大阪ぽっぽ会 会員・ Grampsの山行

岩登り、縦走を中心に春夏秋冬楽しんでいます。

   谷川岳・衝立正面壁・ダイレクトカンテ  

期間:2011.8.28夜~8.30朝                  
参加者:O倉、Eio木、O串、Yossie、Gramps

8月26日・27日
今回は5年振りの訪問。
天気予報はイマイチであり希望も無く大阪を出発。
約9時間で登山指導センターに到着。

目標は全員ダイレクトカンテ

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谷川岳登山指導センターとEio木さん

一の倉方面はガスっている。
1時間ほどで用意を済まし出発。

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出発!O倉さんとEio木さん。

一の倉沢出合に着いた頃にはガスはますます下りてきている。
それでもとにかく進んでみる。

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テールリッジ末端への懸垂下降地点より見たテールリッジ

10日前に訪れた岳友達はテールリッジ舌端の雪渓が崩壊しそうでここで諦めたそうだ。
今回は崩壊しそうなものは落ちていて完全なスノーブリッジになっている。

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テールリッジ末端横のスノーブリッジ
(ガスっているのでイマイチ上手く撮れませんでした)


ひょんぐりの滝を右岸から高巻き懸垂下降で降りてみる。
この頃よりガスが一段と下がって来て雨が降り出す。

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テールリッジへの懸垂下降中

一応テールリッジは登れそうことを確認して早々に退散。

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テールリッジ末端手前のお二人

それにしても天候が悪いせいか、我々以外誰にも会わない。
谷川岳も淋しい山域になってしまったのだろうか?

それとも車の入山規制も影響しているのだろうか?

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土合駅下り線の階段(400数十段?)

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今夕と明日の朝の食料

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今日の夕食
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明日の天気を期待して、今日は諦め入浴後、食料を買出して夕食とする。
明日は3時起床、4時出発の予定。

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夕食

記録:
大阪20:30→登山指導センター5:40、出発6:305~一の倉出合7:10~テールリッジ懸垂地点8:10、8:45~一の倉出合9:25~指導センタ→慰霊碑11:45→土合駅11:50、11:55→湯テルメ→スーパー13:40→指導センター15:00

8月28日 
3時起床、4時出発の予定であったが、外は霧雨が降っていてがっくり。

そんな中で、大学ワンゲル部は縦走に出かける。

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一緒に泊まった群大ワンゲル部員の方たち

ふて寝、雑談しながら天候回復を待つ。
Eio木さんは膝の調子が悪いと言うことで早々に出かけるのは諦める。

6時頃雨も上がるも依然ガスの中。
残り4人で行けるところまで行くことで出発してみる。

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予定時刻より2時間後れて出発

一の倉沢辺りから眺めてみると、昨日はガスが下りてきていたが今朝は上に向っている。
晴れることを期待しながら懸垂してテールリッジに。

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一の倉沢出合から。ガスは上に向っている。

テールリッジは概ね乾いている。
しかし物凄く蒸し暑い。

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テールリッジ取り付きへの懸垂下降

汗びっしょりになりながらテールリッジを詰めていく。

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テールリッジを登るO串、O倉さん

この頃より日が射し始める。
このまま晴れることを祈る。

ダイレクトカンテへの取り付きへのトラバースは5年ぶりではあったがなんとなく分かる。

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アンザイレンテラスのYossie

最初にO倉・O串パーティーに先に行ってもらう。
正規の出発点より少し上った地点まで進む。

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ダイレクトカンテ1ピッチ目の取り付きのO倉・串両君

この方がロープの流れは良くなりそう。

ダイレクトカンテ

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1ピッチ目のO倉・O串パーティー

1ピッチ目:Yossie:草着岩を右上して、凹角を直上し左に廻ってビレー。
ビレー中は背中から日を浴び暑くてしょうがない。
汗びっしょりになる。
 
2ピッチ目:Gramps:ここより我々が先行。
フリーで少し右上して、人工登攀を開始。

このピッチ被り気味でやや左上しながらアブミで登っていく。

ピンはあまり良くないが、最近新しくリングピンを追加してくれている。
それとスリングの多いこと。

昔スリングが連続している人工ルートで1つ目は慎重に乗って大丈夫だったので
気を緩んだのか2つ目で切れて大墜落をしたことがある。

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2ピッチ目リードのGramps

ピンもイマイチのこのルートでは落ちられないので神経が疲れる。
おのずと慎重になり遅くなる。

最後はフリ-でビレー点に着く。
フォローをビレーしている間、両指が攣り痛い。

大汗をかいてミネラル不足になっているようだ。
こんなに攣ったのは初めてである。

登ってきたYossieさんに塩とスポーツドリンクをもらったが少し効いたりしたがなかなか治らない。

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このピッチ40mと長いので疲れます。

3ピッチ目:Yossie:引き続き人工でハング下に沿って抜け出る。

この辺りからまたまた雨が降り始める。
これ以降、雨でカメラをしまってしまったので写真が撮れない。

乗り越したところがビレー点であったがそのまま直登を続けようとしている。
下から声をかけて下りてもらったところでビレー。

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3ピッチ目リードのYossie

4ピッチ目:Gramps:ここからは左上気味にA1,A0の人工登攀。
ピンがなくなった地点からフリーで右に草付き混じりのところをトラバース。

雨が降っているので厳しい。

ブッシュに入り込み大木でビレー。
雨の中のブッシュでのビレーは蚊の大群?に刺されぱなし。

後続のO倉・O串パーティーを待っている間に懸垂地点を探しに行くも見つからない。

O倉さんが昨年来ているので探すのを止めて彼の来るのを待つ。
1時間後に後続も登攀終了。

そのままO倉さんに進んでもらう。
私が探した地点より少し登って廻りこんだ地点にあった。

幸いなことに雨も上がる。

ここからの北稜懸垂は結構分かりにくい。

1)最初は左下に下り、右方向に下ると次の懸垂地点がある。
2)そこよりやや左寄りに懸垂をかける。約30mくらいか。
3)ここからは40mのほぼ空中懸垂
4)5~8m残置のロープで少し左下に
5)ここより30m?位真直ぐに懸垂。

各懸垂ごとに黄色方のロープが絡まり解くのに苦労をする。
もうこの辺りからガスも立ちこめ、暗くなってしまう。

ヘッドランプの明かりで衝立前沢に向って下降。
昨年来たお倉さんの好リードとこのお盆に逆から登ったYossieさんのサジェスチョンで
真っ暗闇の中を迷わずに衝立前沢に降りてこれた。

ここからはほぼ沢通しに下降するのみ。
途中1回の懸垂を含めて本谷出合まで下りてくる。

ここで本谷の雪渓で行く手を阻まれるため、
本谷の左岸の草付きトラバースするのであるが、

暗闇での行動は危険と判断してここでビバークと決定。20:30

(明るければ難なく行けるようである。
事実このお盆にはYossieさんたちはこの所を登り下りしている)

途中、とちゅうで指導センターにいるEio木さんとは連絡が取れていたが、
ここからは全く電波が届かない。

まあ致し方が無い。
途中まで交信が出来ているので彼もどの辺りにいるか見当が付いていることでしょう。

着るものを着てツエルトを被りビバーク態勢に入ったころ、
Eio木さんから無線が入る。

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ツェルトビバーク。座ってのビバークは'95年のマーターホルン以来16年ぶり。

丁度対岸のテールリッジへの懸垂地点少し前まで来てくれているようだ。
ガスが濃くてライトの明かりも全然見えない。

状況を説明して戻ってもらう。
ありがとうEio木さん!

ルンゼの中なので落石を考慮して、
大岩の直ぐ下で4人並んで座りビバーク。

21時過ぎから明るくなる5時までの8時間。
殆ど、うとうと状態の睡眠であったが気がつくと1時間たっている。

そこでみんなとたわいの無いことを少し話して、
うとうとすし次に目覚めると決まったように1時間が過ぎている。

この繰り返しで朝の5時が意外と早く訪れた。

記録
起床3:00、出発6:10~一の倉沢出合6:50 ~懸垂地点7:45~テールリッジ下8:35~1ピッチ目取り付き10:15~2ピッチ目スタート11:15~3Pスタート13:00~登攀終了16:00 (O串、O倉Pは17:00)~本谷出合ビバーク20:30

8月29日:

5時起床。5時半行動開始。

お盆のときは登る際にフィックスしたとのことで、
念のためロープを出して見る。

明るければこのトラバースも普通に歩ける。

後は踏み後を辿ると自然に河原導いてくれた。

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無事一の倉沢出合駐車場に帰ってきました。

一の倉出合に6時20分到着。
ここで記念写真を撮って、指導センターに7時10分に到着。

昨夜から食事を作って待ってくれていたEio木さんどうもありがとう!

ビールで乾杯!片付の掃除して、お風呂に入り帰路に着く。

天候が悪く諦めていた登攀が、
このお盆の剣同様に登れたことの幸運に感謝。

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天神平へのロープウェー

記録:
ビバーク地点起床5:00、出発5:30~一の倉沢出合6:20、6:40~指導センター7:10   

谷川岳資料館の写真の一部の紹介登ったことのあるルート

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衝立岩正面壁・ダイレクトカンテ

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衝立岩正面壁・第一雲稜ルート

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烏帽子沢奥碧・変形チムニー

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烏帽子沢奥碧・南稜
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小太郎岩

期間:2011.08.19夜~21
        
中級登山学校に参加。

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小太郎岩・ライオンハング

8月20日:
昨夜0時に現地到着。

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Photo by Ikechan

今回は喫茶・谷の風の通り道・店主中西さんのご好意でテラスで仮眠させていただけることになる。
途中で仕入れたビールを1本飲んで就寝。

アシスタント・コーチ研修

5時起床。
天気が心配であるが、6時半頃出発。

今日のパートナーはMuraJyun(AC)とNo村さん(スタッフ)の3人パーティー。

1)下部岩壁は一番右側のルートで登る。

登り終わったら蒸し暑く汗びっしょりである。
フォロー1番手のNo村さんの登りがイマイチであるが何とか登り切ってくれた。

ここを完登できたのは初めてですごく喜んでいる。
その喜びの顔を見て遅い登りなんてどうでも良くなり自分も嬉しくなってきた。

2)ライオンの鼻下についた時は3番手。
Eio木パーティーが真ん中、
O串パーティーが鼻左ルートを選択して登りはじめていた。

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ライオンの鼻下の混雑具合

必然的に鼻右ルートが我々の登るルートになった。

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ライオンハング1ピッチ目のNo村さんとMuraJyun

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1ピッチ目ビレー中のSinoちゃん

正直言ってNo村さんがこのルート登れるか心配であったが、とにかくトライあるのみ。

ハング越えまでのEio木さんの真似をして一部を引き上げして登ってもらったが、
本人は気がついておられなかった。

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2ピッチ目(ライオンハング)でビレー中のEio木さん
登ってきているのはKouさん

このピッチを自力で登り切れたことにこの上ない満足感を表わされていた。
言いにくかったが、ちょっとお助けを入れたことを告げたらがっくりされていた。

申し訳ないことをしてしまった。

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3ピッチ目の登攀を待つKussyie

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五段ハング乗越

3)ここからは5段ハングの右ルートを登る。
ここも最初引き上げをやってしまったが、

途中で気がつき後半(核心部)は一切引き上げをせずに登ってもらう。
そして引き上げ無しでもゆっくりではあるが着実に登ってこられた。

その旨伝えるとすごく喜んでくれた。
とにかく3人は登り切れたのだ。

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五段ハング右の乗越を頑張って越すNo村さん

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続いて余裕の?MuraJyun

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これから5段ハングを懸垂で下りるSinoちゃん

この後バンドまで登ってそろばんルンゼを1ピッチ下り、
下部岩壁上部のバンドを廻りこんで、
ライオン鼻の下右を再度懸垂下降して下山。

最後の懸垂下降した頃より雨が降り出す。
幸運にもそんなに濡れずに喫茶に辿り付けた。

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明日の実技に集合した生徒さんたち

喫茶で生ビール3杯、菊正宗熱燗2合、店主中西さんから頂いた酒2本(2合)と少し飲みすぎました。

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生徒さんと一緒に(これいいのかな?田中さんすみません)

7時頃中級生徒も全員集合したようだ。

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明日の天気も余り良くないので早起きして行くことにする。
9時就寝

8月21日:
今日は生徒のIkechanとSa野さんと組む。

ライオンハングに登るのは4パーティーのみ。
天気が危ぶまれるので5時出発。

1)今日も下部岩壁は左側の最右ルート。

昨日登っているので比較的楽に登れる。
それでも1P登ったら汗びっしょり。本当に蒸し暑い。

下部で腐ったハーケンが折れた(註)。

Ikechan一箇所渋滞。
ハーケンが折れたところか?

その後はすごく順調に登ってきた。
最後の抜け口で逡巡。

フリーばかりじゃなく登れなければどんなことをしても登れる工夫をするように。

ラストのSa野さんはスムーズに登ってきました。

2)ライオンの真ん中は右からショートカットして登ってきたEio木さんパーティー。

左はO串パーティーと昨日と同じパターン。

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ライオンハング1ピッチ目のIkechan

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ライオンハング1ピッチ目のSa野さん

実は今日は雨が早く来そうなので鼻右、五段ハング右、テラス着。
即そこから懸垂して下山の戦術を立てていた。

思ったようにルートが取れほくそ笑む。

Ikechan下部で一時停滞。

どうしたことかと登ってきたので聞いてみると、
乗り越し部が身長の関係で届かないため、
隣のルートのピンが空くのを待っていたようだ。

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ライオンハング鼻の乗越を頑張るPoppoの?Katsu

今日はアブミビレーもそんなに時間が掛からずにお2人とも登ってきてくれたので腰も痛くならずに済んだ。

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2ピッチ目アブミビレー中のGramps  photo by Ikechan

3)このピッチの途中で5段ハングを登るEio木パーティーがビレーをしたのでロープの流れが悪くなるも何とか登れた。

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5段ハング乗越で工作するEio木さん(口を曲げた変なポーズ)

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5段ハング右ルートの乗越を越えるIkechan

お2人とも、このピッチも難なく登ってきたが
最後のテラスへの乗り越しでへまをやった
(バランスを崩しテンション)。

次からはこのようなところはどうしたらよいか学習できたと思います。

4)懸垂の注意事項を話して、
ここから即50mの空中懸垂。

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50m空中懸垂中のSa野さん

5)引き続き下部岩壁を懸垂で下りて、下山。
喫茶に10時半頃到着。

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5段ハング乗越のぽっぽの星・Katsu。空中懸垂しながら撮った写真1)

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5段ハング右をリードするSinoちゃん。空中懸垂中に撮った写真2)

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5段ハング右ルートをフォローするMa井さんとKayoさん空中懸垂で撮った写真3)

雨は帰着後15分後に降り始めた。それも強い雨脚で降る。
なんとラッキーなことである。

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下部岩壁での実技をするSiroちゃん、Uno君、Tuk田さん

今日はビールジョッキー2杯、熱燗少々よばれ、反省会後帰阪。

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今回の実技も無事終りました。山ガール、Kumaちゃん、Ultraさん

時間が早かったので室内壁に2時間くらい寄って帰宅(18時半)。

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うどん、ソーメンを美味しく頂きました。山ガールさん、Hirarin他の皆さんご馳走様でした。

註:ヒヤリハット
反省会で報告するのを忘れていました。
下部岩壁左の最右ルートを土曜日、日曜日と2日連続で登りました。
日曜日、下から5分の1くらいに錆びたハーケンがありました。初日問題なくクリアー、2日目も問題なくそのハーケンに引っ掛けて登りました。
当然ハーケンは折れずに左手でアブミを持って登ったわけです。次の動作・右手で次のボルトにアブミを引っ掛け乗り込んだ時に気がついたのですが、左手で持っているアブミのカラビナの手のひらがチクチクした痛みがありました。左手を開いて見たらなんと折れたハーケンの残骸がカラビナにそのまま着いていました。
そのハーケンに乗ったときは、たまたま大丈夫であったようで、無意識にカラビナをハーケンから外そうとした時(上に向って力が掛かったと思われます)カラビナをハーケンから外す前にいとも簡単に抵抗無く折れたのではないかと思います。
普段からハーケン、ボルトを意識してチェックしながら登っているつもりでも、やっぱりどこかで抜けている時があるなと痛感しました。
これから一段と慎重にチェックしながら登るようにしなくてはと改めて感じました。
夏山  北ア・剣岳集中 大阪 ぽっぽ会

期間:2011.8.12夜~8.16
山域:
1) 源次郎尾根・大日岳縦走:牧師、Yokopie、Ko下、Taちゃん
2) 剣岳~仙人池~剣沢:Y1号、Icchie
3) チンネ・八つ峰Ⅵ峰:Katsu、Skokuda、NanohaBab、Gramps

チンネ・八つ峰Ⅵ峰

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チンネ・左稜線8ピッチ目(左にクレオパトラ・ニードルが見える)

8月12日夜,13日:

阪急南茨木駅を30分遅れの22:30出発。
立山に3:30着。

5時半まで2時間仮眠して、ケーブルの予約を取りに行く。

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ケーブル立山駅

ここでS労山の友人達に会う。
彼らは熊の岩をベースにする予定だったが
もう一杯で幕営の余地が無いだろうからベースを真砂に変更するとのこと。

我々も熊の岩から真砂に変更する。

6時40分発、室堂に7:50到着。
大勢の観光客、登山客賑わっている室堂を後に真砂沢に向けて出発。

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室堂。いよいよ出発

雷鳥沢で最初の休憩。
昨年と違い天気が良いので気持ちが良い。

ここから雷鳥坂の登りはいつものように2回休憩を取って剣御前小屋に到着。
年々体力が落ちてくるので今年も思い切り軽量化を計ったが21kgは身体にこたえる。

ここからは真砂沢ベースまでは下りなのでほっとする。

この後剣沢キャンプサイトで休憩と水補給をして剣沢へ。

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剣沢キャンプサイト

雪渓が出てきたところでアイゼン装着。
軽量化のためジョッギングシューズに10本爪アイゼンを分解した前半分を1本締めで取り付ける。

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剣沢雪渓を下る

いつもこうしていたが今年は滑りに対してなんとなく不安を覚える。
そう思うと身のこなし方もぎこちなくなる。

そうこうしながらも長次郎雪渓出合に到着。
そのまま真直ぐ真砂に行きかけたが、

ふと熊の岩が脳裏をかすめ、足も止まり暫く真砂に行こうか逡巡。

結果熊の岩に再度変更。
これか熊の岩までの長い登りとの戦いが始まる。

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長次郎雪渓を登る(中間地点の休憩岩附近)Shokuda、Katsu、Bab

中間点までの休憩岩まではなんとなく歩けた。
そこから見る熊の岩までは「あと5分の1」とKatsuさん。

確かにそう見える。
ところが登ってものぼってもなかなか着かない長さである。

何とか熊の岩に到着したが、悪い予感が的中。
幕営地は一杯でテントを張る場所は無い。

仕方が無いので雪の上に幕営することになる。
日本で夏雪の上に幕営したのは初めてである。

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熊の岩

適当に均しただけで設営したので寝るときが大変だった。

今日のボッカでみんな疲れたので明日はチンネの予定を変更して八つ峰六峰にしてゆっくりする。

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熊の岩から見た八つ峰Ⅵ峰フェース群

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熊の岩から夕暮れ時見た鹿島槍方面

8/12夜、13:
大阪22:30→立山3:30、6:40→室堂7:50、8:12~雷鳥沢8:41~剣御前小屋10:40~剣沢11:28~長次郎雪渓出合12:46~休憩岩14:06~熊の岩15:24

8月14日:
5時起床するも今日登る岩場が近くにあるせいかのんびりムードで支度を始める。
出発を用意していたら直ぐ側にY村・S上さんがいるのにびっくり。

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早朝、偶然お会いしたお友達

彼らは昨日チンネに登って来たとか、
今日は帰りの様子。

Cフェースを登ろうかとも考えていたが下山されたようだ。

7時出発。雪渓を横切りCフェースに向う。
剣稜会ルートの取り付きに着いたら人気ルートのため大盛況。

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我々の2つ前で登りはじめた兵庫Yamabokeのお友達

我々の前には5パーティー待っている。
このルートを最近に登ったのはいつだったかな?

調べてみたらなんと24年前でした。
ルートはトラバースのところしか覚えていなかったのはあたりまえか。

今回はぽっぽ会将来のために、
老体どもが何年か先につれてもらうためにも
若い人2人でパーティーを組んでもらってどんどん登ってもらうことにしました。

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ぽっぽ会のホープの2人・Shokuda、Katsuのスタート

1時間20分待ってShokuda・Katsuパーティーが先行。
その後30分待って我々Bab・Grampsパーティーが続く。

1ピッチ目:L・Bab:左上気味に登り、凹角状を登りきってピッチをきる

2ピッチ目:L・Gramps:ここから直上してリッジを越え凹角を登りきったテラスでビレー。
先行パーティが団子状態で詰まっている。

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2ピッチ目終了点から見た長次郎雪渓

幸い広いテラスなので大勢が待てる。
天気が良かったので景色を眺めながらのんびりする。

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2ピッチ目終了点から見下ろした熊の岩

ここで2時間半待ってやっと登れる。
過去何回か登っているがこのルートで待たされたことは初めてである。

3ピッチ目:L:Bab:左上しながら40mほど伸ばしてビレー。

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3ピッチ目を伸ばすBabさん

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Aフェースを登攀してピークで寛ぐ岳人

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4ピッチ目をスタートするGramps

4ピッチ目:L:Gramps:このルートのハイライト。
ナイフエッジを右トラバースしてもう少し先でビレー。

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5ピッチ目のハンドトラバース

前回はナイフエッジが終ったところよりカンテを右上気味に登ってビレーしたが、
今回は先行Shokuda・Katsuパーティーに続いていくのと、
かっこいい写真を撮りたかったので、

上に登らずにそのまま右トラバースしてビレー。
難しくも無く高度感抜群で楽しいクライミングが出来る。

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ハンドトラバース地点のBabさん

5ピッチ目:L:Bab: そのまま直上気味に登って頭に到着して終了。

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登攀を終えての記念写真(Cフェースピークにて)Gramps、Katsu、Shokuda

終って記念写真を撮りⅤⅥのコル目指して下る。
最後に来た折に下る道を間違え苦労した覚えがある。

最近ここに来ていないので同じ間違いを起こしわしないか心配しながら下りていくと、
先行パーティーが間違いルートを下りようとしていたので、

我々は右にトラバースをしてみると正規ルートが出てきたので一安心。

正規ルートもここからはロープ無しで下るのはきびしい。
懸垂ならば3ピッチ。

我々は懸垂無しで下りはじめたが2ピッチ目で心配そうだったのでロープを出す。

このくらいはロープを出さなくても下りられるようにしたいものだ。
後は全員ロープ無しでコルまで下りる。

コルからの下りで右にトラバースする箇所を見落として少し下りすぎてしまった。
雪渓をトラバースしてベースに帰還。

今朝一つ台地の雪の無いところでテントサイトが空いたのでそこを確保しておいた。

早速そこへの移動。
今夜は平坦な場所なので気持ちよく眠れそう。

明日の天気は昼から悪くなりそうな予報なので少し心配。
早く起きて早立ちすることする。

8/14:
熊の岩7:00~Cフェース取り付7:26~登攀開始9:00~2p目終了9:50~3p目スタート12:06~登攀終了13:57~ベース

8月15日:
2時半起床、4時出発が寝過ごして3時半起床、4時45分出発になる。

長次郎谷雪渓を詰めてコルに出、
池の谷ガリーを落石を起こさないように三の窓へ。

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長次郎コルから今登ってきた長次郎雪渓を

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池ノ谷ガリーを下るKatsu、Bab、Shokuda

ここでハーネス、ガチャを装備して再び雪渓をトラバースしてチンネ左稜線取り付きへ。

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三の窓よりチンネ左稜線を望む

我々の前に3人パーティーが登り始めているだけ。
昨日のように待たずに登れそう。

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左稜線取り付き。準備完了。日焼け止めも塗っておかなくちゃ

3人パーティーはオールドクライマーを自負されているようだ。
40年前に登った楽しいこのルートをかみ締めながら登っているようだ。

我々は昨日同様にShokuda・Katsu、Bab・Grampsパーティーに分かれてそれぞれつるべで登る。
当然新人のKatsumo つるべで登る。

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左稜線1ピッチ目のShokuda、Katsu

各ピッチで待ちながら登る。
時々ガスが立ちこめ、そのたびに雨を気にしての登攀となる。

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1ピッチ目終了点から見た三の窓と小窓の王(右)

先行3人パーティーは相変わらずゆっくりしたペースの登りである。
必然的にその前のパーティーとの差は開くばかりで、
もう彼らの姿は影も形も見えなくなっている。

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5ピッチ目フォローのBabさん

6ピッチ目で弁当箱大の落石を起こしビレーしている私は危機(間)一髪で逃れ冷や汗ものでした。

6ピッチ目で先行するShokudaパーティーとピッチの切り方で前に出たこともあり、
ここからは我々が先行する形になる。

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8ピッチ目リードのBabさん。左に見えるはクレオパトラニードル

9ピッチ目のT5からの核心部に私の番が回って来てラッキーでした。

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T5からの心部へのスタート

この左稜線は20年前の4月に登ったことがあるが
ピナクルからのピッチ以外、全く記憶が残っていない。

勿論その時、この核心部はアイゼンアブミで登ったことと思います。

だからこの核心部をフリーで登れれば最高です。

トライしてみたら意外と楽に登れ満足まんぞくでした。

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T5の核心部

この後はピナクル、リッジの連続で楽しい登攀の連続となる。

20年前は雪降る中の登攀で周りの景色は何も見えず只ただ登るのみであった。

今日はガスが周期的に出て来はしたがガスが消えた時は日も射し、
四週の景色は抜群である。

仙人池小屋、それに通ずる縦走路、
2ピッチ目から三の窓、小窓の王、後ろ立山の連綿と続く山々、

ガスの中に浮かぶクレオパトラ・ニードルもう満喫できました。

11ピッチを登り終えた頃から突然雨となる。
雨の中の登攀ははっきり覚えているのは’88年のⅣ峰正面北条・新村ルート以来か?

山頂まで後2ピッチを残している。
雨の中、最初にBabさん12ピッチ目のピンの少ないリッジまで登り、

そのリッジをハンドトラバースして乗り越えていく。
暫くしてビレー解除のコール。

後ろのShokuda・Katsuパーティーが遅れて来ているのが気になる。

最後のピッチは直登後少し広めのリッジの右側をトラバースして30mくらいで終了点。

そこには先行パーティーの3人が装備を纏めている。

お互の完登を祝す。

それにしても先行の3人パーティはガストンレビュファーを地で行くような楽しい登りを見せてくれました。

最近の私も難しいところにチャレンジするのではなく
登れるところを楽しみながら登るように変わってきているので、
彼らの登りは少し遅すぎるが、彼らの登りを羨ましく見つめていた。

雨降る中、道具片付けながらShoku・Katsuパーティーを待つ。

ロープがどこかに挟まったのか重そうにShokudaさんが現れた。

終了点ではBab、Gramps、Shokudaの3人でロープを引き上げなければならないほど重い。

やがて4人揃って池ノ谷ガリーへ懸垂2ピッチで下りる。
この頃より雨も上がってくれた。

そこからコルまで登り返す。
長次郎雪渓を下ってテン場に。

雪渓は軽量化のアイゼンでは厳しいところもあった。

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テントに帰って満足げな夕食

テン場に戻り充実感一杯の4人。
昨日源次郎側壁・中谷ルートに行った兵庫の知り合いもビバークして帰幕していたのでほっとする。

Katsuさんが担ぎ上げたビールで乾杯!
美味しかったこと。

8/15:
ベース4:45~池の谷乗越5:45~三の窓6:24~チンネ左稜線取付6:57、7:52~終了15:15(16:15)~ベース

8月16日:

昨夕のガスも夜中には薄くなり朝方には取れている。
軽量化のアイゼンでの下りが怖い。

昔はなんとも無くこの形で登ったり下りたりしていたのにえらい不安が出てくる。
不安のため慎重になり下りるスピードが極端に遅くなる。

次回からは12本爪アイゼンにしよう。

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長次郎谷出合(やっと下りてきました)

1回の休憩をして、やっと出合まで下りてこれた。
ここからは登りなのでやれやれである。

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ジョッギングシューズに10本爪アイゼンの前半分をつけたもの。

2回休憩を挟んで雪渓からおさらばして、
剣山荘小屋にまで辿りつく。

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剣沢雪渓はここまで

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剣沢小屋より見た剣山荘方面

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剣小屋への登り

風が意外と強く冷たい。
後は忍の一字で剣沢キャンプサイト、別山分岐、御前小屋、雷鳥坂中間点、雷鳥沢と休憩して室堂に到着。

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剣沢でお会いした山ボーイ?

最後の地獄めぐりの登りはきつかった。

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無事室堂に帰還

室堂で記念写真を撮って、
バス、ケーブルに乗り継ぎ立山に到着。

食事を取って風呂に入ろうとしたら時間が過ぎており入れず。
時計を見たらもう5時前である。

風呂にも入らずに帰るのは辛いが
遅くなるので他の風呂屋を探さずに途中のSAで着替えだけして帰ることにする。

帰りは渋滞も無く5時間くらいで帰ってこれました。

今回も楽しい山行が出来ました。
夏の池ノ谷辺りのいわゆる岩の殿堂を初めて見られたお三人の感激姿は忘れられない。

と言う私もここに再び来れ、見ることが出来感激でした。

8/16:
熊の岩7:00~長次郎谷出合8:15~剣沢小屋10:14、10:20~剣沢キャンプ場10:39~剣御前小屋11:44~雷鳥沢13:06~室堂14:00