大阪ぽっぽ会 会員・ Grampsの山行

岩登り、縦走を中心に春夏秋冬楽しんでいます。

谷川岳一の倉沢                 

  烏帽子沢奥壁南稜
  衝立岩中央稜
  谷川岳~一の倉岳縦走  

期間:1998.08.07~08.12  
参加者:NanohaBab、O橋、Gramps(Is原)

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谷川岳山頂にて(O橋、Gramps,NanohaBab)

8月7日:
午後7時NanohaBab、O橋を東京駅に出迎え、
Is原(元ぽっぽ)の最寄駅・戸田公園まで行き、
ここから彼の車で一の倉沢出合いの駐車場へ23時30分に到着。

明日に備えビールを少し飲んで就寝。

8月8日 3時頃よりテントに時おり強くたたきつける雨音で、
今日はだめかと感じながら6時までうとうとしてしまう。

雨は上がったが、今ひとつすっきりしない天気の下、
取り敢えず南稜の取り付まででも行ってみることにする。

テントサイトより右岸沿いに進み、
次に左岸に渡渉する地点が増水の為渡れず、

右岸を大きく高巻くも上がりすぎる。
懸垂にて降り、右岸を進む。

大きく時間ロスをしてやがてテールリッジへ。
テールリッジも濡れているのでロープ無しではなかなか厳しい所である。

テールリッジを経て、雨で濡れている奥壁基部をトラバースしながらの南稜基部へ。
慣れていない我われにとっては核心部の一つに感じた。

南稜取り付きに10:00着。 

幸い雨も止んでいたので、登れるところまで登ることにしてトライ。
Is原―O橋、Bab―Grampsの組み合わせと登る順番をジャンケンで決める。

1P目:TBab(TIs原):濡れていてスラブ状フェースの上部は非常に厳しかった。
雨具を忘れたBabさんに、気持のやさしいIs原君がそっと貸してくれた。

Babさん感激!約15mでピッチをきる。

2P目:TGramps(TIs原):このピッチはチムニー。
先行パーティーのセカンドのO橋さんに続く。

腕力のない人は、出だしが少し厳しい。
後は普通のチムニー登りで、上へ上へと行けばビレーポイントに到達できる。

約15m。雨が降り始める。寒い!

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3P目:T:Bab(T:O橋):先行パーティーのO橋嬢(今は2児のお母さん)
例によって「恐い!しんどい!難しい!」とわめきながら登る。

グレードはⅢ+とあるが、濡れているとなかなか厳しい。
全員登り終えた頃雨脚が強くなって来たので断念して降りることにする。

時おり降ってくる雨の中でのテールリッジの下降はいやらしい。
幸い全員無事にテントサイトに帰還できた。

早速酒屋に買い出し。今夕のメニューはうどんすき。
ビールと焼酎を飲みすぎて、好きなウドンを何時食べたか覚えていない。

8月9日:
誰かの時計が鳴っている。
4時30分、Is原君が「起きますか」と声をかけてくる。

眠い、頭が重い。飲みすぎた。
例によって後悔「あんなに飲まなければ・・・」あればあるだけ飲んでしまう自制心のない自分が嫌になる。

これはIs原君が悪いのだ(彼がたくさん買うからいけないんだなんてまた人の所為にして)。

ぐずぐずしているうちに5時になってしまった。
こんどは私の時計が鳴り出した。思い切って起床。

起きてみると意外と調子は悪くない。
食欲もあり、結構食べれた。

逆にIs原君が食欲がなく、スープを飲んだだけ。パンは持参することにする。

6:10分出発。今日の登攀ルートは昨日と同じ南稜完登を目指す。

大腿四頭筋が疲れているが、
今日は高巻きせずに行けたので、昨日よりも早く着けた。

1P目:T:Gramps杉(T:O橋):15mスラブ:今日は濡れていないので楽に登れた。
昨日と同じくチムニーの手前でピッチをきる。

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2P目:T:Bab(T:O橋):15mチムニー:昨日ビビッていたところ、O橋さんクリアー。
Babさんも楽々クリアー。途中ハーケンを見逃し少しランナウト気味で登る。

3P目:T:Gramps(T:Is原):ここも岩が乾いており、楽しく登れた。
ピッチ終了間際が逆層で少しいやらしい。

それにしても今登ってきたテールリッジを始め、真っ白な烏帽子沢スラブ、衝立スラブを眼下に、
高度感のある素晴らしい景色は、陰鬱な谷川岳といわれているイメージを全く感じさせない明るい所である。

4P目:T:Bab(T:O橋)緩傾斜の草付きを40mいっぱい伸ばしてビレー。

5P目:T:Gramps(T:Is原):2m程登って6ルンゼ側に回りこみビレー。

6P目:T:Bab(T:O橋):6ルンゼ側を7~8m右上。ところどころ濡れていていやらしい。
O橋さん、Babさんよくぞリードされました。

ここよりリッジにでるが、O橋さんのロープが重くなりここでピッチをきる。
Babさんリードの時は、
そのリッジへ出るところでランニングビレーを2本繋いで登ったら重くならずに比較的スムーズにロープが延びた。

7P目:T:Gramps(T:Is原):カンテを登り、クラックを右より登る。40m。

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終了点にて(Bab,さん、Gramps,O橋さん)

8P目:T:Bab(T:O橋):このルートの核心部。
Ⅳ・A1またはⅣ+フリー。

このフェース、ピンがたくさん打たれており、安心して登れる。
最後の抜けところが核心か?左手アンダーが見つかれば決まり。

Bab、O橋さん共に軽やかにリード。終了は11時40分。

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Is原君、Gramps


(登攀開始8:30、終了11:40、懸垂開始12:10、BC16:00)

Is原君、夕食事後18:30に下山・帰京

8月10日:
起床5:30。昨夜は満月であったのか、午前3時にトイレに起きたら、昼のように明るかった。

今日は谷川岳本峰の縦走ハイキング。

6:30出発。8:00の始発のロープウェーで天神平頂上駅に20分で到着。
熊穴沢非難小屋には30分で到着。

ここで少し休憩をして谷川岳山頂(トマの耳)へ天気快晴。
素晴らしい眺めである。山頂には2~3人しかいない。

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時間があるので当初の予定通り、一の倉沢岳まで足を伸ばす。
途中、覗きといわれているところから、一の倉沢衝立岩を登攀中のクライマーを見える。

一の倉沢岳へ。ここは笹山で、風に吹かれた笹が波打っていた。
ここより引き返し、再び谷川岳山頂に戻る。この頃、山頂は人、人、人。

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帰りは西黒尾根より巌剛新道経由でBCへ帰還。
それにしても一日快晴に恵まれ、楽しいハイキングが出来た。

明るい谷川のイメージが3人に植え付けられた。

(起床5:30、出発6:30、ロープウェー乗り場7:15→天神平山頂駅8:20~熊穴沢非難小屋8:49~トマの耳9:53~一の倉岳11:13、11:25~トマの耳12:12、12:40~憬雪小屋跡13:21、13:30~BC15:10)

8月11日:
今日は衝立岩中央稜
起床2:30、出発3:45。取り付き迄はこれで3回目なので慣れました。
取り付きはテールリッジを登りきったところで、一番近くにある。

6:10登攀開始。

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1P目:T:Gramps・O橋・Bab:左上気味に登っていく。
ピッチグレードⅣとなっているが、それほどあるようには思えない。

今日はなぜかO橋さんはジョッグングシューズで登ると頑張っている。

2P目:T:Gramps・Bab・O橋:草付き様のルンゼを登って、
ルンゼの突き当たり手前から右の凹角を登りリッジに出るルートであったが、

ルンゼの突き当たりに気づかずに真っ直ぐ7m程登ってしまったので、2人にそこまで来てもらう。

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3P目:T:Gramps・O橋・Bab:Babさんにビレーしてもらい、
凹角入り口までクライムダウンして、

右のクラックを再び登りはじめる。ここのクラックはトポのⅢ+級より厳しそう。

Babさんがビレーしてくれている高さまではランニングビレーが取れないためスリルがある。
その後もピンが見当らず、正規のルートを登っているのか不安になるも、

フレンズをかまし尚も登り続けるとビレーポイントを発見してホッとする。
ジョッギングシューズのO橋さんはクラックの登り口がしんどかったとか。

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4P目:T:Bab・O橋・Gramps:このルートの核心部の一つ手前のピッチ(Ⅳ)を、Babさんにリードしてもらう。

このピッチは凹角からフェース30mの所であるが、50mザイルの為、
次のピッチの核心部をも登り50m一杯でビレー。

このルートの核心部(Ⅳ・A0、orⅤ-)を全員フリーでクリアーできた。
トップのBabさん、セカンドのO橋さん(J・シューズで)よく登れました。感心!

5P目:T:Gramps・O橋・Bab:トポによるとⅢ級とあったため、そのままシングルでGramps、O橋でリードする。20mでビレー。

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6P目:T:Bab・O橋・Gramps:Ⅲ+とあったがⅣ-位のグレードか。リードの練習ピッチには良い。

7P目:T:Bab・O橋・Gramps:、8P目:同上、9P目:同上。
ブッシュ混じりのフェースⅡ~Ⅲ級とあるがそれなりに登り応えがある。

これより7回の懸垂で取り付き点の左へ到着。
懸垂に際し、上部はザイルの流れの悪いところがあり苦労する。

初めての谷川岳一の倉沢、天候に恵まれ第一印象はgoo!でした。



(登攀開始6:10~終了10:30~BC15:00)

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