大阪ぽっぽ会 会員・ Grampsの山行

岩登り、縦走を中心に春夏秋冬楽しんでいます。

穂高岳・屏風岩・雲稜ルート         

救助隊懇親山行 

期間:1997.6.13夜~6.15
参加者:Ito、Yur、NanohaBab、Gramps(Higshi)

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4尾根取り付きでのビバーク(Yu良、Gramps)

この年の5月の春山山行では雨のため悔しい思いを残して下山。
6月は期待してやってきました。

総勢12名中、我ぽっぽ会参加者関係者は5名。
目指すルートは、今回Yur君の要望により、屏風岩のポピュラールート・雲稜ルートに決定。

6月13日(金):
21:03 ちくま号にて松本に向かう。
車内はほぼ満席状態で、この時期としては意外である。

今回のメンバーはYMCCのNak川、Mor本、Kaw原、Iku信、OWCCのAo木、雑木のSa藤(三)、
そしてぽっぽ関係者の5名。

滋賀山友会のAr井さんは都合が悪くなり、
京都より大津までご一緒しただけに終わり残念でした。

車内では早速寝始める人、あくまで飲み続ける人と様々。
しかしさすがに松本に着くまで飲んでいた人はなかったようだ。

6月14日(土):
松本から上高地へはジャンボタクシーと普通タクシーの2台に分乗。
途中コンビニに寄って買い物を済まし、上高地へは5:40分到着。

日曜日帰阪組みの我々は直ぐに出発。
速足のYur良君にみんな引っ張られながら徳沢に到着。

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明神館前(Bab,Gramps、Ako、Yu由)

ここにテントを設営して横尾には8:30着。
水補給後屏風の取り付きに向かう。

途中、あの足が切れそうな冷たい梓川の渡渉。
年寄り組はパンツ1枚になり、若い2人はズボンを捲り上げての渡渉。

先行するAo木、I東パーティーに先を譲ってもらい4尾根取り付き点へ。
Ao木・I東パーティーは取り付き点の20m下を大きく右に廻り込んで
東壁ルンゼ下部取り付き点に向かう。

ここで登攀準備をして出発(10:00)。
パーティー編成:Gramps―NanohaBab、Yu良―HigasiA子

4尾根:
1P:トップGramps、シュルンドがあるため、いやなトラバースをして積雪期の取り付まで20m。

2P:続けてGrampsがリード。
被り気味なところを乗越し、フェースを20m登ってビレー。

3P:Babさんにトップを代わる。
岩と泥混じりのルンゼ状を40m伸ばしてビレー。

4P:Gramps:そのまま10m登って肩がらみでビレー。
続いてコンテで4尾根終了点まで。

大岩を登ってビレー。その後雲稜取り付きへ。
背中の荷物が重過ぎたので、最低必要品以外デポして取り付く(11:30)。

雲稜ルート:
1P:Gramps:数年前、いやもっと前か?
このピッチを牧師君がリードで登った折には、ザイルの長さは40m。

従ってトポの通りにピッチを切って登った。

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Yu由、Bab、Ako、I東、Gramps

今やザイルは50mの長さが標準である。

よって今回はトポの2ピッチ分は登れそう。

最初は凹角を20m程真っ直ぐ登り、
ややハング気味のところを思い切って乗越す。

ここはアイゼン装着ならばA0かA1になるだろうな。
続いてハングを越すのか右へ回り込むのか迷ったが、

真っ直ぐハングを越えた方がザイルの流れが良さそうなので、そのまま直上。
やがてピナクル。ここに3ヶ所ビレーポイントがある。

次のピッチを考えると一番遠い(最右)ビレーポイントが良さそう。
50m一杯で少し足りなかったため、ビレーを解除してもらって到着。

セカンドをビレー中、俄かに曇ってきたと思ったら雹っぽい霰が降り出す。
慌てて雨具を装着。

この時、後続のYu良パーティーがT4に到着したようだ。
Babさんはハングも何のその、すんなりと登って来て愛想なし。

2P:Gramps:出だしが難しい。
雨が降っており見るからに滑りそう。

迷わずA0。後はバンドに出るまで慎重に登る。
濡れていると何でこんなにビビリが入るのだろう?恐いからだ!

バンドを左上し扇岩テラスと呼ばれる所でビレー。
小柄なBabさん、このピッチの出だしはどのようにして登ってきたのかな?敢えて聞くのは止めた。

3P:Bab:このピッチはアブミルート。
垂直より少し傾斜は緩いが、所々リングが飛んでおり残置シュリンゲに頼っての人工登攀。

充分にチェックして登っていく。
ビレーポイントにはなぜか虫が沢山いた。

3ヶ所ほど刺され(6月20日現在)未だに痒い。
イッチ-!30m程伸ばしてビレー。

4P:Gramps:東壁ルンゼルートとの合流ピッチ。
右へのトラバースルートを選ぶ。

ビレー点からそのまま水平にトラバースはホールドが細かく、
その上濡れているため気持が悪い。

しかし行くしかない!!思い切って行動開始。
下を見ると高度感抜群。思わず「Babさん、下見てみい!」と叫んでしまった。

しかし何の反応もなし。
この核心部2m程渡ったところで、前回のことを思い出す。

前回更に右へトラバースして直上。
その際ランニングビレーを取らずにランナウトし恐い思いをした記憶が蘇る。

そこで今回はここより直上し、
更に右上してルンゼルートへの合流を試みることにする。

この直上への第一歩がなかなか出ずに逡巡する。
岩にシュリンゲをまわして中間ビレーを取り、思い切って踏み込んで何とかクリアー。

5P:Bab:ここからは(天気がよければ)快適なフリークライミングとなるところ)。
今日は快適どころか濡れていて非常に難しい。

Ⅴ級以上は十分ありそう。
フレンズを使ってこの核心部をクリアー。30m?

6P:Gramps:引き続き水の流れているところを、
出だしはアブミを使ってビビリながら登っていく。40m(16:00)

雨もやんだので一休みした後、
懸垂下降をセットして、念のため下降地点をAo木さんに無線で確認したところ

「もっと上の終了点のテントの張れるところからだよ」との返事。
ここからでも懸垂は出来そうであったが、時間も遅くなっていたので、

コールに従ってもう少し上まで登る。

7P:Gramps:記憶ではこのピッチは簡単な登りと思っていたが、
いざ登り始めると濡れもあり意外と難しい。ルンゼ手前でピッチをきる。

8P:Bab:草付のルンゼを殆どノービレーでリード。
ビレーヤ-が一番緊張するところである。(17:00)

ここで再度Ao木さんに無線を入れて確認。
ブッシュ帯をアップザイレン。

25m、25m、30mの3回の懸垂でやっと岩壁への下降点に到着して一安心。
雨はいよいよ強くなってきている。

6ピッチ目終了時からYu良パーティーの動向を無線で確認しているが、
どこにいるのかさっぱり分からず心配(Yu良パーティーは無線機を持っていない)。

他のパーティーからも彼らがどこにいるのか確認が取れていないとのこと。
多分、T4へ先に降りて待っていてくれているだろうな、

と期待しつつ懸垂をしようとしたところ、150m下のT4にYu良君の姿を発見。
向うもこちらを認めて何か 大声を出しているが、何を言っているのか聞こえない。

「Higasiが、ひがしが・・・」と言っているようだが、
そう判断してT4を見ると、Higasiさんの姿が見当らない。

一瞬どきりとする。とにかくここから下りなくては話にならない。
懸垂2Pで蒼稜ルートの大テラスに。

その5m下にHigasiさんの姿を認める。
彼らは懸垂中にトラブルが発生し、時間を大きく食ったようだ。

とにかく雨の中、4人全員がT4に無事下降出来た。

東壁ルンゼを登っていたYama下(府岳連)・Iwa崎(兵庫岳連)パーティーともここで合流。
3パーティー一緒で4尾根を下りることにする。

既に日がくれ、辺りは真っ暗の状態。
4Pの懸垂下降で取り付きに到着したが、

その間ザイルが途中でひっかかったり、
下降点探しで手間取ったらりして全員下降し終わった時は22時を大きく廻っていた。

これから梓川まで下るのは危険であり、
且つ時間が掛かるので、岩小舎でビバークと決定。

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4尾根取り付きの岩小屋にて(Ako、Gramps、Yu由)

Yama下・Iw岩崎パーティーがデポしていたビール、焼酎、ラーメン
(我々と言えば予備の行動食、生姜湯、しるこ、梅茶、紅茶のみ)をおよばれして、空腹を満たす。

0時30分に就寝。

6月15日(日):
2時間半の就寝後の3時に起床。
私は寒さで2時半に目覚める。でもこの2時間はぐっすり眠れた。

すっきりしている。やはりここでビバークしてよかった。
4時ころ明るくなったので下山開始。

昨夜あのまま下山していたら、
おそらく時間も相当掛かり疲れも相当なものになっていたことだろう話しながら下山。

約1,5時間で横尾へ。
横尾手前までI東君が出迎えに来てくれていた。

横尾ではIku信さん、Ao木さんが温かい紅茶と大阪から持参した(?)山菜をご馳走してくれた。
美味かったよ、ホンマに!

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横尾のキャンプサイトにて(I東、Yu由、Gramps、Bab)

(Iku信さんは本部にていろいろ連絡を取っていただいた。
Ao木・I東パーティーは東壁ルンゼルート下部のみで降雨のためベースに引き返していた)。

本部の無線には「ビレー解除!」「登って来い」「行くわよ!」
と昨日東稜取り付きでビバークしていたMor本夫妻のラブコールが入ってきている。

今日はできるだけ早く帰らなくてはならないBabさんに、ぽっぽ隊は全員上高地まで付き合う。

今回は雨の中の登攀、後半の懸垂下降、岩小舎のビバーク、
短時間睡眠の効果等、全て充実した山行であった。と今実感を噛みしめています。

Yu良君はどんな風に感じましたか?
皆さんありがとうございました。
 
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