FC2ブログ

大阪ぽっぽ会 会員・ Grampsの山行

岩登り、縦走を中心に春夏秋冬楽しんでいます。

GW前半 鹿島槍・天狗尾根 

期間:2012.4.27(金)夜~30日
参加者:NanohaBab、KuriKuri、Gramps、(牧師)

4月28日:
20年振りの天狗尾根である。
前回は正月山行で北壁にやってきた。
充実した山行であったと記憶している。

DSCF4007_convert_20120501213523.jpg
今回のスタート地点・大谷原から鹿島槍方面を望む

今回は4年前に行ったKuriKuriさんの「任せといて」の言葉で先導をお願いする。

その前に今回のハプニングが。
「インナーを忘れた」と牧師さん。

プラブーツのインナーを忘れたのだ。
残念ながら今回の山行は諦めざるを得ない。

我々もショック!
一緒に行こうとした仲間が一人でも掛けることはなんとも言えない無念である
(これが今回の靴事件1号。これからも発生か?)。

大冷沢の橋を渡る。
正月は渡って直ぐ右折して尾根の末端を廻りこみ大川沢を詰めて行ったと言ったら、

「4年前もそうでした」とKuriKuriさん。

大川沢は橋を渡って分岐を左に取り尾根を横切って大川沢にも入れるルートがあると
昔読んだ記憶もあった。

KuriKuriさんのルートは基本的には大川沢の左岸の斜面をトラバースすることである。
冬は雪で埋まった川原歩きである。

春は渡渉を出来るだけ避けるため斜面を歩くのだそうだ。

今回はいきなり大ゴ沢を渡渉しなくてはならない。
水量も多く流れもきつい。

前回は簡単に渡れたそうだ。
がちょっと躊躇。

DSCF4012_convert_20120501213553.jpg
Babさんの靴を取りに再度渡渉してくれたKuriKuriさん。

先ほど言った尾根を横切るルートの先(右岸)に行ってみるも
林道はUターンしながら高度を上げて

行き先が目指す方向とは反対方向になってきた。
もう少し突っ込めばよかったことは後で分かったことだ。

又引き返し先ほどの大ゴ沢を渡渉することになる。
狭いが水量と流れの速さに躊躇するも行くしかない。

少し上流を覚悟を決めて渡る。
その後尾根を高巻いてみると林道らしきところに出る。

ここから左岸斜面のトラバースが始まる。
雪が有ったりブッシュだったりの不安定な斜面を登ったり下りたりしながら進むも時間が過ぎていくばかり。

取水口手前でやっと川原に下り右岸に渡渉。

この渡渉を終ったらBabさん「靴が無い!!!」。
渡渉中に片方落として流されてしまったのか?

しばし茫然自失。
今日2回目の靴事件が発生。

さあどうしょう。
意味も無く水際まで戻り、さっき渡った対岸を目で追う。

果たして片方の靴がそこに残っている。
安堵。

その瞬間、身を切られるような冷たい水の中を再度往復渡渉しなければならない。

ネオプレーン靴下を履いているKuriKuriさんが勇敢にも取りに行ってくれた。

ここまで5時間半も掛かってしまった。
この時期このルートを取るのは間違いのようだ。

DSCF4014_convert_20120501213626.jpg
取水口を過ぎたところ

取水口の橋のところが雪が不安定で注意を要した。
少し先が荒沢との出合。

DSCF4017_convert_20120501213654.jpg
荒沢出合を出発

少し休憩して荒沢右岸を上流に向う。
200mくらい登ったところで尾根に取り付くため渡渉。

前回KuriKuriさんはここで雪を踏み抜き落っこちて川の中に相当時間浸かっていたとか。

思い切れば石伝いに間隔は少し広いが飛んで行けそうだ。
KuriKuriさんは前回事件がトラウマになっているようで飛ばずに渡渉と決める。

渡渉してからの左岸に上がるのに一苦労。
雪の足のスタンスが崩れてしまうのである。

何とか登って、尾根の取り付まではあと50m位か。
そこに行くには再度左岸に渡渉しなくてはならない。

今度は渡渉は無理のようだ。
このところの気温上昇による雪融けで水量も多くなっている。

更に対岸の雪も下部が削り取られており、
渡ってもそこをずり上がれそうもない。

DSCF4018_convert_20120501213724.jpg
尾根に取り付いて

そこで取り付き点の手前(尾根の右側)から登って見る。
尾根は雪も相当融けており、ブッシュが登る行く手を妨げている。

DSCF4019_convert_20120501213754.jpg
カタクリが咲いていました

右に左へと蛇行しながらの登行となる。
尾根上までの急登を終え一休み。

ここからはブッシュも無くなり尾根上の雪歩き。
1700m地点で設営。

DSCF4020_convert_20120501213824.jpg
初日の宿泊地

記録:
27日:阪急南茨木21:30→大谷原5:30
28日:大谷原6:00~荒沢出合11:56~テン場15:30


4月29日
3時起床、5時出発が少し寝過ごしとぐずぐずして5時20分出発になってしまった。
今日も天気快晴のようだ。気温が高い。9度もある。

DSCF4022_convert_20120501213857.jpg
出発準備

早朝というのに雪も締まっていない。
昨日入ったと思われるトレースを辿って登行していく。

通常この時間帯なら締まっているはずの雪も5cmから10cmほど潜る。
暫く登ると設営されたテントがある。

DSCF4024_convert_20120501213926.jpg
天狗尾根登高①

外から挨拶をしてみると、
彼らは北壁の正面ルンゼを登りに来たそうだ。

DSCF4026_convert_20120501213959.jpg
天狗尾根登高②

昨日第2クーロワールを登って少し行ったところで、
雪の付きも悪く進むのは危ないから断念して引き返してきたとのこと。

そんな情報を聞いたのでモチが下がってしまった。
が我々は行けるところまで行ってみることにする。

DSCF4028_convert_20120501214035.jpg
天狗尾根登高③

とにかくこんな時間なのに雪が腐ってきている。
相当気温も高い。

やがて第1クーロワール。
見た限りロープ無しで登れそう。

取り掛かる寸前に右端のブロックが崩壊。
いやな予感。

とにかく真ん中を登り始める。
懸垂下降用紐のある中間地点くらいのところに大きく横に亀裂走っている。

DSCF4035_convert_20120501214118.jpg
第1クーロワール登高

このまま登りつめてしまおうか迷う。
登ってしまって退却の時に50mロープ1本しかない。

牧師さんが1本持ち帰ってしまっている。
このクーロワールの雪が落ちてしまっていたら1本では足らないので懸垂が出来ない。

このまま登ろうか、下りようか迷う。
先ほどのパーティーの助言も気になる。

結局、ここまで来るのに要した時間をかんがみても、
我々の実力ではこの先難しいと結論。下りることにする。

敗北感は隠せないが仕方が無い。
天気の良いのと素晴らしい景色を堪能でき且つ静かな山行が出来満足である。

DSCF4037_convert_20120501214149.jpg
荒沢奥壁

今回は天狗尾根は2パーティーのみのようだ。

DSCF4042_convert_20120501214225.jpg
天狗尾根下降①

下りは益々雪が腐ってきてアイゼンに団子雪となって滑り始める。

DSCF4046_convert_20120501214258.jpg
天狗尾根下降②

途中で写真を撮ったりと春山を満喫しながらの下山にである。

尾根上から約90度右に曲がって取り付までの下りは更に雪が融けてブッシュ、ブッシュの連続で辛い下降となる。高価な手袋も破れてしまった。

DSCF4048_convert_20120501214348.jpg
荒沢・ブリッジもどんどん崩れてきている

帰りは尾根に取り付いた少し上流に着地して
最初から右岸をヘツル様に下りていく。

一箇所やばいところもあったが終ってみれば、
皆でここが今回の核心部かと苦笑。

DSCF4052_convert_20120501214610.jpg
荒沢出合での休憩

帰りは行きと異なる川原を下ってみることにする。

渡渉は往きが3回(中、大川沢自体は1回)、
帰りは大川沢の渡渉2回のみですんだ。

大谷原~荒沢出合に要した時間は、
往きはなんと6時間、帰りは2時間半(のんびり休憩を含めて)。


因みに20年前の記録を見ると、
大谷原から1800m(幕営地点)まで8時間15分(ラッセルあり)。
下り1800m地点から大谷原まで2時間半(渡渉無し)である。


体力が落ちているのが歴然としている。
しょうがないで済まされるだろうか?

DSCF4058_convert_20120501214649.jpg
大川沢の渡渉
切れるような冷たさである

まあそれでも今回の山行は牧師さんが欠けたのは残念でならないのと、
登頂できなかった悔しさは残るが、皆それぞれに楽しめた。

DSCF4064_convert_20120501214724.jpg
大川沢の川原歩き

DSCF4069_convert_20120501214811.jpg
休憩地点の傾斜地に咲いていたフキノトウ

大谷原に帰着は14時半。
このまま帰るのは惜しいので、ここにテントを張って一晩のんびりすることに決定。

DSCF4073_convert_20120501214848.jpg
テント内からの鹿島槍方面

私は留守番役で、お二人にアルコールを調達に行ってもらう。

宴会を始めた頃にお隣にテントが張られた。
広島から来られた5~6人パーティーだそうだ。

暫くしたら「この辺りに登山具店がありなすか?」とお隣さん。
「どうされたのですか?」

「1人が靴を忘れました」
「えっ?」同じことがあるものだ。

牧師さんの悔しい顔が目に浮かぶ。
「僕の靴がが合えば使ってください」。

履いてみたら少し大きいが何とかなりそうとの事。
良かった!

これで今回は靴事件は3回目。
これで打ち止めになりますように!

DSCF4075_convert_20120501214939.jpg DSCF4076_convert_20120501215019.jpg
宴会


今宵はビールは飲まないと誓ったビールを2本も飲んでしまった。
勿論その上に酒は辛口、熱燗して600cc(3合3分の1)飲みました。

気持ちの良い打ち上げが出来ました。

記録:
テン場5:20~第1クーロワール7:40~クーロワール中間点8:05~昨日のテン場9:50~
尾根取り付き11:10~荒沢出合11:55~大谷原14:35就寝19:30


4月30日:
4時半起床。天気は曇り。
下り坂になってきたようだ。ゆっくり朝食を摂って6時半出発。

大町温泉郷の薬師の湯に浸かり松本へ。
帰阪のバス予約にバスセンターに行くも夜行しか空いていない。

15時発のキャンセル待ち。
3人で市内の重要文化財「旧開智学校」を見学。

DSCF4079_convert_20120501215059.jpg
重要文化財・旧開智学校前で

DSCF4084_convert_20120501215352.jpg DSCF4085_convert_20120501215428.jpg

DSCF4086_convert_20120501215502.jpg DSCF4088_convert_20120501215536.jpg

DSCF4089_convert_20120501215630.jpg

DSCF4091_convert_20120501215702.jpg

この後栗田さんは上高地へ。

我々2人は15時発のキャンセル待ちが駄目だったので、
特急しなので名古屋まで行き新幹線で帰阪しました。

久し振りの電車を使っての山帰りでした。
運賃は高いがやっぱり速く楽でした。

記録:
起床5:00、出発6:30→薬師の湯7:15、8:20→松本9:30、14:53→名古屋17:10→京都17:47→自宅18:50
スポンサーサイト



コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック URL
http://toyotakayamajinsei.blog50.fc2.com/tb.php/563-7b36610f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック