大阪ぽっぽ会 会員・ Grampsの山行

岩登り、縦走を中心に春夏秋冬楽しんでいます。

北鎌尾根  
       
期間:1988.4.28夜~5.3  大阪ぽっぽ会 Gramps

あこがれのクラッシックルート北鎌尾根から槍ヶ岳登頂を一度はと思っていたところ、
岳人3月号にこのルートが紹介され、その思いは増幅され5月の連休に是非とも行きたく、今回の山行になりました。

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北鎌平手前からの槍ヶ岳 

4月2日、16日、17日、23日、24日で20ピッチプラス4時間歩行のアイゼントレをこなし、これで十分なのか分からないが自分としては納得した練習と思っています。

4月28日、29日
大阪駅、会員の千葉さんの見送りで出発。
夜が明けるにつれて、空の雲は重くなって来ている。

大町に着いた頃には、今にも降りそうである。
案の定、七倉に着いた時には雨が降り出してきた。

七倉で朝食を取りながら準備をしていたら、大阪ぐずの会のパーティーが到着した。

準備を済まし7時に雨の中を出発。
テレビの天気予報によれば今日は一日中雨。明日は晴れそうである。

買ったばかりのプラブーツ、登山靴と比べ舗装された平坦部は痛くて歩けない。
持って来た運動靴に履き替える。

長短、幾つものトンネルを抜けて約1時間、高瀬ダムのジグザグ道のところに到着。
左手奥に唐沢岳幕岩を見て、ダムを登り始める。

登り切ったところのトンネル入り口で休憩。
何故か立派なトイレがある。

ここから湯俣までは高低差の殆どない平坦な道を3時間ほど歩く。
高瀬ダムから1時間半くらいで無名避難小屋につく。

この小屋の少し前から雪が現れ、プラブーツに履き替える。

湯俣到着は11時20分。雨も本降りになってきた。
前進すべきか、停滞するか悩んだ末、千天出合まで進めることにする。

千天出合までに数個所嫌らしい所があるとガイドブックにあるが、今日は1ヶ所大きく高巻きをし、下るところのみである。
この下りでA部さんが大奮闘。

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千天出合にて泊

今にも壊れそうな吊橋を渡って右岸に出て、30~40mほど崩れそうな淵をへつって千天出合に到着。
既にテントが2張り設営されていた。

先行しているぐずの会のパーティーは取り付き点まで行ったのかそこらには見当らない。
我われももう少し前進してみたが設営適地があるかどうか分からないのでこの辺りで幕営することにする。

雨は相変らず降っているが、雨脚はそんなに強くはない。
明日の天気は期待できそう。

大阪21:46→大町5:23、5:35→taxi→七倉6:05、6:55~高瀬ダム8:10、8:20~無名避難小屋9:55~湯俣11:20、11:50~千天出合15:00?就寝18:00

4月30日
昨夜は3回も目覚める。雨は依然降っている。
今日の行動は半ば諦めてはいるが、それでも一応用意して待つことにする。

幸運にも、6時過ぎから所々晴れ間が見え始めたために出発することにする。
30分で取り付き地点である渡渉点(左岸)に到着。

水量が多いため、ぐずの会はこの渡渉に苦労していた。
一人が空身で渡って、ザイルを張りザックを渡す方法を取っている。

我われはもっと良い渡渉点がないか下流地点を 今一度探してみる。
50m程下ったところにスノーブリッジを見つけ、ちょっとやばそうだが何とか渡れた。

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P3手前の東さん

ここからはいよいよ北鎌尾根の支稜の登りである。
いきなり急な登りである。樹林隊の中のトレースを辿ってどんどん登っていく。

A部さんは少し遅れながらもマイペースを守って確実に登って来る。

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途中、一部氷化したところやら、また2~3ヶ所岩稜帯を通過したりしてP2に到着。
ここでA部さんを待って出発。

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ここからは尾根伝いの雪稜を登っていくのであるが、正直言ってどれがP3なのかP4なのかさっぱり分からない。

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天上沢側のトラバースでこれが初めてP5と分かるピークである。
このトラバースも腐ってきたら恐いトラバースになるだろうなと思いつつ進む。

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このトラバースの後急登して、5・6のコルに到着。
P6の登りで4パーティーが順番待ちしており、この後に続いて登って行っても、果たして幕営適地が時間の関係上あるかどうか分からないので、ここに3パーティー留まることにする。

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満足を顔にすやすやお休みのA部さん

(ぐずの会、大阪市役所体育会、ぽっぽ会)3パーティー合同で幕営地造りとなる。その間にぐずのYa本さんとSu田さんが明朝のP6への登りのためのフィックスを工作する。

今日は展望もよく素晴らしかった。

起床:45出発6:35~尾根取り付き点7:10、7:25~P2:9:15、9:45~5・6のコル14:20

5月1日
今日も天気は良さそうである。
昨日フィックスしたP6ののぼりである。壁についた雪もかなり落ちてきている。

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早朝なので剥がれることはないだろうが、千丈沢に切れ落ちたやばいトラバース後、雪の殆ど付いていないホールドの少ない岩稜を乗っ越して雪稜を6峰のピークへ。

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風が強くなってきた。P6を登ったら、また直ぐ下り、今度はナイフエッジのP7を越えて北鎌のコルである。
ここで15分休憩して、P8への登りにかかる。

P8でまたまた休憩を取る。先行しているパーティーは雪が緩んできているため思うように進めないようだ。
そのため各パーティーが団子状態になってきた。

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先頭はGramps、後ろは大阪市役所体育会の方たち

この後独標への登りであるが、ここで大渋滞となってしまう。
後で分かったことであるが、3パーティー前の4人パーティーがマンツーマンでアンザイレンして登っているようである。

3級位のところをセカンドがなかなか登れずに苦労しているために渋滞しているようだ。
ここで2時間ほど待ち、身体が冷え切ってしまった。

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独標の登りは時間短縮のため3パーティーで1本のザイルで登る事にする。
独標を登るのに直登する方法と、千丈沢側をトラバースしてルンゼの入り口を登るルートがあるが、雪の締まり具合からして直登ルートは無理のようである。

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独標手前での待機

独標で20分休憩した後は、岩稜帯を登ったり、
下ったりトラバースをしたりして徐々に高度を上げていくと北鎌平らしきところに辿り着く。

ここからの槍ヶ岳は二等辺鋭角三角形そのもので、
威風堂々としたその雄姿は見ていてなかなか迫力があり、圧倒されそうだ。

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北鎌平手前からの槍ヶ岳

ここの少し先が北鎌平のようだが疲れてきているのでここで幕営と決まる。
天気が下り坂のようで、設営し終わったころには、ガスで槍も何もかも見えなくなってしまった。

天気予報によれば夜半に前線が通過して、明日は晴れるとか。

起床2:10、4:50~北鎌のコル5:20、40~P8:6:50、7:15~独標11:15、11:35北鎌平手前14:20

5月2日
昨夜はよく眠れなかった。
ガクッと落ちた夢やら腕時計が外れて落ちた夢を見ていた。

今日の行動が気になる。
天気予報の夜半前線通過も遅れているようであり、朝起きても周りはガスで視界は5mくらいしかない。

槍ヶ岳も当然見えない。テントを撤収して出発にかかる。

25分で北鎌平に着く。
さすが「平」と名付けられているだけあって、北鎌尾根の中にあっては広いところである。

ここからはいよいよ最後の登りである。少し雪稜を登った後、左に回り込んで、清水さんの遭難プレ-トの所から、念のためザイルを出してワンピッチ登り、岩小屋の前を右にトラバースしてルンゼをワンピッチ登る。

このピッチは先行するぐずの会のザイルを使わせてもらい、そのまま頂上へのワンピッチをお先に登らせてもらう。
北鎌も登ってしまうと案外呆気なかった。

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槍ヶ岳山頂にて(左からHigさん、Aさん、Gramps)

ロープを出したころから、強い風に乗って霰が横から顔を殴りつける。
山頂で全員で握手をして、記念写真を撮り、肩の小屋目指して早々に下山開始。

えらい吹雪となってくる。槍ヶ岳は初めての登頂である。何故か槍に来た時はいつも天気が悪く登れなかった。
相性が悪いのかなあ? それでも今回は天気が悪くとも登れたので満足である。

昨夕見た夢も「気をつけて登りなさいよ」ということだったのだなあと思い出す。

肩の小屋で大休止して、吹雪の中、槍沢を下山。
無念なことに1時間もしたら、上天気になった。

いつか来た時と全く同じ現象にがっくり。

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槍沢にて(上天気になる)

登るためのアプローチも長いが、この槍沢から上高地までの長~く感じられること。

上高地からはタクシーで松本に。風呂に入り、市役所体育会の推薦の店で馬刺しを食べて、夜行帰阪。

今回北鎌尾根~槍縦走で感じたこと:
1) さすが北鎌尾根、「長いなあ!」が第一印象でした。
2) 長いルートのため軽量化が必須。軽量化に各人努力不足であった。
3) スコップ(スノーソー)は必携。(持参せず)
4) 岩登りトレが中心であったが、ボッカトレも十分する必用があった。
5) 各自の役割分担、テント生活でのお互いの理解の再認識。

今回3人で完歩でき大満足しております。Higさん、A部さんどうもありがとうございました。
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  不動岩              

期間:1988.4.16
参加者:Abe、Gramps
1本目:東壁中央:1Pトップ、2Pセカンド(左へトラバースして登る)
2本目:東壁中央:1Pトップ、途中より左へトラバース。2Pセカンド。
3本目:東稜リッジ:クライムダウンして登り返す(Grampsのみ)。
4本目:東壁中央:1Pセカンド。2Pトップ、棚より右のルンゼを登る。


期間:1988.4.17
アイゼンワーク
参加者:O島、Kawa端(途中から)、Gramps
1本目:東壁中央:1Pトップ。2Pトップ(左へトラバースして登る)
2本目:東壁左リッジ右:1Pトップ、10mほど登ったところで行き詰まり墜落して5mほど落ちるも事なき。再び登り返す。
2Pサード(Kawa端氏が参加)。トップKawa端さんで右上。

期間:1988.4.22夜~23
アイゼンワーク
参加者:Abe、Ton、Gramps
1本目:東壁中央:1Pトップ、テラス手前の直登はビレーピンがないのでビビりが入る。2Pセカンド、Abeさんトップ。テラス右のルンゼを登る。Abeさんすごい。私は先回トップで登ったとこよりムーブがぎこちない。
2本目:東壁左カンテ右:1Pトップ、先回フォールしたところを確認するもなぜ落ちたか分からずしまい。2Pセカンド、トップはTonさん。Tonさん登る勘が少し戻ってきたとか。木のところからバンドを右上して、そのまま直登。
3本目:東稜リッジルート:トップ、先回クライムダウンして登り返しているも、今回が初リードトライ。
ハング下までは何とか登れたが、
それから左に回り込んでフレーク上を右にトラバース。

このフレークもクレッターシューズならばしっかりしたスタンスなのに、
アイゼンだと心細い。

トップロープ時はここからも比較的スムーズに進めたのに、
目の前にロープがないとこんなにも恐ろしいものか?

A0して次へ進むも何かとハプニング発生してなんとこ終了点へ。

セカンドAbeさんいつものファイトがなく簡単に登るのをあきらめる。
ラストのTonさんはパワーで登ってきた。

4本目は資料紛失