大阪ぽっぽ会 会員・ Grampsの山行

岩登り、縦走を中心に春夏秋冬楽しんでいます。

穂高岳屏風岩~前穂高東壁~そして

期間:1990.8.9~8.15      大阪ぽっぽ会 Gramps
参加者:Is原、Tu筑、Bokusi、O見、Gramps(5名)
写真紛失のため本文のみ

8月09日京都18:02→名古屋19:00→松本22:00→上高地23:00

8月10日:~徳沢0:40、台風14号のため1日中停滞(10人用テント借)

8月11日:起床2:00出発3:00~横尾3:40~渡渉4:40~T4尾根取付6:35~T3、1P8:35~2P10:00~3P12:50~5P終了15:45~6P終了17:30~登攀終了19:00~尾根上ビバーク地点20:30就寝22:00

前日台風のため徳沢で停滞。
2時起床。天候はあまり良くないが出発する。

1ルンゼ押し出しの渡渉は膝下まで(6月に来た時は股まであった)。

T4尾根取り付きの雪渓も2mほど低くなっている。
岩はまだ濡れていていやらしい。

わがパーティーは牧師 、O見、Grampsの3人である。

先ずGrampsがトップでO見、牧師と続く。

2P目は牧師がトップ、

3P目はGramps、O見、牧師の順でT4尾根を通過。

T3でザックを発見。ザックの脇にあぶみも付いていた。

先月登攀中に落とした我会のMr田くんのものであった。

全部持ち帰ってやりたいが継続登攀のためMr田くんの要望どおり雨具とフィルムのみとして残りは岩間にデポしておく。

東壁ルンゼ

1P目:牧師、O見、Gramps:チムニーを5m登って左へトラバース。濡れているためA0。

その後直上して少し左へ廻り込んで1m程のぼり再び右へトラバースしてハング気味のところを乗越す。

2P目:Gramps、O見、牧師:スタンスから右へトラバース(いやらしい)して人工で直上。

1ピッチ目の荷の重さで疲れたのかこの人工のピッチスピードが上がらない。
庇上のハングの右へ移動しながらの乗っ越しは荷が重いと非常に辛い。

勢いをつけて右のハーケンをやっとのおもいでつかまえたと思ったら腰のフィーフィーが引っかかっており進むに進めなくなってしまった。

仕方なく戻る。疲れた。休憩後再度挑戦。
今度はなぜかそんなに力まなくてもスムーズにハーケンが取れた。

左足と左手(上のシュリンゲをつかんで)のバランスが上手く行っていたみたいだ。
とにかく長い長い時間を要したこのピッチもやっと済んだ。

この調子では重いザックを背負ってのハング越えは無理と判断して引きあげに決定。

最初にO見君に空身で登って貰い登り終わったらそのザイルを牧師のところに下ろしO見君のザックと牧師のザックを結び2つのザックをBokusiと同時に引きあげる。

3P目:牧師、O見、Gramps:少し直上後左へトラバースしてチムニーへ。

再びフェースを登る。
このとき少し右に行き過ぎていたので再び戻って登り返しバンドでビレー。

4P目:Gramps、O見、牧師 :バンドを少し左に降りてチムニーへ。

水滴がしたたり落ちている。
チムニーの行き止まりからは草付きを登って小さなテラスへ。
ここから左上して脆そうなカンテを登りテラスでビレー。

5P目:牧師、O見、Gramps:薄い1枚岩の上を左下に下りて草付きを登り「への字ハング」の下でビレー

6P目:Gramps、O見、牧師 :ハングのピンの距離が短いためそんなにしんどくはないが疲れているため力をセーブしながら登る。

ハングを越してからのボルトはリングは殆ど飛んでいるためナッツの1~2番が活躍した。
続いてO見、Bokusi がハングを乗っ越して来るが重い荷物を背負っているため苦戦。

7P目:Bokusi、Gramps、O見:3m程登って左にトラバース後草付き混じりのところを直上。
唯一の足がかりの大きな石はぐらぐら。

乗ったら多分落ちるであろう。
手がかりは草付きだけ。雨で濡れている。リードのBokusiは一体どのようにして登ったんだろうか?

ザイルをフィックスしてもらいつかまって登る。
こんな状況のとこが2箇所続く。そのあとバンドを大きく右に巻いて潅木帯に。

8P目:Gramps、O見、Bokusi:潅木帯を40m一杯伸ばしてビレー。

ラストのBokusiが登って来て19:00ジャスト終了。

ザイルを解いて縦走路にでて登攀具をザックに詰めて30分ほど歩いた地点でビバーク(20:30)。

8月12日
起床5:30出発7:05~屏風の頭7:30、9:25~8峰10:30、10:40~6峰手前11:15~5・6のコル12:25~奥又白池13:50


今日は前穂北尾根~前穂東壁~奥穂の予定であったが、
Is原・Tu筑パーティーの水袋が破れて水分補給が不可になったことと疲れているため奥又白池で一泊することにする。

一日のんびりとした縦走になる。
屏風の頭では昨日濡れた登攀具等を干したりして2時間ゆっくり過ごす。

5・6のコルから本谷までのがれ場は落石の連続。
崩れやすくなっている。日照りが続いた後の台風による豪雨のせいか?

奥又白池では水汲みやら体を拭いたりして3日間の汚れを流す。
18時に就寝するも周りのテントがうるさくなかなか寝付けず。

8月13日
起床3:00出発4:20~前穂東壁右岩壁古川ルート取付7:20~

2P:7:50~3P:8:15~4P:8:55~5P:9:45~大テラス10:10~
2P:11:05~3P:11:25~4P:11:55~12:55上部へ~
前穂ピーク13:00、14:40~奥穂山荘16:40、就寝21:00


ヘッドランプを灯して出発。
C沢のチョックストーンから上部は落石が非常に多い。

インゼルの見晴らし台からB沢の奥に入り込みすぎて逆戻りして古川ルート取り付きに到着。

とにかく落石、落石、全神経が落石に集中している。
取り付きが分からずにうろうろしている間に後続パーティーに先を越されてしまう。

続く後続パーティーを追い越し2番手になって取り付き点にアンカーをセットしてリーチしてO見、Bokusiを待つ。

(O見君は概ねセカンド)
1P目:Bokusi:バンドを右上してビレー点を通り過ぎ、3~4mクライムダウンしてビレー。

2P目:Gramps:そのまま真っ直ぐ登って右上していくのか左にトラバースして登るのか分からず、

とにかく左側を登ってみたがどうもルートは右側のようだ。
クライムダウンして右側を右上する。Ⅲ級ルートにしては厳しい。

先行パーティーがつかえているため停滞

3P目:Bokusi:明瞭なクラックを直上。このピッチはすっきりしている。

4P目:GrampsGramps:先行パーティーのラストがハングで立ち往生してなかなか乗っ越せない。
停滞を余儀なくさせられる。

このハングフリーでトライするも最後の乗り越しでランニングビレーが取れず、
それに疲れてしまいあぶみで乗り越す。空身なら乗り越せそう。

大テラスでビレー。
ビレー中先行パーティーが容赦なく石を落としてくる。

その中の一つ・15cm角位の石がほんの5cmの僅差で直撃をくらうところであった。

5P目:Bokusi&O見:「Ⅱ級の階段のぼり」がなかなか厳しい。

ここでもBokusi・O見君確保時に15cm角くらいの石を先行Pが落とし、
すんでのところで直撃を免れる。

DフェースをIs原・Tu筑パーティーが登っているのが見える。ここでも時々落石を起こしている。

6P目:Gramps:落石を起こさないように登れるところまで登り、
カンテ伝いに登ってバンド状のハング下でビレー。

7P目:Bokusi:ハングを越えて20mくらい登って安定したところで確保。

8P目:Gramps&O見:四つん這いになって落石しないようにAフェース最終ピッチ手前でビレー

。(信大ルートを登っていたIs原君が門よりひょっこり顔を出す)

9P目:Gramps:Aフェース最後のピッチはすっきりしていて初めて快適なクライミングを味わう。

10P目:O見&Gramps:20m登ってBokusiを確保。ここでアップザイレン。

ザイルを纏めて前穂頂上に(13:00ジャスト)

何故か登り終わると同時に雷がなり、雨が降り出した。
1時間半ほどIs原・Tu筑パーティーを待って出発。

本日の宿泊予定地・北穂までは時間的に無理なので奥穂山荘に変更。
山荘に着く頃には本降りとなり全員ずぶ濡れになり山荘で暖を取りながら熱燗で一杯やる。

山荘も雨宿りの客で超満員。
その夜は風きつくツエルトのポールが外れてしまう。

8月14日
北穂高に行って滝谷を登るべく出発したが涸沢岳過ぎた縦走路で事故リこの先は中止となる。

この後の詳細は事故報告による。

以上
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