなあ!

あの時はBabさんがオールトップ、日本の本チャン初めてのオリヴィエ(仏)、
と屏風初めてのKits君の変則4人パーティーでトライしました。

今回はポイ・Kuri・ひよこパーティー、とBab・Grampsの2パーティーで登る。

ひよこは初めての屏風登攀、
ポイ、Kuriはほぼ初めての雲稜トライである。

27日22時京都駅前を出発。20%はGramps、残り80%をポイの運転で平湯に

28日3時到着。3時間の仮眠で予約していたTタクシーで上高地に向け、平湯を6時に出発。

6時45分、上高地で神奈川からのKuriと合流。

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上高地での出発準備

上高地で横尾~蝶が岳~常念岳~燕岳~合戦尾根隊の子ヨーゼフことミキグループ6名に遇う。
みんな山ガールスタイルのトレールランナーだ。

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子ヨーゼルのお友達のトレラングループ

今日は横尾泊まりのためのんびりした一日。
上高地でもゆっくりして出発。

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河童橋

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徳澤園

明神、徳沢園でそれぞれ十分なる休憩を取り、横尾には11時到着。

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テントを設営しさっそく小宴会。
一段落したところで明日の屏風への渡渉点偵察をしてくる。

明日は3時出発の予定を3時半に変更して、

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横尾でのくつろぎ(1)          くつろぎ(2)

夕食を済ませて19時半就寝。

それにしても下界の酷暑は嘘のよう。
涼しく快適な夜が過ごせそう。

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虫刺され予防対策

7月29日(日):
2時過ぎ起床、ヘッドランプを点けて3時10分出発。
若い?3人パーティーの足が速い。

我々パーティーはマイペースで15~6m遅れでついて行く。

渡渉点、まだ暗いが昨日決めたところをポイ、Gramps、Kuri、ひよこ、Babの順で渡る。
ポイは巻くっていたズボンを濡らしていた。

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暗闇の中の渡渉

一部膝上までの深さがあり、
ストック操作を上手くやらないとストックが流されそうになる。

水もやっぱり冷たいが、
渡渉距離がしれているのでそんなにも我慢はしなくとも渡ることができた。

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渡渉無事終了

1ルンゼ押し出しを詰めていき、
T4尾根取り付きで登攀の用意をし、
Gramps・Babパーティー先行で取り付く。

T4尾根:

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T四尾根1ピッチ目のBabさん下部は雪渓

1ピッチ目:Gramps(トップ):最初のところでスリップ。ひやっとする。
そう言えば何回かこのところでスリップしたのを思いだす。

靴に泥と岩に砂利がついているのである。
30m位でビレー。フォローのBabさんもスリップしてテンション。

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1ピッチ目をリードのポイ君


2ピッチ目:NanohaBab:そのままカムを1つ噛まして真っ直ぐ登って行き、
少し左に動いてやや右上気味に登り通常の腐ったビレー点を越してその上の大木でビレー。

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2ピッチ目リードのBabさん

3ピッチ目:Gra:泥ルンゼを登り、最後の5mのスラブ状を登りビレー。

このスラブに残置ロープがあったのにはまいりました。
なぜ?安全のため?不可解である。

4ピッチ目:コンテで大岩手前まで進む。
お花がきれいに咲いている。

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5ピッチへの道

5ピッチ目:Bab:このピッチも結構厳しいと記憶していたが、
なんとここにも残置ロープが付けてあり興ざめである。

本来割れ目の一番奥まで登ってそこから左へと登っていたと記憶しているが、
残置のお蔭で?それを利用すれば、その手前からスラブを難なく登れてしまう。

どうして一般登山道でもないのにこんなことをするのかな?
10年の歳月は恐ろしい。

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T四尾根最終ピッチのBab

6ピッチ目:コンテでT4テラス・雲稜ルート取り付きに到着。

ここで少し休憩をして、雲稜に取り付く。
昨夜ビバークしていたパーティーが3ピッチ目を登っているようだ。

東稜1ピッチ目にも1パーティー登っている。

雲稜ルート

1ピッチ目:Gra:何回も登っているこのルートも10年のブランクで良く憶えていない。

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雲稜ルート1ピッチ目のGramps

クラックを直上して最後に被り気味のところを乗越て2番目のビレー点でビレー。
記憶ではこのテラスに水平に3か所ビレー点がありその最奥でビレーした記憶があるが、
全く記憶違いのようだ。

ビレー点は3か所あるが左上してそれぞれに高差があるのが現実でした。

2ピッチ目:Bab:少し上がって3番目のビレー点を過ぎ、ここからの第一歩が難しい。

あーだ、こうだと悩んだ末、A0で突破。
右上しながら登って行き、
大きく左に回り込んで扇岩テラスに到着。

後続パーティーのKuriさんは1ピッチ目の乗越はアブミ使用で来たとか。
2ピッチ目の出だしもアブミを使って乗越てきたとか。

3ピッチ目:Gra:アブミのピッチ。
少し休憩して登りにかかる。

10年前の「ボルトのリングが少し無くなっていて、細引きが掛けてあった」と山行記録に記してあるが、
今は少しリングが残って、ほとんど細引きに変わっている。

それにフリー化した際に打ったペツルボルトの芯も錆びてきている。

安全を確かめながら、慎重に登って行く。
必然的にヌンチャクも大目に使ってしまう。

最終地点手前で残り1セットになってしまった。
最初にあったビレー点を通過して、次のビレー点でビレー。

ビレーしながら過去の記憶を思い出すと、
もう少し上にもビレー点があったような気がしてくる。

フォローで登ってきたBabさんにフリーで3mほど登ってもらうと、
果たしてそこにビレー点がある。

苦労してこんなところでハンギングビレーなどしなかったらよかった。
と思っても後の祭り。

そこまでロープを引き上げてもらいビレーをしてもらう。

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3ピッチ目のGramps

4ピッチ目:Gra:このピッチはそのままアブミで少し登ってから、右にトラバースする方法と、
ビレ-点からそのまま右にフリーでトラバースする方法があるようだが、

前者は行ったことがないので迷わずに後者を選んで進む。
3mほど行くと核心部。

思い切りのいるトラバース。
何とか今回も切り抜けれた。

少し右に下って登り返す方法もやったことがあるが、
今回は草付状態でやばそうだったので止める。

そのあと少しトラバースで進むもこの先の進み方が思いだあせない。
帰宅して記録を読んでみると、

「以前は真っ直ぐ進んで行って、東壁ルンゼに入るための直登に苦労したため、
今回は早めにピナクル状にシュリンゲを巻いてビレーして直登後右上してルンゼに入る。
その際も一歩の出だしに思い切りが必要であった」と記してあった。

今回はピナクル状突起にシュリンゲを巻きつけてビレーを取り
そこを突破しようとしたが、

行けそうにないので少し下りて、
さらに右にトラバースしてみると、リングが1個あった。

それにランニングビレーを長めに取って左上気味に4mほど登り
左にランニングビレーを取りルンゼ入口のビレー点に。

Babさんが後続で3ピッチ目をアブミで登ってくるポイさんに
次のピッチのアドバイスをいろいろしている声が聞こえてくる。

5ピッチ目:Bab:右側のクラックも利用して登って行く。ハング下のビレー点を見落としたようでヌンチャクが足らなくなってしまったようだ。

代用品でランニングビレーを取って次のビレー点まで伸ばす。

6ピッチ目:Gra:スラブ状のところ。
小粒な砂が乗っているので滑らないように慎重にロープを伸ばしビレー。

7ピッチ目::Bab:クラックのところを5mほど直上して、やや左にトラバース気味に登り、

最後の岩と泥のルンゼ状を登る。
フォローで登るのもいやらしい。

「Babさん、ここにリングがあるよ。見落としたね」と言った瞬間にスリップ。ホンマによく滑る。

ためしにバイルが効くかを使ってみたが柔らかすぎて、あまり効かない。

テラス2m位手前でビレー。そのままテラスまで歩いて到着(13:15)。

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雲稜ルート終了点でのBabさん

登攀具を整理しながら後続パーティーを待つこと1時間余。
無線も全然届かないようだ。

3ピッチまですぐ後を登ってきていたが、どうしたことか?

彼らが到着するまで待つか、
それとも足の遅い我々は先に下りるか相当迷った末、
置手紙をして先に下りることにする。

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同じく終了点のGramps

下りるといっても、
ここから屏風の頭まで登らなくてはならい。

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登り最後のハイマツ帯をかき分け登ってくるBabさん

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屏風の頭手前から俯瞰した涸沢

頭まで1時間15分。
ここから涸沢ヒュッテまで2時間40分と相当時間を要した。

(10年前はテラス~涸沢2時間半。今回は4時間)

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耳を通過するBab

途中雪渓が何か所現れ、
その一つはロープを出して渡ったこともあるが、
それにしても時間を食ってしまった。

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ホシガラス?

涸沢から3か所それも結構長い雪渓が残っていた。
この時期にこんなことは初めての経験である。

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お花畑の小さないろんな花がが疲れた体を癒してくれました 
花がよく見えませんね。本当にきれいでした。

とにかくキャンプサイトに21時45分帰還しました。
なんと今日の行動時間は待時間を含めて18時間35分であった。

それにしても彼らのことが気にかかる。
どうしてしまったかな?無線は全然通じないし心配である。

とにかく食事をして明日早朝の交信を待つことにして、横になる。

7月30日(月):
3時45分目覚めて、無線を入れるも音信不通。
心配が増幅するも致し方ない。

5時きっかりにKuriさんから入電。
すぐに応答するもつながらない。

それっきりである。
彼の落ち着いた音声から察して無事だと思うしかない。

無事なら10時ころには帰還できるだろうと予想していたら、
果たして10時きっかりにひよこ、ポイ、Kuriの順で姿を見せてくれた。
よかった!

彼らは終了点のテラスに16時40分到着(おそい!)。
その後最低コル付近の広地で19時にビバーグしたそうだ。

我々は丁度19時涸沢ヒュッテを出たところであった。

12時にテントを撤収。下山開始。

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徳澤園手前
ソフトクリームが美味しかったです

上高地まで高地トレーニングを兼ねて速足で下ってみる。
(もちろん徳沢園、明神ではしっかり休憩を取りました)

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明神手前


今回はなぜか膝の痛みがマシであったので助かった。

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河童橋手前

上高地からは予約していたタクシーで平湯に。
平湯についた途端、ひよこさん

「早川さんからメールが入っています。縦走に行っている子ヨーゼフさんが怪我。
安曇野赤十字病院まで行って下さい」。

事情を把握したので、
風呂に入って急遽病院まで駆けつける。

右足18針縫合する怪我で、
これより大阪まで車で一緒に帰ることになる。

それ以上の怪我でなくてほっとする。

記録
7/27:京都駅前22:00→
7/28:平湯3:00、6:00→上高地6:45、7:15~小梨平7:26~明神8:10~徳沢園9:10~横尾11:30
7/29:横尾2:00、3:10~渡渉点3:35~四尾根1P5:30~5P6:30~T4テラス7:07、
雲稜1P7:22~3P9:06~終了13:15、14:25~屏風の頭手前15:40~
耳16:10~涸沢ヒュッテ18:28、19:00~横尾21:45

7/30:横尾12:10~徳沢12:55~明神13:57~河童橋14:46~上高地15:00→平湯15:30、16:30→
安曇野赤十字病院18:15、19:10→自宅0:50

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コメント

登攀後の涸沢ヒュッテまで、涸沢から横尾まで、ほんとにしんどかったです。よれよれ。登攀も含めて、もうこんなしんどいことは二度とできないと思いました。時間がかかって横尾帰着が遅くなってしまい、すみませんでした。
体力の衰えを痛感。最後の屏風、最後の本ちゃんと思いました。もっとも昨年チンネを登った時も、もう思い残すことはないと思ったのですが。一度味わうと、反吐を吐きそうなしんどさを忘れて、また行きたくなる。麻薬みたいなもんですね。ありがとうございました。
2012/08/06(月) 11:27:23 | URL | bab #3hihhQBI[ 編集 ]
Re: タイトルなし
> 登攀後の涸沢ヒュッテまで、涸沢から横尾まで、ほんとにしんどかったです。よれよれ。登攀も含めて、もうこんなしんどいことは二度とできないと思いました。時間がかかって横尾帰着が遅くなってしまい、すみませんでした。
> 体力の衰えを痛感。最後の屏風、最後の本ちゃんと思いました。もっとも昨年チンネを登った時も、もう思い残すことはないと思ったのですが。一度味わうと、反吐を吐きそうなしんどさを忘れて、また行きたくなる。麻薬みたいなもんですね。ありがとうございました。

歩いても、あるいてもなかなか横尾に着かない感じでしたね。また行きましょう!
Gramps
2012/08/06(月) 11:37:20 | URL | Gramps #-[ 編集 ]
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