大阪ぽっぽ会 会員・ Grampsの山行

岩登り、縦走を中心に春夏秋冬楽しんでいます。

明星山P6南壁

再度挑戦した南壁・フリースピリッツ       

期間:2007.11.01~11.04 
参加者:NanohaBab、Gramps

先月フリースピリッツのはずが「恐怖の雨男」を登ってしまった。
10月16日(火):フリースピリッツ?:


2P目:A:Ⅳ-:少し直上後再び左上トラバース20m。
ここから右上のところ、Aさんがここは「クワトロ」のルート。

フリースピリッツはもっと左だと主張。我々はここだと主張してしばし時間を食う。
自信ありげのAさん「20m先のビレー点がそうだ」。

自信無さそうな二人はまあいいかの気持に。
残念ながら私の持っているトポには「クワトロ」のルート図が載っていない。

ただ私のトポではAさんの主張するビレー点は距離的にも左へ行き過ぎることは明らか。
帰宅して調べたら「クワトロ」との分岐はフリースピリッツ1ピッチ目の終了点からのようである。

Aさんが「クワトロ」を気にしなかったら(我々みたいに知らなんだら)フリースピリッツに取り付けていた。
宿題が残りまた行く楽しみが出来た。

ということで今回再度チャレンジしてきました。
一人運転のため往復2日間昼間走ることにする。

中2日間の登攀予定で出かける。
残念ながら天気予報では1日しか登れるチャンスしかないようだがワンチャンスに望みを掛ける


11月1日:
8時出発。小雨のぱらつく中を一路糸魚川へ。
途中で雨男のAさんより明日9時から晴れの情報を受ける。期待がもてそう。

高速を下りてスーパーで食糧を買い込み明星のキャンプサイトへ。
何故かキャンプサイトは鎖が張られて入れなくなっていた。

手前のトイレの横に幕営(10年ほど前にもここで幕営したことを思い出す)。
来ているのは我々のみ。雨は一晩中降り続く。

11月2日:
降り続いた雨も6時頃より止んだ。
とても登れる壁の状態ではない。

今日は中央バンドまで登り、ビバークして翌朝、上部登攀の予定で9時頃から準備。
ビバーク品も持って河原に降り立つ。案の定、増水している。

先月は一ヶ所飛び石伝いに渡渉できたが今回はそれも出来ず、
ズボンを股下までいっぱい捲くって渡渉を開始する。

渡り始めはそんなに冷たく感じなかったが、途中から身も切られるような冷たさ。
NanohaBabは雨具を付けての渡渉。ズボンも相当濡らしてしまったらしい。

11時登攀開始。相変らず鬱陶しい天気。

1PGramps:泥と草付きでスリップが恐い。

2PNanohaBab:直上が濡れていて嫌らしい。

3PGra.:30m:Ⅴ~Ⅵ-:先月は尚も左へ進んでしまった。少し登り、レイバックで右上後左上し再び右上気味に登ってビレー。

4PNanoha:30m:Ⅳ+:凹核の右のスラブを登り、ボルト連打のところより右下降気味に下りる。
この下りはちょっと嫌らしい。それからバンド状を右上。

5PGram.:20m:Ⅴ:ハングの下を左上。

6PGram.:10m:Ⅴ:ハングした脆そうなチムニーを少し登り、下り気味に右へ。
トポにはA0とあったが、しなくても行けた。

7PNanoha:40m:Ⅴ+~Ⅵ:クラック状を登って、一歩右に廻りこむ(ここが少し厳しい)。

再びクラック状を登りハング下に。
トポはここで切るところを切らずに、右の凹角か左の凹角を登るか迷った末、左を登り立ち木でビレー。
(トポは右を登るとなっている)

8PGram.:30m:Ⅲ+:緩傾斜を右上気味にハング少し下まで(トポのルート近くまで戻る)

9PGram.:30m:Ⅴ-:ハングの下を右にトラバースしてスラブを登る。
スラブに移るところが恐い。下から「A0!A0」の声。

A0で右ギリギリのペツルにクリップ。
ここからスラブ・チムニーをオポジションで快適に登る。

先月行ったインスボンのチムニーを思い出させる。
どうもルートがよく分からないい。

登り切ったところに立派なビレーステーションがある。
ここでピッチを切って登って来てもらう。

10PGram.:45m:Ⅲ+:ここからペツルに導かれ直登。
5mほど登って厳しすぎると感じる。

この上はトポのⅤ級ではとても無い。10a位はある。ルートを間違えている。
テンションで戻り、左のルンゼ状を15m位左上する。
何とそこは中央バンドのようだ。

どんどん左上してロープ一杯まで伸ばして大岩でビレー
(どうやら9ピッチ目のハング下を右にトラバースしたのが間違いのようである。

ハング左端を登って左上して中央バンドを左上するのがルートのようだ。
ACCルートに入っていたのだ。10a位と思っていたところはトポではA1になっていた)

11PNanoha:40m:Ⅲ:この辺りでビバーク地を決めなくてはならない時間である。

中央バンドを登りながら適地を探すことにする。
その前に上半部の取り付き地点を見つけておかなくてはならないがさっぱり分からない。

どうでもよくなってしまう。明日探すことに決めてバンドを左上。
ごろごろしており登りにくい。不注意に歩くと直ぐ落石を起こしそう。ブッシュでロープが重い。

12PGram.:45m:Ⅲ:バンド最上部。
石ででこぼこしているが比較的平坦な場所にツェルとを張りビバーク準備。

ロープ、ガチャ持っているもの全てを使って石のでこぼこを均してみるもなかなか上手くはいかない。
仕方が無い。うとうと眠っては起きの13時間。

背中が痛い。腰が痛い。寒い。結露の露が風で叩き落とされ顔にかかる。
ツェルトに触れている雨具はびっしょり濡れてしまった。

何度もトイレに出る。星が出てきている。明け方月も出てきた。
今日は晴天が期待できそう。それにしても寒い。早く太陽が欲しい。

11月3日:
辺りが徐々に明るくなり、やがて周囲の山々もくっきり見えてきた。
7時ようやく活動開始。

食糧は昨日と今日の行動食2つのみ。
少し口に入れて出発準備。

下の駐車場には車が10数台並んでいる。クライマーらしき人たちの動きが手にとるように見える。
早い人は行動を開始している。

13PGram.:45m:確保してもらい落石をしないように細心の注意を払いながらバンドをロープ一杯下りる。

14PGram.:45m:壁沿いに下り、
バンドより一段上のテラス状で切る。

ルートらしきところを探し当てるも、どこでも登れそうで自信が持てない。

15P(実質11P):Gram.:40m:Ⅳ:とに角、
狙いをつけたところをどんどん登ってみるとルート上らしいと自信?が出てきた。

16P(12P,13P):Gram.: 45m:Ⅴ+:登り応えのある凹状のフェースを7m直上してみるもまだルートが正しいか不安が残る。

左に行くような気がするが、3m右上にリングが見えたの偵察してみる。

前進しようと伸ばした手に持ったホールドがいきなり剥がれる。
20cm位の落石をやってしまった。真下のNanohaを直撃したのでは???どうしょう!

しかし上手く避けてくれた。良かった。下部にいる人は???大丈夫のようである。
不注意、集中力の欠如。


そろりとリングまで行ってみたがルートとは違うようだ。
戻って今度はちょっと左に巻いて登るとACCルートのビレーステーションに。

ランニングを取ってから左上し、小ハングを乗っ越し、洞穴手前でビレー。
落石したことで気分はもの凄く慎重になっている(いつ剥がれるかビビリも入っている)。

17P(14P):Bab.:20m:Ⅳ+:垂壁下を左にトラバース。
足元は意外と細かく心細い。

先ほどの落石もあっていつスタンスが崩れるか不安。
回り込んだところでロープが止り、再度動き出す。その後「ロープを引いて」のコール。
10mほど引き返して来てビレー。

18P(14P):Gram.:4m:Ⅲ+:ちょっと手前で切ってしまった為先へ移動する。

19P(15P):Gram.:45m:Ⅵ-~Ⅵ:下半部の核心部を譲ったので、ここは私に登らせてもらう。

4m位の細かいフェース(ボルト連打)を登り、凹状を登って、
すこし右に移動してカンテを登る。

後は傾斜も緩くなり適当にロープを伸ばし一杯になったところで岩とカムを利用してビレー。

20P(16P):Nanoha:40m:Ⅲ:どこを登っていったらよいか判然としないが、適当に左上する。
ロープが重くなったのでビレー。

21P(17P):Gram.:40m:Ⅲ:さらにルンゼらしきところを登り、右に廻り込んだら稜線に。
ここでビレー。

初めて平坦な大地でのビレーである。
終了点みたいである。(13:00)
遠くに雪を冠った山が青空をバックに映えている。

一服後、下方にある顕著な木を目指して下降路らしきところを下って行くと先月辿ったあの木のところに到着。
ここからは林の中の下山。

今日は素晴らしい好天に恵まれ紅葉が木漏れ日を通して美しい。
駐車場に戻ってみると南壁は取り付いているクライマーで一杯である。

フリースピリッツは我々以外2パーティー取り付いるようだ。そのうち1パーティーは時間切れで諦めたのか懸垂を掛けている。

今登ったルートを振り返るのは感慨深い。
テントを干して早速温泉と買出しに出かける。

テントに帰ったら何故かまたもや雨が降ってきた。こんなにいい天気だったのに。

京都・芦生に行ったパーティーも、雪彦山に行ったパーティーも今頃宴会かなといいつつ、我々もビールで乾杯。
今夜は寄せ鍋。今日のビール、焼酎は特に美味しい。

11月4日:昨夜も一晩中雨。朝もまだ小雨が残っている。
10数張りのテントの住人たちも出てきてぶらぶらしている。
時々恨めしそうに壁を見やっている。

7時15分テン場を後に帰路につく。
大山崎着13時。ワンチャンスを物に出来たことに感謝。

先月一緒したA山さんには今回一緒に出来ず申し訳ない気持でです。

ここの壁は落石の危険大。
最初に登れない時は諦めるべきだと肝に命じておこう!


今回の経費(1人あたり):19、276円(2人で行った)
1) 交通費:13、278円
2) 食費:1278円+2190円+900円=4、368円
3)風呂:1000円
4)その他:630円

先月の経費(1人あたり):18、014円(3人で行った)
1) 交通費:11000円(高速代、ガソリン代)+540円(阪急)
2) 食費:4629円
現調分1700円+729円=2429円
     行き帰り分1300円
     自宅調達分900円(行動食)
3) 風呂:1000円
4) その他:845円
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