大阪ぽっぽ会 会員・ Grampsの山行

岩登り、縦走を中心に春夏秋冬楽しんでいます。

穂高屏風岩

期間:1999.4.30 夜~'99 5.4 朝
参加者:Y良、NanohaBab、Gramps


当初の計画では、4月28日夜~5月4日の間、屏風岩登攀、北尾根を縦走後 前穂~奥穂~西穂への縦走を考えていましたが、参加者の日程の都合が急に悪くなり、日程を遅らせていけるところまで行くということにしてトライしました。

4月30日(夜)~5月1日 晴
急行"ちくま"にて松本入り。
剱八ツ峰に出かけるNa川、To居、Sa元(OWCC)、Miyamo(ぽっぽ)の各氏も同乗していた。

松本より上高地へはY良君の交渉により
@2,500円/人×3人=7,500円でタクシーを利用する。

例によって、Y良君ののんびりムードに少々イライラしながらも、
のっかってしまっている自分に"まぁいいか"と言い聞かせて徳沢、横尾へ。

横尾で大休止後、
屏風岩の取り付きT4尾根に向かう。

幸いな事に、
梓川の渡渉は水量少なく飛び石伝いに渡れた。

T4尾根4ピッチ中、最初の1ピッチと最後のピッチは、
荷物を背負いアイゼンをつけてのセカンド・ラストはさぞかし大変だったことだろう。

今日のビバーク地、
東稜の取り付き点T2には凍った雪がありテン場作りには時間を要したが、快適な場所であった。

今回の我々の他に1パーティー、
東京YCCグループがフリーフォールを1Pフィックスしていたのみであった。

5月2日 晴
今日も天気は良さそう。
3時半起床が寝過ごして4時を廻っていた。

東稜取り付きは7時過ぎとなってしまった。
今朝早くT4尾根を登っていた2人パーティーとコールを交わし、登り始める。

彼らはクレッターシューズで雲稜ルートを登り始めていた。

1P目 (1ピッチ目) リードGramps:
今回は3人のため交代するのが面倒くさいので、

全ピッチをGrampsがリードすることに決定。

Y良、Babの2人は重い荷物を背負って登らなければならないので、
さぞかししんどいだろう。

登り始めると、雪の全くついていないルートを、
何でアイゼンを付けて登らにゃならないのだ・・・ 

いや、アイゼントレーニングだ・・・ 
と自分に言い聞かせながら小ハングを乗越し少し左上してバンドでビレー。

2P目:左上、右上共にボルトあり。
以前どちらの方に向かったか記憶がない。

左の方を選んで登ってみることにした。
20m位人工で左上するとビレー点があるもスタンスが全くないため、

前進してみることに決めたが、
ランニングビレーが残り3セットしかない。

ここから左へ4m程水平トラバース後、
再びフリーを含めて左上。

先ほどのビレーポイントより約15~20mを3本のランニングビレーで登ったため、
水平トラバース地点でフォロワーが落ちたら振られてダメージが大きいので、

ヒヤヒヤしながらアブミに乗ってビレー。
フォローのBabさん、背中の荷物が重いためしんどそう。すみません。

3P目:5m程右にフリーで水平トラバースし、
ここから再び人工。

一部ピンが遠く且つかぶり気味なのと、
背負っている荷物が重いのとでアブミの最上段に乗れず、

マジックフィーフィーの助けを借りて登った後、
凹角を4~5mフリーで登り左側のテラスへ。

初めて座ってセカンドを確保できる広さのテラスで一息つけた。
思えばこのルートは屏風を登った初めてのルートである。

あの時は高度感と登っているという感激で、
確保している時に思わず涙がでてきた。

4P目:
少し右に戻って大きく廻り込んで左上し、
草付きと木の横を通り抜けてピナクル前のテラスへ(このピッチフリー)。

5P目:フリーでピナクルを右上し、
ピナクルの頂上より人工で直上。

少し左に廻り込んでテラスへ。
最後の抜け口がすこしいやらしい。

右手はブッシュを掴んで、
左手でピッケルを打ち込みテラスへ抜け出た。

ここで岩壁登攀は事実上終了だが、
もう1ピッチ木登りをしたりして登った後、ロープを解いた。

その後再び雪が出てきた。
2時間かけて屏風の頭までひたすら登る。

重荷を背負っての行軍は非常につらい。
しかし、東の空に満月の光が見えた時は、一瞬疲れも忘れてしまった。

屏風の頭から涸沢のテント村を俯瞰しつつテン場作り。
設営後、食べる物もいっぱい食べ1時30分就寝。

5月3日:
明日は間違いなく天気が悪くなりそうなので、
北尾根縦走は諦めて下山することにした。

最低コルより涸沢への道を目指してダイレクトに下り、
横尾で大休止。

ここで涸沢キャンプサイトへ友達に会いに行っていたY良君が追いついて来た。
上高地には6時30分着。

いつものことだが何と長い道程か。
足の裏にマメが出来てしまった(3人の中、誰でしょう?)

とにかく、今回も雨に遭わずに逃げ帰ることができ、山行は終わった。

雑感
1.96年にY良君と、97年にはI東君、Bab形さんと、
  春に2度トライしたが、いずれも悪天候のため、T4で敗退。

  今回は7日間分の荷物を荷揚げせずに背負って屏風を登る事が出来たので、
  目的の一つが達成できた。

2.5月3日に下山せず北尾根を縦走できたのではないかと思ったりもしている
  最近はすぐ弱気になるみたいだ。

3.90年正月にO見君、I原君(現東京YCC)と3人で
  屏風(蒼稜)~北尾根~前穂頂上(雪洞)まで行って、
  悪天(-32℃、3000m)のため敗退した時のようなファイトが最近はなくなってきたのかな・・・。

  このルートを積雪期にトレースする夢を抱いて、
  トレーニングに励みたいと思っています。
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