大阪ぽっぽ会 会員・ Grampsの山行

岩登り、縦走を中心に春夏秋冬楽しんでいます。

ペルーアンデス (その2)  

 ワピ(5421m)、ランラパルカ(6162m)   大阪ぽっぽ会 Gramps

期間: 2005.06.24~07.14

   高度順応が少しましになり次なる山行に向かう。
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ランラバルカ峰

7月3日:休養と以後の計画打ち合わせ
 5時半起床、7時朝食。起床時まだ少し頭が重い。
今日は積極的に水分を取るようにする(4リットル)。

10時30分よりM井さん、C氏と今後の予定を相談しワピ峰とランラパルカ峰に決定し変更計画をに日本の留守本部H川さんにメールを入れると同時に海外委員会にも伝えてもらう。

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デモ?紅い旗を持ってなにやら喚いて?いる集団(ホテルの窓から) 

昼食後コフップ山荘(3760m)での夕食、翌朝の食材を仕入れてマルティンのタクシーで谷川さん、クラウディオ宅経由でバンガローに向かう。

山荘で紅茶1杯、グリーンティー3杯飲んで水分補給。
夕食は日本食で美味しい米飯(素材はリマのホテルより仕入れて圧力釜で)。

久し振りに食事したという満足感を味わう。宿泊は一人一棟の豪華なものである。
三ツ星マークのホテルより軽くて上等な布団で寝させてもらう。

ジェネレータでの電灯は20時消灯。空は一面の星☆ホシといった感じ。
南十字星も輝いている。いつもの頭痛も無くなんと幸せな一時か。(脈拍60)

7月4日:コフップ山荘からキルカイワンカ谷4100m地点

山荘8:50~ピーテック9:50~カエッシュ谷分岐14:30

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キルカイワンカ谷

3760m地点なのに昨夜も胸が締め付けられるようで余り眠れず・・・一体どうなってしまったのかな。
頭が重い。6時過ぎ起床、7時朝食。

M井さんとコックで作ってくれたマスの塩焼き、味噌汁、ほうれん草のおしたしの日本食で大満足。
頭痛も次第によくなってきた。
8時50分出発。クラウディオがザックも持ってくれて空身の旅立ちである。

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羊の放牧の前で(谷に見えないほどの広さ)

今日の高低差は400mであるが長い、ながーい歩行距離である。
初日に行ったピーテックまで1時間。そこから少し下ってキルカイワンカ谷の入り口に。

そこにはわら葺の丸い家がある。クラウディオのおばの家だそうだ。
家の周りには羊が一杯放牧されていた。

もう少し入ったところに彼の叔父の家がある。
彼は小さい時親を無くしこの叔父に育てられとか。
彼はこの谷で生まれそして育ったのである。

キルカイワンカ谷は高低差の少ない広々とした谷で牛や馬、羊が放牧されていて足元は芝生、
あるときは日本庭園を思わせるような自然公園は我われの目を楽しませてくれるトレッキングに最適な谷である。

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インカの遺跡(石造りの居住地跡)谷の傾斜地にある
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途中の傾斜地にはインカの遺跡(石造りの居住地跡)もあり、向かう前方には白い山々が望まれ本当に素晴らしい谷である。

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4100m地点のカエッシュ谷の分岐までは殆んど水平歩行で5時間40分ののんびりしたトレッキングが出来た。
頭痛も無く楽しい歩きが出来た。今夜頭痛が出ませんように!

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我々の荷物を運んでくれている馬も休養

7月5日:4100m地点~4800m地点(ワピ峰とチョコ峰のコル手前)

出発8:50~4800m地点12:00

起床6時、朝食を7時にとって9時前に出発。
昨夜は4回目覚めたが頭痛もなく良く眠れた。

今日は700mの高低差を3時間10分掛けてゆっくり登る。

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頭痛も無く歩きもしんどくなかったのは初めてである。
幕営地で休憩しているとどこからともなく飛来した2羽のコンドルが我われの上空を優雅に旋回している。

この谷では99%コンドルが見られるとクラウディオが言っていたことが証明された。
只悲しいことが起きてしまった。

われらの荷物を運んでくれている馬の一頭が急坂を転げ落ちてしまいあえなく絶命となってしまった。

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M井さんも今日から参加(我々が2日かかって来たところを1日で来ました)

M井さんも1日遅れで今日より参加。
美味しいカレーの具を作って持ってきてくれた。

お蔭で今夕もおいしい夕食となった。7時就寝。(脈拍78)

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7月6日:ワピ峰(5421m)登頂からコフップ谷4300地点

起床1:00、出発2:00~氷河舌端3:40~山頂6:40~氷河舌端8:50~5000m稜線(コル)10:50~コフップ谷4300m地点13:00

昨夜は1時間ごとに目覚める。パンとお茶を飲んで2時に出発。
氷河舌端までできるだけゆっくり登っていくがガイドなしではとてもこの暗闇を進めない。

氷河舌端で50度くらいの傾斜の氷壁をダブルアックスで越え、その後は雪稜をコンテで登っていく。

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途中所々厳しいところも出てくるが只ただ高度を稼ぎながらの登高である。
山頂かなと思うところが何度も現れ山の大きさを感じさせられる。3時間かかって山頂に到着。

記念写真を撮りゆっくりしたいところだが寒さと風のため早々に下山開始。
下山は途中風を避けたところで大休止。
その後氷河舌端より下に降りずに岩稜帯をトラバース気味にチョコ峰とワピ峰のコル目指して進む。

このコルより今日の幕営地(コフップ谷の4300m地点)目指して700m下るのであるがこの頃より例の頭痛がまた出てき、その上に疲れた体には700mの下りは辛い。

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昼食は鶏のから揚げとM井さん指導のスパゲティー。
それにほんの少々のワイン(M井さんは相当飲んだ)登頂祝いの乾杯。

嬉しいことにキャンプ地に付く頃には頭痛も治まり始め夕刻にはすっかり治っていた。
6時30分より寝て8:30、11:00、2:30、4:00と目覚めトイレに行くも良く眠れた感じである。
風の強い夜であった。

7月7日:ベースよりランパルカ峰(6162m)ハイキャンプへ

起床6:00、朝食7時、出発:8:15~HC??? 夕食17時、就寝18時

8時15分出発。風は相変わらず吹いているがそんなに気になる風ではない。
しかしここではこんな風は珍しいとのこと。クラウディオがえらい気にしている。

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今日は5200mのハイキャンプまでの900mの登りである。
頭痛もなく快適である。

意識してゆっくり登る。
途中4800mにある湖はバックに白い山を配しコバルトブルーをした素敵な湖である。

ここで20分ほど休憩しこの景色をしばし楽しむ。

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コバルトブルーの湖面が素晴らしい

ランラパルカ峰がはっきり見える地点に来てクラウディオが難しい顔をしてじっと見つめている。
「今回のランラパルカは難しい!落石の跡(筋)が一杯ある。

あそこは帰路、懸垂を掛けて降りるルートだ。
登りの通常ルートの雪面もクレバスが出来ている。

セラックもあんなに崩壊している」悲観的な発言が出てくることしきり。
それでもハイキャンプへと進む。

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ランラバルカ峰を仰

HC近くになったらまた頭痛が出てきた。そこからは超スローに切り替えて歩く。
HCでも静かにしていたら治まってくれた。15時から16時までHCより20mだけだが上部に行ってみる

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夕刻にはテントからワンサン峰が綺麗に見えた。18:00就寝。

7月8日:ハイキャンプからランラパルカへ

起床1:00出発2:15~5650m地点7:00~HC11:00、12:00~BC15:30

頭痛も治っていたのに横になると痛くなり我慢して寝ていると
苦しい夢と同時に息苦しくなり何度も何度も目覚め殆ど眠った気がなく1時起床、2時出発。

外は星が輝いているが足元は真っ暗である。ライトを頼りに登って行く。
昨日大体のルートを頭に入れたつもりだがどこを登っているのかさっぱり分からない。

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南米特有のペニテンテスを踏みしめながらの登高は登り辛い。
やがて大岩壁を右から大きく巻いて稜に登りはじめる。

スタッカットで7ピッチ。
登り始めて5時間、この稜の最高地点に到達。この稜は通常ルートではない。
通常ルートはここより見える左の面である。

昨年M井さんとクラウディオはこの面を登ったそうだが
今日は昨日クラウディオが言っていたように大クレバス地帯となっていてズタズタに引き裂かれ幅20m~30m、長さ20m~30m、深さはどこまであるのか分からない。

その右側に横たわる稜の我われのいるこの場所は右側に大きく雪庇が出来たナイフリッジ状の稜である。
その上に行くには左の崩れかかった雪壁を廻り込んで

雪面に出て再び急傾斜の雪壁を登って今度は雪の付いていない岩壁(稜)にと取り付かねばならない。

この岩稜への取り付きが難しそう。

「今この時間(7時)で続登したら頂上まで5時間は掛かる」とクラウディオ。
彼の今までの「後5分」「後10分」は我々の足で実際「20分」「30分」かかった。

それから判断すると7時間は掛かりそうだ。
今の我われの疲れ具合ではもっと掛かりそうだ。

それに登れたとしても下りも懸垂下降をしての通常ルートは落石、
クレバスで使えないということは登ったルートを再び降りて来なくてはならない。

そうなると登り以上に時間が掛かりそうである。

ということで今回はここまでで断念して下山することに決める。

案の定下山は懸垂、クライムダウンで相当な時間を要した。
ハイキャンプに到着した頃には風も益々強くなり結果としては途中断念して良かったかなと慰めあう。

クラウディオは我われを登らせることが出来なかったことをしきりに謝っていたが、
われわれの力不足だからいたしかた無い。

今夜はHC泊の予定であったがBCまで下山することにする。
BCまでも結構時間が掛かった。

7月9日:BCからコフップ山荘

起床6:30出発7:50~湖9:00、10:00~コフップ山荘12:30

昨夜は何度か目覚めたが良く眠れた。
今朝は少し肌寒い。今日はコフップ谷を下ってM井さんのバンガローへ。

今回の山行は3つの谷(イシンカ谷、キルカイワンカ谷、コフップ谷)を散策できた。
それぞれちがった特徴をもった谷で散策にはもってこいの谷である。

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コフップ谷の小川

このコフップ谷を下って降りるのであるが高低差は殆どないような谷である。
振り返ると白い山が輝き、右には昨日トライしたランラパルカが違う角度より見える。

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コフップ谷の谷川と草を食む牛(のどかな光景に癒されました)

途中の素敵な湖で1時間ほど釣りを楽しむ。
牛がものめずらしく我われを見に来てくれたりのどかなところである。

コフップ谷と分かれて灌漑用水路沿いにコフップ山荘へ。

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用水路

今回この山荘へは3度目になるがこの山荘から眺める雄大な景色は来る度に雰囲気が違って見えるから不思議である。

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灌漑用水。生活用水

小屋の前の椅子に腰を掛けて眺めていると疲れがいっぺんに飛んでしまう。

日本を出て15日ぶりに熱いシャワーで汚れと共に疲れを落とすことが出来た。

夕食の後外に出てみると今日も南十字星が輝いていた。
これで今回の山行も終わったんだなあと感じた瞬間である。

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荷物を運んでくれたお嬢さんと馬 

20時30分就寝。(脈拍73。高度3760m)

7月10日:山荘周辺
6時起床(脈拍58)、7時半に朝食。オスカルが馬を連れてやって来てくれた。
9時より1時間半その馬に乗って遊ぶ。

乗馬も場も初めてで面白かった。
お尻がこんなに痛くなるものとは知らなかった。

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生まれて初めての乗馬でした

引き連れて乗せてもらうのではなく自分で手綱を取って乗ってみたいものだ。
その後は洗濯、精算金チェック、周辺のハイキングと一日のんびりと過ごす。
紫外線がきついせいか目が痛くなった。

7月11日:山荘周辺、パチャマンカ・パーティー:帰国のためワラスへ

午前中帰国のための支度をし、午後より現地の人たちが集まってきて
パチャマンカ・パーティー(PMP)の準備を始める。

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PMPとは
1) 石を積み重ねて炉を作る(イグルーみたいに)
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2) その炉を取ってきた木々を炊いて石を熱する。
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3) その間に料理の材料を用意する。材料は肉、クイ(オコジョみたいな動物)、ジャガイモ、・・・・
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4) 熱せられた石の炉を崩しその上にアルミホイルに包まれた食材を乗せその上に木の枝を乗せ上から砂を被せ蒸し焼きにする。
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5) 適当な時間が経ったら掘り起こして食材を取り出す。
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6) 蒸し焼きされた料理をアルコール飲みながら食す。
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準備をはじめて食べれるまで約5時間を要した。
クイは初めてみた動物である。皮をむき、腸を出してこれらをかんがい用水路で水洗いをして準備OK
(その水は下流の山小屋の飲み水になっている)。

そういえば一昨日山荘への帰り道で山荘の飲み水になる用水路で村の人が洗濯をしていたことを思い出した。
クイのあの皮をむいた姿をみてからはちょっと食べるのに勇気がいったが食べてみると癖の無い淡白な味の美味しいものであった。 

5時頃よりM井さんの会の「東京同人ネームレス」の仲間とクラウディオの自作のハープでの弾き語りを拝聴しながら会食を共にし、19時マルティン迎えのタクシーでワラスに向かう。
22:00発の夜行バスでリマに。

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自作ハープでひき語りをするクラウディオ・素晴らしいひと時でした

7月12日:リマの一日
6時過ぎリマに到着。迎えに来てくれていたバスでホテルに。
朝食を戴いてシャワーを浴び10時より13時まで仮眠後道路を隔てたレストラン「SENOR LIMON」で昼食。

ホテルのご主人のお薦め品クワトロ・エスタ・シオネス(ジャガイモの中に魚の練ったもの、セビッチェ、イカと魚の練ったもののフライ・・)は本当に美味しかった。

とにかく安くて量があります。
2人で1人前頼めば十分いけます。
(ジュース付きで45ソーレス)

その後ショッピングセンターを見て17時に帰り20時まで仮眠後、
ホテルご夫婦、写真家のN川さん、仕事でこられていた健康食品会社の方と
空港に出かけるまでの2時間夕食を共にして楽しい一時を過ごす。

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7月13日:リマ→ダラス→成田(7月14日)→伊丹

リマ空港発1:30→ダラスフォート・ワース空港8:00、11:55(日本時間7/14 1:55)→成田空港15:00、17:55→伊丹19:10→自宅21:00

リマ・ダラス間は余り眠っていなかったが体調は悪くない。
ダラスを出てから時差ぼけ防止のため日本時間に合わすようにすぐに寝るように心掛けた。

なんと日本は蒸し暑い。
暑さの為か時差ぼけか帰国後昼間眠くなり眠ってしまう。
体もだれだれ。

これではいかんと思い3日目には六甲堡塁に夜から参加。
ボッカで汗をかいたら体もしゃんとしました。

以上
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