大阪ぽっぽ会 会員・ Grampsの山行

岩登り、縦走を中心に春夏秋冬楽しんでいます。

雪山訓練 比良山 武奈カケ岳  

1990年2月 Gramps


記念写真ばかりで訓練写真が1枚もないという・・・どうしたことでしょう???

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 北ア 涸沢岳幕岩・大凹角ルート

日程:1990.2.08夜~1990.2.11        Gramps
パートナー:元ぽっぽ会のI原君、N岡君。

2月8夜~9日:

信濃大町22:30。5:40(タクシー)七倉6:00~七倉ダム7:15~大町の宿9:45~大凹角取り付き11:30~3p終了15:00~大町の宿17:00

仕事の関係で信濃大町に先に到着。
駅の待合室でビバークする予定であったが防犯上深夜は入れてくれない。

駅前にいるタクシーに明朝の予約を頼んでいたらそのタクシー会社の仮眠室で寝ることが出来た。
ストーブもあり電気毛布まである。ラッキーであった。

2月9日:

当直の方に4時半に起こしてもらい駅にパートナー2人を迎えに行きその足(タクシー)で七倉まで 。
そこからは除雪された道路を1時間で唐沢出合いに。

出合いからは平日にも拘わらずトレースがついている。
雪の量は先月より多くなっている。

金時の滝ではI原、Grampsはアイゼンをつけたが頑固にもN岡はつけずに登る。
オーバーシューズを付けていたため上部の堅雪のため苦労していた。

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大町の宿

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大町の宿までは先月と違って軽量化に努めたので随分早く着いた。
ツエルトを張って今日は登れるところまで登ってフィックスして帰ってくることにする。

今回は雪の量が多いので取り付きまで直登して行く。

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1P(トップI原):先月は登り始めて3mくらいのところのハング乗越しに苦労したが
今日は割とすんなり乗越しできた。

学習効果か?
凹部を過ぎて右へのトラバースがベルグラが張っていていやらしい。

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I原君ようやるなーと感心。
第1ビレー点の半畳テラスをそのまま通過して第2ビレー点の洞穴を目指すも
ザイル一杯のため最高点(洞穴へはここの立ち木でにランニングを取ってトラバースしていく)の立ち木でビレー。

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続くGramps、
洞穴の手前は振り子の要領で左にトラバースして草付きを下から洞穴を目指す。

N岡は最高点まで行ってそこから左にトラバースして洞穴へ。
続いてI原がトラバースして来て3人洞穴前に集合。

2P(N岡):洞穴左を2mくらい直上して、
そこから右に洞穴の上を2mトラバース。

ここで1本ウォートホッグを打つ(千金の一打)先回はここのトラバースで時間を食ったが
ウォートホッグとN岡の技術ですんなり?通過できた。

この後はボルトラダーを直上してリッヂを右よりまわり込んだところをフリー。
ここにもウォートホッグを打ちそれにアブミを掛け難なくボサテラスへ。

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セカンドのI原君も見事な登りでビレー点へ。
ラストの私は眼鏡も曇り2本目のウォートホッグがなかなか抜けず、

抜けたら人工が出来ないため苦戦。
やっとボサテラスに着いたらもうI原君が3ピッチ目の凹角を登り始めている。

3p目は「俺の番なの」と思いつつも疲れてそれも口に出して言えずに悔しい。

3P(I原):3p目はI原君のみ。
凹角から左の稜に出て草つきを登って大テラスでビレー。

フィックスしてボサテラスに懸垂で降りてきた。
凹角は余りピンが無いとか。

ボサテラスからは40m1本と6mmケプラ50m1本で懸垂して大町の宿に帰る。
夕食はカレーうどんとお茶漬け。

2月10日:
起床2時過ぎ、うどんとお茶漬けの朝食を取り4時半出発。
月明かりで明るい。対岸の山々が白と黒のコントラストで美しく見える。

5時に取り付きに。なぜか月が霞んで見える。月食であった。
I原君トップでユマーリング開始。N岡君は雉打ち。

やがてI原君より登ったとの笛の合図。
今度は僕の番だ6ミリのケプラのユマーリング。なかなか上手く登れない

要するにへたくそなのだ。遅い、疲れてくる、眼鏡が曇ってきて何も見えなくなる。焦る。

50メートルの中程しか登れていないのに
I君はもう次のユマーリングを終えて「ピー」の笛の合図。

下ではN岡君がイライラして待っていることだろう。
2p目のユマーリングはアブミがハーケンに引っかかって
上へも下にも動かなくなりますます焦る。

I原君が上から「月食や、月食や!」と叫んでいるが
こちらはそれどころではない。やっと3p登ったらI原君寒さで震えていた。「すまん」と一言。

その後N岡君が力強く登ってきた。
6時30分で1時間半のユマーリング。

私がもう少しスムーズに登っていたら1時間で済んでいただろう。

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4P(Gramps):出だしの草付きがいやらしかったが
今回の宝物ウォートホッグを思い切り打ち込んで楽に登れた。

その後は所々氷化していたが雪壁を登って40m一杯伸ばして枯れ木でビレー。

5P:I原、Gramps、N岡のオーダーで樹林帯をコンテでチムニー近くまでトラバース。

6P(Gramps):いきなり木の枝で振り子トラバースをしてチムニー基部へ。
夏は今少ししたからルンゼを登るようだが

下って回り込み偵察してみたが、
上に登ってしまって左よりリッジを乗っ越ししてからルンゼに出たほうがベターのようだ。

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2mくらいのテラス(ハング下)がありビバークした跡が残っていた。
ここから人工で2mほど登って右へトラバース。

その後は1.5mくらいの5級?の垂壁。
アブミが使えない。フリーで行くしかない。

手袋を嵌めていたら登れそうもない。
雪を払って手袋を外しワンポイントを通過。

その上のハーケンが抜けている。
不安定な体勢でアングルを打ち込んだが上手く入らない。

ぐらぐらしているがだましだまし登る。テラスで後続を確保。

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続いてN岡、I原。私が苦労して登ったところを二人して「凄い!すごい!」と、
「おちょくりゃがって」と思うのは年寄りのひがみか、素直に受けるべきか?

7P(I原):左側にあるチムニーへ移動。
チムニー内は右に連打されたボルトを人工で上り今度は更に大きく右にまわり込む。

この時いきなり墜落。
4メートルほど落ち頭を下に宙吊り状態で止まる。

幸運にも下の石に当たらずに済んだ。
本人は何故落ちたのか分からずアブミのリストテープが切れたのと思ったとか。

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逆さになったのでハーネスから抜け落ちてしまわないかと一瞬思ったとか。
怪我もなく再び登りだしてみると墜落したリングの溶接個所が切れていた。

私もこうもり谷でアイゼン練習中同じ事故に遭ったことがある。
切れたリングに細引きを結んで右にまわり込む。

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N岡君がその辺でピッチを切れと怒鳴っているが
適当な個所がなくズルズルと上に伸ばす。

途中ランニングビレーも取れずにさぞかし大変であったことだろう。
35mくらい伸ばして緩傾斜のところの立ち木でビレー。

8P(N岡):シングルでアックスきかして右稜のコルへ、
続いてGramps。

出口(そこは終了点)は一筋の光が射している。
壁は北西面のため全く陽の光を受けずこの登攀ではじめての光を見る。

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このチムニーのトンネルを抜け出ると
春の陽光を浴びたようで3人の顔もほころんでいる。

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握手、記念写真。I原君はついでに記念キジとオマケモつけた。

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5Pの懸垂で右稜のコルに到着。
一旦大町の宿に戻る。N岡、I原はS字ルートにフィックスを張りに出かける。

私はしんどい事を理由にテントキーパーを引き受け?本日到着した
東京YCCのかわいこちゃんK柳さんとダンディーS藤さんと談笑。

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17:002Pフィックスして帰ってきたが天候は悪い方に向かっているようだ。

2月11日:
3時起床。4時過ぎに隣のツエルトに当たる雨だれの音で全員(3パーティー7名)びっくり。

今日の登攀にあまり乗り気のなかった私には恵みの雨か?
その雨にもめげずに(雪崩れが心配)

仙台山岳会の2人は畠山ルート(昨日ハング下までフィックス)へ出かける。
6時ころより雪崩れの音があちこちでし始める。近くで一発。

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畠山ルートのところだ。
雪煙がまだあがっている。畠山ルートに行った2人の姿は見えない。

勿論取り付き地点はデブリで一杯。何度呼んでも応答なし。
万事休すか?彼らはもう・・・残したザックの中を調べ始める。

雨も止み少し経ってから沢の対岸のから仙台の2人がひょっこり現れた。
彼らも登らずに対岸の洞穴に避難していたとか。よかった!
 
9時過ぎS字ルート上部でビバークしていた京都パーティー2人が明峰ルートよりアップザイレンで降りてきた。
ついでにわれわれのフィックスも回収してもらう。
この間2回雪崩れ発生。

10時半荷物を纏めて下山開始。
沢はいたる所デブリ、

中にはそこ雪崩れの跡みたいなのもあり嫌な感じ。
七倉よりYCCの方の車に乗せていただき大町市民温泉に入り5人で打ち上げ。

こんなことがあったせいか知らないがI
原君は後年?東京に転勤したら東京YCCに入りました。