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大阪ぽっぽ会 会員・ Grampsの山行

岩登り、縦走を中心に春夏秋冬楽しんでいます。

  北ア・錫杖岳・1ルンゼ右俣 中級15(卒業山行)
                                        1986.10.13
 期間:1986.10.09夜~10.12   
                             

                                       (写真はスキャナで撮りました)
10月09日:
21時30分大阪駅前よりバスにて出発。

10月10日:
中尾温泉口に4時30分到着して、
明るくなるのを待ち5時過ぎに錫杖沢ベースへ向けて出発。

出発して1時間くらいのところに渡渉点がある。
ここで少し休憩をして先に進む。

10~15分で前方が開け、
目指す憧れの錫杖岳の全貌が目に入ってくる。

暫し立ち止まりこの景観に見とれる。

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初めて目にする錫杖岳全景(まだ紅(黄)葉はしてませんね)

誰かがルートを説明している。
それから15分くらいでテンバに到着。

ベースはクリヤ谷と錫杖沢出合いを中心に。
一部クリヤ谷の岩小舎に分かれて設営する。

天気予報通りならば明日は登れないだろうから、
今日一日が勝負である。

わがパーティーはN崎さんと根性の女性・U山さんである。
雲の動きとは反対にどうせ1本しか登れないのだからと、
ゆっくりとのんびりとしたものだ。

ルートは取り付き点の混み具合で決めることにして、
左方カンテの取り付きに取り敢えず行ってみる。

9時に到着。既に数パーティーが順番待ちをしている。
順々に右へと回り込んでいく。どのルートも一杯である。

1ルンゼの取り付まで来てみると、
ここも3パーティーの順番待ちとなっている。

皆は1ルンゼ本流を登るということなので、
我々は右俣ルートにする。取り付き開始は10時。

1ルンゼ右俣

1ピッチ目:下部の2ピッチを省略しているため3ピッチ目からのスタートとなる。
15mを無理なく登る。Ⅳ級あるかな?

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リードするN崎さん。身の回りが今と違ってすっきりしませんね
履いているシューズはフィーレ(この頃の最高のクライミングシューズ)これしかないくらい誰もがこれを履いていた


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U山さん(確保しているんですよね。よく分からない)対物ビレーで確保器はシュテヒト

2ピッチ目:少し登って右にトラバースして、
スラブを15mくらい登る。ルートが良く分からないので適当に登る。

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今('09年)のようなソウン(ソーイング)テープが無かったので22mm幅テープを結んでヌンチャクにしていた

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ここから右に分かれていく

3、4、5ピッチ目:チムニー状のところやら、
草付き部を沢登りよろしく登っていく。

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錫杖沢とGramps

6ピッチ目:少し岩らしいところを登って、
垂壁の下で休憩しながら食事を摂る。

ここまでは岩登りの雰囲気がなく余り面白くない。

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こんなゼルバン(ハーネス)を付けて登っていた

ゼルバン:ゼルプスト・バンド

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槍ヶ岳~穂高連峰を望む

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ここで休憩方々行動食をとる

7ピッチ目:垂壁を回り込んでチムニーのぼり。

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初めて岩登りの感じがしてきた。
チムニーを乗越した後は、5mくらいの垂壁。

高度感があり、右隣に2・3間リッジルートを登っているパーティーが見える。
この垂壁はA0で登れた。しかし手もパンプ気味になる。錫杖に来たという実感を味わう。

8ピッチ目:下から見ただけで面白そうだ。
最初の10mは被り。アブミを使ってゆっくり(必死であるが)登る。

終了点から右にトラバースして
(この辺りに木の楔がハーケン代わりに使用されていた)

凹角の右側をまたアブミを使って10mくらい登る。
テラスは上の確保地点とその直ぐ下にそれぞれ一人乗れるだけの大きさである。

この地点は絶壁の上にいるまさにそのものの感じで、
高度感といい、垂壁といい全く爽快だ。

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3ルンゼでは落石が続いているようだ。
3ルンゼを登っているパーティーの会話が響いて聞こえてくる。

丁度風呂屋さんの中で話しているように反響して聞こえてくる。

ラストのU山さんが登ってくる頃(4:50)にはベースから盛んに無線が入ってくる。

「どうしているのだ? 今どこだ?食事を先にするぞ。焼肉の肉はどこにある? 米はどこに入っている?
 時間が掛かりすぎだ……」

そんなことを言われても、こちらはこちらで必死に頑張っているんだから。

9ピッチ目:ここを登れば後はブッシュ帯である。
ハング気味のチムニー沿いにアブミで登る。

ハーケンはボロボロ、残置シュリンゲは切れそう。

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Gramps にリードをさせてもらう

10ピッチ目:10mもブッシュ帯を登って終了。
笠が岳?がガスの切れ間より顔を出した。

登りきった満足感に増幅されて一段と周りの景色が素晴らしく見える。
17時30分、P3に到着。テルモスに入った紅茶で乾杯。
 
登攀具を整理して烏帽子の岩小舎を目指す。

この頃より左方カンテ登攀の2パーティーの行動が掴めないために烏帽子の岩小舎で待機の指令が入る。

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烏帽子の岩小舎でビバークするパーティーと 
左からN崎さん、当時ぽっぽのKa端さんとU山さん、右端は生徒の???さん

我がパーティーも日没となり暗闇の中を30分かかって岩小舎に到着。
既に小舎でビバークするパーティーから温かい紅茶とジフィーズを貰って3人で分けて頂く。

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Gramps、No崎、Ue山(烏帽子の岩小舎にて)19:00

2時間待った8時半にYas田パーティーの3人が現れた。
彼らも左方カンテの終了点2時間待っていたとのこと。

9時に最終組は途中でビバークと判断して、
2パーティー6人で下山することに決定。

西肩を左に少しトラバースして右に回りこんでコルより直接下りることにする。

暗闇と急斜面ということでザイルで40m懸垂をした後、
引き続き80mをフィックスで下りる。

6人全員降りるのに、落石の気遣いで相当時間を要す。
傾斜も緩くなってきたが夜間歩くのは大変だ。時間もかかる。

その上に一人一人とヘッドランプの電池も切れ始め、
余計に時間がかかり始める(換え電池くらい持ってきてほしい)。

2:30分頃大きな沢に出っくわす。
沢を下り始めたが滝があった場合を考えて出合いまで引き返す。

念のために地図を出して現在地を確認する。

ここで意見が2つに分かれる。
今思えば笑止のことだが、一方は「ここは錫杖沢」他方は「クリヤ谷」と。

結論としてクリヤ谷にとして行動することに決定
(結論として誰もがここをクリヤ谷とはわかっていなかった)。

時刻もなんと午前3:30分になってしまった。
夜明けまで後2時間。

とにかく明るくなるまでビバークすることする。

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左からTubo井、U山、N崎、Oga原さん

踏み跡もはっきりしていたので、
Yas田さんと2人で片道30分と時間を切って偵察に出かける。

丁度30分くらいのところで「槍見―笠が岳」の標識を発見したために、
これがクリヤ谷であることを確認してビバーク地点に引き返し、

このことを全員に伝え(4:20)1時間ほど仮眠に入る。

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雨がしとしとと降ってきたが、余り寒くない。

Oga原さんは疲れたせいか座ったままで大きく船をこいでいる。

U山さんとTub井さんは一つのシェラフカバーに入って暖を取っている。

N崎さんはU山さんより上着を1枚借りて、

Yas田さんは そのままの状態で、

私は持参していたパッチとセーターを着て
その上にレスキューシートを被って仮眠する。
雨が本降りにならないので助かる。

5時過ぎに明るくなってきた。
周りの景色もはっきりしだした。

N崎さんが一言「見える!(前衛峰) なあんだここか。わかった」。
5時15分「現在地判明、これから出発します」の第一報をベースに発信。

6時前にベースに帰還。
Ka沢校長他が出迎えてくれている。

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左端はぽっぽのKi村さん

U山さん感涙。
皆さんに心配を掛けたことをお詫びしてテントに入る。

残してくれていた昨夜の焼肉を食べてとにかく一眠りする。
目覚めたら12時。相変わらず雨は降り続いている。

少し頭が痛い。焚き火の周りでは昨夜からの酒宴が今も続いている。

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山に登れば酒。きのこが沢山ある。
きのこは余り好きではないが食べてみる。

テントに戻ってまた一眠り。
寝不足を解消したのか頭はすっきりした。

夕食はハンバークとサラダと味噌汁。
寒くなってきたのでテントの中に入って23時頃まで雑談。

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左端はきのこ博士の故中川さん、右奥は若きAo木さん

10月12日:
晴れていたら5時起床のハイキングの予定であったが、
あめのため6時まで寝る。朝食を摂って下山準備。10:00出発。

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帰りにはもう黄葉していた

11時槍見館到着。露天風呂に入って昼食。
再び雨が降り出し今度は土砂降りとなる。中尾温泉口よりバスにて帰阪。

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槍見館の露天風呂(左端はぽっぽのMori田、Ha森、??、??、??)名前がなかなか出てこない

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手前はGramps

バスの中は酒と歌で賑やかなこと。
10年前なら一緒になって騒いでいただろうな。21:30帰宅。

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