大阪ぽっぽ会 会員・ Grampsの山行

岩登り、縦走を中心に春夏秋冬楽しんでいます。

不動岩プライベートグレード                   2007.02.28
         11j(イレブンJ)不動岩のもう一つの遊び方)   Gramps

フリーを始めたクライマーが不動の正面に来て一所懸命に登り、各ルートをRPしたらより高いグレード、新しいルートを求めて次の岩場に移動していくのを毎年、毎年見てきました。
私もその一人ですが・・・それでも不動は私の愛する素晴らしい岩場です。

 不動の正面で一度に2本、3本と連続して登ったらどんなグレードになるのでしょうか?
それを登れたらまた新たな自己満足ができるのではとプライベートグレードを考えたのが一昨年の11月。

2~3ヶ月登ってはトライするのを忘れてしまい、何ヶ月も後に思い出したようにトライをして、昨日ようやく全部レッドポイントできました。嬉しかった!

このグレードはオンサイトグレードであれば12クラスはあると思いますが一度RPしたルートを連続して繋いでいくため、あくまでもグレードは11クラスとしました。

12を登るための持久力をつける良いトレーニングになるのではないでしょうか。

記録:
05.11.05:タイコ・ワンマン:11g
06.01.08:小熊・タイコ:11e
06.01.17:小熊・ワンマン:11f
06.01.22:ペガサス・小熊・タイコ11f
06.01.25:ペガサス・タイコ11d
06.03.11:ペガサス・ワンマン11e

06.12.03:小熊・タイコ・ワンマン:11i
06.12.05:ペガサス・小熊:11c
06.12.11:ペガサス・タイコ・ワンマン:11h
06:12.18:ペガサス・小熊・ワンマン:11g

07.02.27:ペガサス・小熊・ワンマン・タイコ:11j

不動岩正面壁プライベートグレード(その1)(レッドポイント)

ペガサス 11a                      
小熊物語 11b                      
タイコ 11c                      
ワンマンショー11d                    
                           
ペガサス・小熊 11c= a+b                  
ペガサス・タイコ 11d= a+c                  
ペガサス・ワンマン 11e= a+d                  
小熊・タイコ 11e= b+c                  
小熊・ワンマン 11f= b+d                  
タイコ・ワンマン 11g= c+d                       
ペガサス・小熊・タイコ 11f= a+b+c                  
ペガサス・小熊・ワンマン11g= a+b+d                  
ペガサス・タイコ・ワンマン11h= a+c+d                  
小熊・タイコ・ワンマン 11i= b+c+d                                      
ペガサス・小熊・タイコ・ワンマン11j=a+b+c+d                  
                         
                           

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愛媛の山  石鎚山・北壁

    ・・・今年は登れた!ダイレクトルート・・・ 大阪ぽっぽ会  Gramps


日程:2007.2.9夜~2.12
参加者:NanohaBab、牧師、Kit川、Gramps。

昨年は予想外の大雪で取り付きまでのトラバースでの雪崩れが恐かったので天狗岳・東稜を登って帰ってきました。
今回は初見で完登でき大満足です。


2月9日夜・10日:21:20分、阪急南茨木駅を出発。
淡路島経由で西条に向かうも途中高速乗換えを忘れ高松経由と少し遠回りとなる。

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石鎚山ケーブル下には1時過ぎに到着。
駐車場でテントを張り仮眠。9時の始発ケーブルに乗るべく駅に行ったらなんと始発は8時。

今日はテン場までなので気の苛立ちは起こらない。

山頂駅でものんびりムードで出立の準備。
雪は昨年に比べ非常に少ない。暫くは地肌が続く。

やっと成就社あたりから雪が出てきた。
旅館の主人曰く「昨夜来の雨で20cm位雪融けした」そうだ。

ここからもまだ雪が少なく昨年とは比べようもなく楽に歩ける。

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二の鎖場のテント場で幕営するか迷ったが、
昨年来た時に頂上小屋手前左の林に適当な幕営地点が有ると聞いていたのでそこまで行くも幕営地は見つからず。

山頂付近を捜したが駄目。
諦めて二の鎖テン場に戻ることにする。

途中未練がましく1~2箇所整地するも駄目で結局二の鎖のところに設営。
この幕営探しで時間ロスと疲れていたので壁の偵察は諦める。

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2月11日(日):ガス
5時起床予定が30分寝過ごし出発は7時半。
晴れるかなと小さな希望も断たれ天候はイマイチ。

ここからは壁も望むべくもない。
二の鎖にある鳥居で積雪を昨年と比べて見ると、
昨年は潜り抜けるのに50cmほどの空間しかなかったのが今年は3m位か?その差にびっくりである。

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三のクサリ場からいよいよ壁への取り付へのトラバース開始。
昨年はここらの木々は雪の下。ここが雪崩れそうで諦めた所。

今年は樹林の中。積雪量の差を改めて感じさせられる。

傾斜はそこそこあるが難なくトラバースできる。
1ルンゼを過ぎたあたりまできた時,1本の真新しいロープが垂れている。

これはきっと昨年会った赤蠍攀破衆(アカサソリ・ハンパシュウ)の単独行の人のだと直感。

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ちょっとロープを拝借して7~8m懸垂下降してみる。
果たしてそこから先にトレースあり。何故か彼の跡だと確信めいたものが浮かぶ。

どんどんトレースを辿りながらトラバースして行くと2ルンゼを越えたところで今度は尾根を登っている。
それを辿ってみると岩壁行き着く。

そこには一人の青年が登っている。

「攀破衆の人ですか?昨年来たぽっぽの者です。どこのルート登ってるんですか?」
「三段ハング」と返事がかえってきた。

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「今年は彼女は来ていないの?」「淋しいけど、今年は一人」。「ダイレクトはどこですか?」「手前のルンゼを渡ったところですよ」。「ありがとう」。

ということで引き返し取り付きらしいところを探す。
ガスが切れた時に彼からの声「その辺ですよ」。

昨年10月に来た牧師さんが「あった、あった」でやっと探し出す。
ここまで2時間を要した。

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牧師さんは無雪期とはいえ一度登っているので先に登るのを譲ってくれた。
先行一番手を譲ってくれ感謝と嬉しくてたまらない。

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1P目:無雪期はここより7~8m左から登ったそうだが、
今回はここよりスタートして5~6m登った辺りから左にトラバースすることにする。

登り始めフリーを試みたが1mも登った所で行き詰まる。
「中央ルート」か「攀破衆ルート」を登り始めているようだ。

早速アブミに切り替えるもリング間隔遠く厳しい。

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一つおきに前進用リベットである。
アブミで一杯一杯のところにありしかも掛けようとすると、くるっと廻ってしまい掛けれない。

焦る。バイルを出して左手で動かないように固定して、右手でアブミを引っ掛ける。
この間、微妙なバランスが要求される。

右手指が冷たさで強烈に痛くなる。
手を叩いたり、グッパーしたりして血液が戻ってくるのを待つ。

4~5ピンのところから左にトラバースだがこれまた厳しい。

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何とか樋状フェース下部に辿り着けたがその先のピンまでが遠くアブミは無理。
フリーしかない?取り敢えずトライしてみる。

左気味に回りこみカンテのチョボにに乗り込んでピンを取りに行くもまだ30cm以上も上である。

011jpg_convert_20080813223830.jpg

最後に掛けたランニングをどこかと見ると3mも斜め右下にある。
落ちたらどないなるのかぞっとする。

30cm下りてリスがないか探すと、あった。
水平クラックが。

そこにアングルを打ち込みアブミを使って乗り込みフリーになってやっと次のピンが取れた。

012jpg_convert_20080813223907.jpg

ここが核心部か?
後はアブミの付け替えであるがどのリングも凍り付いており
カラビナで凍った氷を叩き落しながらアブミを掛けていく作業は辛い。

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小ハングを乗り越え、左気味に登っていく。
このあたりからやっと身体も温まってきて調子が出始める。

すると下からビレーしてくれているBabさんから「後2m」とロープ残のコール。
「えっ!2m?」、すると「4m」の返事。

014jpg_convert_20080813224023.jpg

ガスでお互いの姿は全く見えない。
「ハング越えた?」と牧師さんの声。

そう言えば3mくらい下にボルトが一杯あった。
そこがビレー点のようだ。

ヌンチャクにロープを掛けテンションでそこまで下ろしてもらう。

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そこでアブミビレーをつくりセカンドのBabさんを確保。
この間1時間30分も過ぎたなんて全く感じられない。必死で登ってたんだなあ。

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Babさんをビレーしながら待っている間にロ-プは霧氷がついたように真っ白に変わっていく。
何故かビレーをしていたら「クライミングは芸術だ!」と叫んでしまった。

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2P目:3ピンまでは先ほど登っているのでトップロープ状態で登る。
その後はアブミの掛け替えで楽勝と思いきや、これまた一筋縄では行かない。

ほぼ直角になってやや左に傾いたこの前傾フェース。
つまり山頂に向かって直角になった東向きの前傾壁を登るのである。

リングはほぼ中央に打たれているのでアブミを掛けて難なく登れるが、
ハーケンは直角のまさに角に打ち込まれているのでそこにアブミを掛けて乗り込むと身体は大きく左に振られバランスが上手く保てない。

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無雪期のクレッターならば左足をスメアーすればバランスを取れるが、
アイゼンではツルッとしたフェースに引っかかりもなく非常に難しい。

今までにこのようはアブミ登攀の経験がなかったので勉強になった。

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アブミ登攀も終え、今度は山頂に向かって正対してハングを乗っ越し4mほどで天狗岳山頂に飛び出し登攀終了。
12時45分。

それから1時間後にBabさん到着。山頂でのビレーは風も強く寒かった。
Babさんの20分後に牧師さんが上がってきた。

最後にKit川さんが現れたのは15時30分。

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全員揃って弥山に向かう。
とにわかに雲が切れ、みるみるうちに青空と変わる。

視界が開け今登ってきた天狗岳もくっきりと見られ感激。

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記念写真を撮ったりしてゆっくりした後、下降開始。

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振り返る北壁は白と黒のコントラストが美しい。

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朝は見ることの出来なかった木々一杯に付いた真っ白な樹氷、
遠くの山も夕日で赤く染まりつつある中を二の鎖のテン場へと下っていく。

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二の鎖場の小屋になんと中級登山学校を出たというN西さんにお会いする(KLCCのO山さんと同期とか)
彼女、今は広島にいるそうです。

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今夜はゆっくりと飲めそう。そして飲んだ(牧師さんは風邪のため飲まない)。
トイレのためにテントから出てみると西条の町か新浜の町か灯りがきれいに見える。

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見上げてみると満天の星だ。夜半風がきつかった。
 
2月12日(月)晴れ:
5時起床、下山開始8時半。昨夜の強風のためか木々の樹氷はすっかりなくなり、
白かった北壁も今は黒々としている。

向かう先が良く見渡される。
雪の少なさが目に付く。やはり暖冬なんだな!!!

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まるで初冬の山をのんびりとハイキングしているのかと錯覚しそうだ。
ケーブル下の旅館の温泉(安い!なんと300円也)で疲れを癒し、昼食を取り帰途につく。
 
昨年登れなかった北壁を今回は登れ満足!満足でした。
それにしても酷暑の国タイ・プラナンのリゾートクライミングから4日後、
酷寒??の北壁クライミングは自分ながらも良くやったもんだ。アホか?

感想追記:

牧師:
昨年の10月に続き今回は冬期登攀ができ大満足。
風邪でどうなることかと思いましたが、山が一番癒しの場だと再認識しました。
(オランダから帰国直後風邪をひいて2日間会社休んでそのまま石鎚に直行)

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NanohaBab:
たかが2ピッチと思っていましたが厳しかった。
終了した後の天気回復後の景色のなんと素晴らしかったこと!!!

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Kit川:
登攀は厳しくて2ピッチで十分堪能できました。
これも練習のお蔭です。
アプローチ、テント生活、登攀も十分な時間的余裕を持った計画で楽しく過ごせました。

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Gramps:
石鎚(1982m)山頂直下にある北壁100m弱の壁。
昨年は状況不安で登攀を断念しましたが
今回はガスった環境の中厳しい登攀でしたが
牧師さん他の友情でオンサイトクライミングの興奮を味わいながら登攀でき感激しています。

登った後一転快晴になり天も我々に祝福してくれたようで感激も倍化しました。
「クライミングは芸術」だと思わず叫んでしまいました。

新たなムーブを強いられるアブミクライミングが勉強できました
(昨年会った攀破衆の人にも会えて感激)

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