モリサマ(5.12a)(備中・長屋坂) が登れて、そして思ったこと
2005.1.7
大阪ぽっぽ会 Gramps
12月26日:前々日の24日に目標の「女王様」が幸運にも登れてしまった。
次は「モリサマ」をトライしたいがヌンチャクが掛かっていない。
今日はヌンチャク掛けでもしながらトライしてみる。
予想に反してテンションはかかったがすんなり上まで抜けれてしまった。
大満足で今回はこれで終了。
1月6日:なんと今日は一日中雪。
明日を期待してヌンチャク掛けだけして終わる。
Yam田1号さん(ぽっぽ会)は「カウントダウン」にトライするも寒くて1回で中止。
「モリサマ」を一緒にトライすることに決める。
1月7日:今日も曇り空模様で寒い。
Yam田さん曰く「Grampsさんより早くレッドポイントしなくちゃ」。
最近あそこをRPしたとか、どこそこをRPしたとか誰よりも先にRPしたとかで、
皆の競い合がエスカレートしているようで少し嫌気がさしていた。
でYam田さんのこの言葉が少し気になった。
彼はそんなつもりでは言ってないとおもいますが・・・
自分自身の中にもそれがあるようで嫌になっています。
もちろん競争心を否定するわけではありません。
競争心も向上するひとつの要素だと思っていますから。
思えば’90年代の初め、不動岩のタイコ、小熊を登っていた頃はペガサスが登れたから次はタイコだ。
それが登れたら小熊だ。
誰かが登ったから俺も登るんだじゃなくて
ただそのルートを登りたいから登るんだといった気持ちで登っていました。
いつの間にか気持ちが変わってしまったのか
自分の本能のままに「あそこが登りたいから登る」から
「他人との競争心から登るのだ」が心の片隅に住みつくようになっている自分に昨年気が付きました。
冬壁も同じような気持ちになっておりました。
やっとこの頃そんな気持ちもなくなりクライミングを楽しみながら登れるように戻ってきた気がします。
若かった頃と違いガッツ、ガッツ登らずに時間にも余裕が出来、
体力に見合ったゆったりとした気持ちで登りができるようにもなってきました。
最近は冬山も春山も夏山も山を始めた頃の気持ちで登れるようになってきました。
それはさて置きそろそろ登りましょう!
1回目:核心部手前のトラバースでテンション、
核心部で過去2回はマスターでそんなに苦労せずに登れたのに、
ヌンチャクが掛かっているのに今回は散々てこずってやっと乗り越せたが、手はパンプ状態になっている。
それからは地獄。何回もなんかいもテンション、フォールを繰り返してやっと終了点へ辿り付けた。
絶望の一字しかない。
2回目:2時間ほど休憩して15時、再トライそして本日最終トライである。
何故か幸運にも日が射してきた。
Yam田さん「俺がトライする時は日が沈んでしまうやろうな」とのたまうのも当然です。
一回目のトライでなんと1時間余もやっていたようだから。
今回もやはり相当時間がかかると思っての発言でしょう。分かるわかる、納得。
核心部の始まり、トラバースの右手ホールドがエイッ、ヤッで取れたが場所が悪かった。
少し甘いが持ち替えれない。
このままで左手を顔の左前の縦ホールドをレイバック気味に掴んで、
右手を少し上のホールドに移動さす。
あるかないかわからないスタンスを探して体をひき上げ、
左手を大きく左上のぎざぎざにぽんと手を出して捕らえる。
これまたレイバック気味にして右手を50センチ上のペツルの右に飛び上がるように取りに行くのである。
が体勢悪く行けそうもない。
思わず目の前のチョボが目に入る。
そうだ初めてトライした時はそうして楽に登れたのだと思い出し咄嗟に掴んだら
体も安定し楽に目的のホールドが取れた。
やっとクリップでき核心部が抜けれそう。
3メートル登ってレストポイントへ。
大休止をしながら次のムーブを組み立てていく。
いざ出発してみると組み立てた通りには行かず
出てきたホールド、見えたホールドを掴んでは登り、登っては掴んで上がる。
前回登って組み立てたホールドとは3ヶ所くらい違って登ったようだ。
でもクリップポイントのホールドが考えていた通りのホールドでいけたので今回は上手く登れたようだ。
2時間前にあんなにテンションしていたのに
一気にレッドポイント出来たので一番びっくりしたのはYam田さんだろう。
そして曰く「安心してたのに!!(何を安心してたかって?僕が今日、明日中にはRP出来ないことをか)」。
実は登れた本人もびっくりしてます。
通算3回トライが終わったところで絶望の淵でしたから。
ビレイをしてくれたHir川さん(ぽっぽ会)ありがとうございました。
(斜陽はまだまだ落ちません・・)この後当然のようにハッスルしてYam田さんもRPしました。
このルートは上部は人によって登り方に違いがあることがYam田さんや他の人の登りを見て分かった。
Hir川さんは「黒鳥の交差点」をワンテンで明日への希望を残して今日は終わりました。
私の最近の登り方:
1回のトライで登れなかった部分が登れても、
その回には登り直さずにそのまま上まで抜けるようにする。
何故こだわるかといえば何回でRPできたかという時に単純明解であるからである。
登れなかった部分を何回もなんかいもワントライでやってみて自動化して、
それでも1回と数えるのには抵抗感があるからである。
少し理屈ぽいいですね。
(登り方の問題ですからどんな登り方をしてもかまわないと思います。
私も何回かやってどうしても登れなかったらその部分を自動化できるまでやると思います。
ただ最初からはしたくないです。そんな時は何回でRPしたと数えないだけです)
昔、言ってたRPとは:
以前はマスタースタイルで登れて初めて登れたといっていたような気がします。
当時は人工壁が大阪の姫島にOCS1箇所しかなかった。
フリークライミングをハードフリーと言ってましたかね?
そのフリーがひとつのクライミングのジャンルと確立されてくるにしたがって
ヌンチャクが掛かっていても登れればそれで良いようになってきたようです。
やっぱりマスタースタイルでそのルートが登れるようになりたいと思うのは私一人かな?
ロッククライミングスクール(RCS)のパイオニア・大阪ぽっぽ会の28年目(2008年)のスクールは10月19日(日)と25日(土)の2回です。詳しくはぽっぽHP又は登山店のチラシをご覧ください。
2005.1.7
大阪ぽっぽ会 Gramps
12月26日:前々日の24日に目標の「女王様」が幸運にも登れてしまった。
次は「モリサマ」をトライしたいがヌンチャクが掛かっていない。
今日はヌンチャク掛けでもしながらトライしてみる。
予想に反してテンションはかかったがすんなり上まで抜けれてしまった。
大満足で今回はこれで終了。
1月6日:なんと今日は一日中雪。
明日を期待してヌンチャク掛けだけして終わる。
Yam田1号さん(ぽっぽ会)は「カウントダウン」にトライするも寒くて1回で中止。
「モリサマ」を一緒にトライすることに決める。
1月7日:今日も曇り空模様で寒い。
Yam田さん曰く「Grampsさんより早くレッドポイントしなくちゃ」。
最近あそこをRPしたとか、どこそこをRPしたとか誰よりも先にRPしたとかで、
皆の競い合がエスカレートしているようで少し嫌気がさしていた。
でYam田さんのこの言葉が少し気になった。
彼はそんなつもりでは言ってないとおもいますが・・・
自分自身の中にもそれがあるようで嫌になっています。
もちろん競争心を否定するわけではありません。
競争心も向上するひとつの要素だと思っていますから。
思えば’90年代の初め、不動岩のタイコ、小熊を登っていた頃はペガサスが登れたから次はタイコだ。
それが登れたら小熊だ。
誰かが登ったから俺も登るんだじゃなくて
ただそのルートを登りたいから登るんだといった気持ちで登っていました。
いつの間にか気持ちが変わってしまったのか
自分の本能のままに「あそこが登りたいから登る」から
「他人との競争心から登るのだ」が心の片隅に住みつくようになっている自分に昨年気が付きました。
冬壁も同じような気持ちになっておりました。
やっとこの頃そんな気持ちもなくなりクライミングを楽しみながら登れるように戻ってきた気がします。
若かった頃と違いガッツ、ガッツ登らずに時間にも余裕が出来、
体力に見合ったゆったりとした気持ちで登りができるようにもなってきました。
最近は冬山も春山も夏山も山を始めた頃の気持ちで登れるようになってきました。
それはさて置きそろそろ登りましょう!
1回目:核心部手前のトラバースでテンション、
核心部で過去2回はマスターでそんなに苦労せずに登れたのに、
ヌンチャクが掛かっているのに今回は散々てこずってやっと乗り越せたが、手はパンプ状態になっている。
それからは地獄。何回もなんかいもテンション、フォールを繰り返してやっと終了点へ辿り付けた。
絶望の一字しかない。
2回目:2時間ほど休憩して15時、再トライそして本日最終トライである。
何故か幸運にも日が射してきた。
Yam田さん「俺がトライする時は日が沈んでしまうやろうな」とのたまうのも当然です。
一回目のトライでなんと1時間余もやっていたようだから。
今回もやはり相当時間がかかると思っての発言でしょう。分かるわかる、納得。
核心部の始まり、トラバースの右手ホールドがエイッ、ヤッで取れたが場所が悪かった。
少し甘いが持ち替えれない。
このままで左手を顔の左前の縦ホールドをレイバック気味に掴んで、
右手を少し上のホールドに移動さす。
あるかないかわからないスタンスを探して体をひき上げ、
左手を大きく左上のぎざぎざにぽんと手を出して捕らえる。
これまたレイバック気味にして右手を50センチ上のペツルの右に飛び上がるように取りに行くのである。
が体勢悪く行けそうもない。
思わず目の前のチョボが目に入る。
そうだ初めてトライした時はそうして楽に登れたのだと思い出し咄嗟に掴んだら
体も安定し楽に目的のホールドが取れた。
やっとクリップでき核心部が抜けれそう。
3メートル登ってレストポイントへ。
大休止をしながら次のムーブを組み立てていく。
いざ出発してみると組み立てた通りには行かず
出てきたホールド、見えたホールドを掴んでは登り、登っては掴んで上がる。
前回登って組み立てたホールドとは3ヶ所くらい違って登ったようだ。
でもクリップポイントのホールドが考えていた通りのホールドでいけたので今回は上手く登れたようだ。
2時間前にあんなにテンションしていたのに
一気にレッドポイント出来たので一番びっくりしたのはYam田さんだろう。
そして曰く「安心してたのに!!(何を安心してたかって?僕が今日、明日中にはRP出来ないことをか)」。
実は登れた本人もびっくりしてます。
通算3回トライが終わったところで絶望の淵でしたから。
ビレイをしてくれたHir川さん(ぽっぽ会)ありがとうございました。
(斜陽はまだまだ落ちません・・)この後当然のようにハッスルしてYam田さんもRPしました。
このルートは上部は人によって登り方に違いがあることがYam田さんや他の人の登りを見て分かった。
Hir川さんは「黒鳥の交差点」をワンテンで明日への希望を残して今日は終わりました。
私の最近の登り方:
1回のトライで登れなかった部分が登れても、
その回には登り直さずにそのまま上まで抜けるようにする。
何故こだわるかといえば何回でRPできたかという時に単純明解であるからである。
登れなかった部分を何回もなんかいもワントライでやってみて自動化して、
それでも1回と数えるのには抵抗感があるからである。
少し理屈ぽいいですね。
(登り方の問題ですからどんな登り方をしてもかまわないと思います。
私も何回かやってどうしても登れなかったらその部分を自動化できるまでやると思います。
ただ最初からはしたくないです。そんな時は何回でRPしたと数えないだけです)
昔、言ってたRPとは:
以前はマスタースタイルで登れて初めて登れたといっていたような気がします。
当時は人工壁が大阪の姫島にOCS1箇所しかなかった。
フリークライミングをハードフリーと言ってましたかね?
そのフリーがひとつのクライミングのジャンルと確立されてくるにしたがって
ヌンチャクが掛かっていても登れればそれで良いようになってきたようです。
やっぱりマスタースタイルでそのルートが登れるようになりたいと思うのは私一人かな?
ロッククライミングスクール(RCS)のパイオニア・大阪ぽっぽ会の28年目(2008年)のスクールは10月19日(日)と25日(土)の2回です。詳しくはぽっぽHP又は登山店のチラシをご覧ください。
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