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大阪ぽっぽ会 会員・ Grampsの山行

岩登り、縦走を中心に春夏秋冬楽しんでいます。

春山山行(鹿島槍ヶ岳東尾根、白馬岳主稜)

2001.04.29(夜)~01.05.04
参加者:大阪ぽっぽ会 NanohaBab、Gramps

2015年の春、我が会で白馬主稜に何パーティも出かける。
まだ完全復帰できていない私は指をくわえていなくてはならない。
そこで古い記録を見て楽しんでみました。


以下はその時の記録です。

                          
今年の春山は一つの山を登って降りて、もう一つ登ろうと考えトライしてみました。
岩登りばかりしていると脚力が落ちていくような気がして(実は老化なのだ)縦走に燃えてみようてな気持ちで計画しました。
中級クラスの尾根を二つ楽しみながら登ってきました。

4/29:
急行ちくま21:40発の10分前に大阪駅ホームに辿り着いた。
いつも仕事の関係でぎりぎりに来るBabさんは見送りに来てくれた大橋さんと談笑中。
車内は学生さんの団体で少々うるさい。
例によって床寝台で寝て行く。

鹿島槍東尾根
4/30:
5時過ぎ信濃大町に。改札を出たところで声を掛けられる。
2年前の中級の生徒の北村君である。

会社の友達と赤岩尾根から鹿島槍へ行くということで大谷原までタクシーに同乗。
雨は相変わらず降っている。
昼から天候回復予報を期待しつつ行けるところまで登る事にする。

尾根の取り付きは赤布がありすぐに分かった。
Babさんが先行して登り始める。

雪は無い。ザレていて急登ではあるがゆっくり登っていくのでそんなに辛くは無い。
ショウジョウバカマやかたくりの花が所々に咲いていてほっとさせてくれる。

いつの間にか雪が現れ気分もだんだんと春山にしてくれる。
一の沢の頭手前で降りてくる2人パーティーに出会う。

昨日入山して今日は天候が悪いから下山するとか。
じゃあ我々は大丈夫なのか?日程に余裕のある我々は大丈夫なのだと言い聞かせて前進する。

二の沢の頭手前で又また下山してくる2人パーティーに遇う。
彼らは明日中に下山しなければならず彼らの力量では無理と判断しての下山。

「敗退」と言っていた。敗退という言葉は嫌いである。

山に登るのに勝ち負けは無いと思っているからである。
ついでにリベンジと言う言葉も良く使われているがこれも嫌いで使わない。 

 二の沢の頭で11:15分。昨日は4パーティー入山した模様である。
2パーティーは天候回復を待って出発したようだ。

今日は我々1パーティーのみである。
時間も十分あるためここで休憩してから少し進んで見ることにする。

雨もやみ天候は回復し出した。
第一岩峰手前では快晴になった。素晴らしい眺望だ。

正に至福の一時である。
岩登りも面白いが雪稜歩きも楽しい。

早速整地してツエルトを設営(13:30)。
いろんな飲み物を飲む。

テンバからの景色は素晴らしい。
遠くは安曇野も眺められる。

5/1:
3時起床。ツエルトから覗いてみたら満天の星。
5:30分出発。雪稜を5分程で第一岩峰に到着。

2~3級の岩稜を15m位登り少し右上して雪のルンゼに昨日のパーティーのトレースを15m程登ってビレー。
左にリッジらしきものを乗っ越して2~3級の岩稜を20m登って終了。

ここからは少々急な雪壁ではあるがステップがあるためロープを解いて慎重に進む。
第二岩峰手前の稜線は風がきつい。岩陰に隠れてビレー。

この岩峰の核心部は4級?その他は3級位の登攀か。
核心部はザックを背負ったまま乗っ越し、そのまま5m程上でビレー。

「荷揚げしますか?」「とにかくこのままで登ってみます」ということでやってみたら何とかクリアーできた。
天気もいいので「春山を満喫しよう!」ということとなり、大休止後ゆっくりと頂上に向う。

北峰でも30分休憩して360度の眺望に満足。

これから進む峰までは近くて遠そう、やはり1時間位かかった。

南峰から冷池山荘手前までは夏山のようで、雪が殆ど無い稜線歩きでした。
山荘からきた2人パーティーに出会う。
今日初めて人との出会いである。雷鳥を写真に撮ろうとしいるのを邪魔してしまった。

冷池山荘には12時過ぎに到着。
われわれ以外に客は誰もいない。
缶ビールとラーメンの美味かったこと。

下山ルートは赤岩尾根。
最初のトラーバースは雪崩に注意を払って大急ぎで渡る。

赤岩尾根を下るのは初めてである。
所々急な雪壁があって気が許せない。

ヘリコプターが何度も飛来してきてかなり長い時間ホバーリングしていた。
翌日大町で県警の人の話では雪庇を踏み抜き滑落したとか。
(元OWCC新下君の所属している東京岳人クラブの人らしい)。

とにかくいつものことだが下りはしんどい。
天気の良いのと、のんびりモードでスピードは落ちる一方。

山荘を出て3時間。西俣出合に無事到着。
今日は大谷原で幕営。

白馬岳主稜
5/2:
今日は白馬尻まで。バスで猿倉へ。
バスの乗客は3人のみ。

1番バスは10人ほど、2番バスは零人だったそうです。
1番バスの10人の中に大見・大橋さんも入っていたのでしょう。

12:30 猿倉を出発。
天候が怪しくなってきた。
大雪渓の端と思われるあたりではガスで周りは全く見えなくなってしまった。 

休憩がてら 雨具をつける。
すると上から下りてきた若い2人パーティーが親切にも「主稜に取り付くなら5~60m下ですよ」と言って尾根らしきところまで案内してくれる。

尾根を50m程登って見るもどうもこれは主稜じゃなさそうな気がする。
全く動物的勘でしかないが・・・

再び雪渓に戻って登りはじめる。
上から来たパーティーに同じ事を聞いたら「主稜の取り付きはもう少し上ですよ」とのこと。

果たして見つかりました。
この頃より雨も本格的に降り始める。

瞬時ガスが切れ白馬尻のテンバが見えた。
今日は予定通りここで幕営に決定。

雨の中のツエルト張りはめんどくさい。
こんな時テントは張りやすくいいなあと思いつつ設営。

5/3:
「天気は余りよさそうじゃない」を理由に中々起きない。

それでも7:30分ガスの中を出発。
昨日の雨は夜になって雪に変わっていた。積雪は7cm位。

5:30頃出発した1パーティーが8峰手前に見える。

Babさんのトレースを辿って登っていく。
既に新雪が雪崩れているところもあり、早く稜線上に出たいが尾根が広く稜らしきものは見当たらない。

余り気持ちは良くない。
所々大きく亀裂が入っているのも神経を昂ぶらせる。

ガスがかかってどこをどう登っているのかさっぱり分からない。
それでも8峰らしきところで休憩していたら単独行と2人パーティーが追いついてきた。

不思議なことにこの2パーティーはこれから我々を追い越すこともせずに最後までご一緒と相成った。

2人パーティーは主稜が終わったら鹿島東尾根に行くとか。
我々の反対コースを辿ることになる。
単独行の人は北海道の山をこよなく愛し歩いていたとか。

天気も次第に良くなり素晴らしい展望もと思うやガスが出たりして不安定な天気である。

いくつものナイフリッヂを越えて高度を稼いでいく。
時折雷鳥が雪面をトラバースすると雪崩る。

おさまるのをじっと待っては登る。
アップダウンが無くただただ登るといった感じである。

それでも尾根の形状が単調でないので飽きはこない。

12時just!大見君より無線コールあり。
知った人の声を聞いて何故か感激してしまった。

我々はⅣ峰あたり彼等はⅡ峰の登りに掛かっているとの事。
天候が今一であったため昼寝していたとか。
なぜかこの声を聞いた途端、自然に足が速くなってきた感じ。

ガスが完全に周囲を覆ってしまった。

Ⅰ峰の登りで順番待ちの大見・大橋パーティーに追いついた。
前のパーティーはザイルを出していたが我々はステップも切られておる為ダブルアックスで登る。

60mの急傾斜を登ったところが白馬の山頂だ。
最初に登った大見君が我々3人の登頂の瞬間を写真に収めてくれた。

山頂は風がきつい。
記念写真を撮ってそうそうに山小屋まで直行する。

我々の予定はここまで。先ずはビールで乾杯!

大見・大橋パーティーはこれから少しでも先に行くためにビールはお預け。

「風も強いし、時雨れているし」と訳のわからぬ理由をつけて小屋どまりとする。

5/4
快晴 昨日と打って変わって上天気今日は下山するだけ。
小屋を出た最終組となる。

荷物を置いて山頂まで登り返す。
昨日登って来た主稜が白く蛇行をしながら末端まで続いている。

すばらしい眺望だ。
もう既に動き出した人の列がずーと連なっている。

天気によってこんなにも入山者数が違うのか。
目で追っただけで40人は下らない。

それにしても今回の山行は恵まれていた。
2つの山頂では何れも快晴に恵まれ、すばらしい眺望ができた。
30分ほど山頂で過ごし下山にかかる。

大雪渓は登ってくる人、ひと又人である。
こちらは下るのみ何度も何度も休み、春山を堪能しながら猿倉へ。

往きは猿倉まで入ったバスが自家用車で道路を塞がれ二股までしか入れない。
東京みどり会の若い人たちとタクシーに相乗りして白馬駅に。

ロイヤルホテルで風呂に入り、駅前の2階のレストランでビールで乾杯。

雨,曇り,雪、晴れ全ての天候に遭遇した春山でした。
でもここという時には快晴で素晴らしい春山でした。

YMCC川原さんの鹿島槍東尾根の資料が大変役に立ちました。
ありがとうございました。

記録:
4/30:大谷原6:30→東尾根取り付き7:00 →一の沢10:15(20’休憩)→二の沢11:15(20’休憩)→第一岩峰手前 13:30
5/1 :第一岩峰手前5:35→第二岩峰終了7:30(50’休憩)→北峰9:15(30’休)→南峰10:40→冷池山荘12:05(50’ 休憩)→
    赤岩尾根(途中30’休憩)→西俣出合16:00→大谷原16:50


5/2:白馬11:30→猿倉12:30→白馬尻15:00
5/3:白馬尻7:30→主稜8峰8:40→白馬頂上14:40
5/4:白馬山荘8:15→山頂8:50→白馬山荘9:15→猿倉12:00
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