大阪ぽっぽ会 会員・ Grampsの山行

岩登り、縦走を中心に春夏秋冬楽しんでいます。

北ア・槍ヶ岳  

期間:1988.12.30夜~01.03             大阪ぽっぽ会 Gramps
参加者:Ryuちゃn、Kumaちゃん、Sai藤、Gramps    

12月30日:
後3時間弱で出発するという午後9時にSai藤さんから電話が入る。
「Kumaさんがいけなくなりました。奥さんが実家に帰ってしまい、
今京都の先の実家へ迎えに行ってる所だそうです。」

Kumaちゃんは僕と同い年で46歳である。サブスリーでもある。
4人で行くことになってたので6人用テントを用意していたが急遽3人用に変更して大阪駅に向かう。


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槍の頂上から

大阪駅で電車を待っていたところにKumaちゃんが現れ
「話しついたから俺行ける事になった」
仕方がないが3人用テントで4人寝ることで出発。


Hi口さんの見送りで車中の人となる。
今回は珍しく指定を取っていたので自由席の混雑状態は分からない。
早速通路で寝る体勢に入る。


12月31日:
富山から高山線で猪谷にて第3セクターのレールバスに乗り換え
朝食を食べながら奥飛騨温泉口に。

Sai藤さんは少しでも休養をと目を閉じている。
そのあと新穂高までのバスはすいており一人2座席を確保できゆったりと行けた。

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槍から見た肩の小屋

8:25分新穂高を出発。
最初は私がトップでトレースのついた林道を一列になってゆっくり進んでいたが
途中でSaiさんが先頭になったらいきなりペースが上がる。

これが早いこと早いこと。
後ろでRyuちゃんが「トップギアですね」と独り言を言っている。
穂高平小屋には9:40頃到着。

昨年はこのあたりまで雪がなかったとか。
5分休憩して引き続き速いペースで進んで行く。

それでも白出しの出会いあたりからスピードが落ちてきた。
出会いから少し行ったところで涸沢岳西尾根に登るパーティーに会う。
滝谷出合いの藤木久三さんのレリーフ前で大休止。

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この調子では今回予定の南岳西尾根最低コルまでは無理と判断して、槍平をC1と決める。
14:20分到着。
Sai藤、Ryuさんがテント設営している間にKumaちゃんと2人で南岳取り付きを偵察しに行く。

16:00夕食:献立はペミカンシチュウと・・・・。
18時30分就寝。3人用テントに4人は限度。
身動きが取れない。何回も目覚める。腰も痛い。

1月1日:
今日は元旦。おすましの関東風の雑煮で祝う。
昨夜寝るときはあんなに星ガ輝いていたのに今は雪が降っている。
今日いっぱいは降り続きそう。

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9時の天気予報を聞いて停滞と決定。
9時半頃ベースを冬季小屋に移動。

今夜は3人用テントとツエルトで2人づつで寝られそうだ。
昼頃からRyuさんの体調が悪くなる。
どうも風邪のようだ。

今日沈殿したことにより当初の予定を変更して
中崎尾根から千丈沢乗っ越しを経て槍をピストンすることにする。

13時過ぎから小屋の前の雪かきをして
明日のコースの下見方々トレースを付けに行く。

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明日の天気を期待して

1月2日:
3時起床。天気予報どおり満天の星。
残念ながらRyuさんは相変わらず体調がすぐれずテントキーパーとして残ることになる。
3人で出かけることになる。

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今日も体調がすぐれないのでテントキーパーとして残るRyuちゃん

昨日の昼間降った雪と夜降った雪は大方風で飛ばされてしまっている。
困ったことに昨日作ったトレースも消されてしまっている。

トレースの跡の堅くなったところを探し、さがし進む。
昨日、所々に立てておいた旗竿に出会ってほっとする。

昨日1時間ラッセルして2260m地点のところに今朝は1時間20分要した。
ここからは目印の旗竿はない。

3日前まであったトレースの上を歩こうとするが
ともすれば外れてしまい膝までのラッセルを強いられる。

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沢が大きく右に曲がる地点(ここが大喰西尾根の取り付き点)
から左の尾根(中崎尾根)に取り付く。

ここから稜線まではラッセルをしたという実感のでたところである。
ホンマにしんどかった。

しんどい中に後ろを振り替えてみると山々はモルゲンロートに染まっている。
山に来なければ味わえない一瞬である。

稜線上からはアイゼンの世界に変わる。
幸いなことに移動性高気圧の圏内に入っているせいか風がないのには大助かりである。

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だが身体はラッセルしてきたせいか異常に疲れている。
後から来た学生2人パーティーは我われをあっという間に追い越していく。

もう少し早く来てラッセルに加わってくれたらいいものを。
思わず「ラッセル泥棒」が頭に浮かんだが叫ばなかった。

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8:55分:やっと千丈沢乗っ越しに着く。大休止である。
ここから見える槍は凄さにかけるが
飛騨沢から突き上げての構えはやはり3000m峰で堂々としたものである。

一つ沢を越えた大喰西尾根を下る人たちとコールすると返事が返ってきた。
あんなに遠くとも聞こえるものなんだ。

無線を取り出し北鎌尾根を登っている安治川隊にコールしてみたが応答なし。

大休止の後最後の登りに向かう元気なKumaちゃんが羨ましい。
100歩登って休み、100歩登って休みして10:30分:やっと肩の小屋についた。

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槍をバックにSai藤、Kumaちゃん、Gramps

これが厳冬期の槍か?無風に近い快晴である。
大休止後空身で槍に登る。

登る人、降りる人で混雑している。
山頂からの眺めは素晴らしい。

今は冬、視程は驚くほどよい。遠くまで見える。
あの山、この山と見惚れる。

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山頂での記念写真

去年の春はここ(北鎌尾根抜け口)から登ってきたんだなあと感慨も一入である。
あの時は春であったのにも拘わらず吹雪かれ何も見えず只必死に登り下っただけである。

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山頂でのSai藤さん

山頂にもっと居たかったがSai藤さんに促され下山開始。
肩の小屋で小休止して大喰岳西尾根を下るのであるが大喰の登りは疲れた身体には厳しい。

大喰岳の山頂はだだ広い。ここでテントが張れると頭に入れておく。
ここからの槍の眺めも素晴らしい。

とにかく天気が良いので何もかも素晴らしく見えるのでしょう。

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槍をバックに大喰岳にて

小休止の後下山にかかる。
「吹雪かれたら下山口を間違えるぞ。注意しろよ」とTak上さんの言葉を思い出す。

吹雪の状態を頭に描いてみる。
実際吹雪いていたら分からんだろうなあ。

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大喰岳を下る

登りに強かったKumaちゃん下りは苦手のようだ。
Sai藤さんとの距離がどんどん開いてしまう。

下り始めて1時間、あの「宝の木」に到着。
記念写真を撮って再び下る。

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宝の木のそばで記念写真

冬だというのにこのあたりから雪がくさり始めて来た。
アイゼンに団子雪が付着するので外して一気に西尾根取り付きまで降りる。

ここからは今朝登ってきたとレールを辿って小屋までただただ下るのみ。
今日は自分たちがつけたこのトレールを何人登っていったのかな?

途中に立てた旗竿を回収しながら小屋に帰還。
今日は疲れました。

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避難小屋で寛ぐ

小屋ではRyoさんが熱い物を用意していてくれた。
本当に美味しかった。

疲れのせいか,風邪のせいか頭が痛くなったので1時間ほど寝かせてもらう。
夕飯をとって7時半就寝。

周りがうるさいのかなかなか寝付けなかったが23:00頃やっと眠れた。

1月3日:
3時起床、5時出発。
星明りの下、弾丸トレースの締まった雪を快調に下る。

下りは意外と長く感じる。
白出しの出会いに7:00、穂高平に7:50、一番バスに乗るため休憩なし。

新穂高8:20着。新穂からバス、タクシー、列車を乗り継いで18:00帰宅。

以上
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Mr崎さんの事故 (不動岩)、ビックリしました。

1988.12.11

12月11日:

参加者:Mr崎、Nr海、Gramps、Fk谷、Kaw上(新人・女性)(オールぽっぽ会)

その日珍しく寝坊して遅れていく。到着したら、Mur崎・Kaw上、Fuk谷・Nar海のパーティー編成で既に登っている。

今日はアイゼントレである。両パーティーが取り付きに戻ってくるのを待つ。Mur崎・Kaw上パーティーが先に降りてきたためこのパーティーに加えてもらう。

当初東壁の凹角左(今このルートはどこかわからない)を登る予定にしていたが、途中でピッチを切るため「ややこしいなあ。1本で登れる菱形ハングにしようや」とMur崎さん。

「1ケが月前にセカンドで登っただけやけど、大丈夫やろか?」「先週トップで登ったよ。但しザックなしやけど。ちょっとしんどかったけどな」「すごいなあ」、「ほんなら行きましょか」よく分からないけど、ここでMur崎さんがトップで登ることが決定した。

「今度はどこを登るの、Grampsさん」とNar海さん。「菱形」「大丈夫かい?」「先週も登っていると言っているから」等々会話を残し3人で菱形ハングへ。

Mur崎・Kaw上は11mmザイル。それに対してMur崎・Grampsは9mmザイル。
Kaw上さんが確保練習。ちょっと心配なため私も後ろでザイルを持って確保しておく。
Mur崎さん「じゃあ、お願いします」「どうぞお気をつけて」の応答。

2m上のバンドの少し上に登って、第一ピンに9mmザイルをクリップ。そのままゆっくり登っていく。
第一ピンよりやや傾斜か緩くなる最上段に手が伸びたところで「落ちる」と小さな声。

緊張する。続いて第2声、「おちるっ!」と共に、ヅリ落ちる。第一ピンより3m位登っているか?とっさにザイルを引いて張るもおっつかない。次の瞬間にテンションを感じる。その時、Mur崎さんはバンド上に立っている。

「だいじょうぶか?」「大丈夫、でも足が痛い」と言いながら左に2~3歩移動して又登ろうとする。「止めとけ、アカン」思わず声が大きくなる。

「どうですか?痛みますか?」と再度問う。「とにかく下りましょう」の声にMur崎さんはバンドに腰をおろしてアイゼン、靴を脱がして下りる。

その場に座って足首を見ると、右足首がもう局部的に大きく腫れてきている。これは間違いなく骨折である。
慌てて濡れタオルで冷やす。とにかく「病院に行かなくちゃ」。Kaw上さんにFuk谷、Nar海さんを呼びに行ってもらう。

湿布薬と濡れタオルを交換する。3人で背負って道場駅へ。JR、タクシーを利用してMur崎さんの家の近くのNat取病院へ。

一応診察はしてもらったがレントゲンが土曜日のため撮れず、月曜日にレントゲンを撮ることになる。今日は患部を固定して自宅まで背負って行く。

Mur崎さんの事故は足首骨折全治3ヶ月と診断される。

事故発生11:40分→名取病院14:00
 
2度と起こさないためにを肝に銘じて20年前の事故をUPしました。
  堡塁岩              

期間:1988.12.3
参加者:Muraさん、NKOK、Gramps、KKST、NKMR(ぽっぽ会)

半年ぶりの訪問である。
最初は3人だけの静かなゲレンデである。

NKOK君とは初めである。
Muraさんの話では先週の不動岩での彼の登りは相当なものとか。

1本目:>西稜ハング:

Muraさん:いつものリズムカルな登りとはいかないようだ。
ハング下でもたつきフォールしたが、その後は上手く登る。さすがである。

NkOK君:大きな身体に似合わず?柔らかい登りである。
力みが全くない。

私:1年前にやっと登れるようになり、
その半年後にトライしたら登れずに自信喪失。

そして半年後の今日は?
ハング下までスムーズに登れたが、ハングのところで右足が決まらずに腕力で強引に登ってしまった。

腕がパンプしている。

2本目:西稜クラック:

Muraさん:核心部でもたついていたが何とか登ってしまった。
さすがである。

Gramps:割と楽に登れたような気がする。

NKOK君:クラックを登らずに、その右を登る。

3本目:西稜クラック右:トップロープ:
出だしのホールドは細かいがハング下まではスムーズに行けた。
ハングはレイバック調にホールドを掴んで強引に登ってしまった。

4本目:西稜ハング右:トップロープ:
ハング下までは右足をクラックに入れて、
ハングの乗越は空中ブランコ状態になって懸垂で乗越てしまった。

5本目:西稜ハング:
1本目の登りがめちゃめちゃであったのでもう一度トライしてみる。
今度な上手く登れて満足。

6本目:ジグザグ:

Muraさん:Muraさんはすごい!この挑戦魂!
途中1ヶ所、ランニングをセットするのにまごついていたが上手く登り切った。

NKOK君:さすがうまいもんだ。
流れるような登りとはこのことだ。

Gramps:核心部でオタオタしてフォール寸前。
NKOK君のアドバイスで何とか登れた。

7本目:サラマン:

NKOK君:さすがの一言。
Muraさん:リズムカルな登り。
Gramps:必死のパッチの登り。でも、
1年前に比べればジグザグもサラマンも楽に登れたのでほめてやろう。

8本目:役者:
最後の核心部のトラバースまでで力一杯使って何とか登れた状態である。
そのため核心部のトラバース、そこからの乗越は登れたとはお世辞にも言えない。

核心部までの力をいかに温存していくかが宿題。

今日はこれで終了して会の納山祭出席のため山荘に向かう。

翌12月4日は恒例のぽっぽ救助訓練を堡塁岩で実施。