大阪ぽっぽ会 会員・ Grampsの山行

岩登り、縦走を中心に春夏秋冬楽しんでいます。

   谷川岳・衝立正面壁・ダイレクトカンテ  

期間:2011.8.28夜~8.30朝                  
参加者:O倉、Eio木、O串、Yossie、Gramps

8月26日・27日
今回は5年振りの訪問。
天気予報はイマイチであり希望も無く大阪を出発。
約9時間で登山指導センターに到着。

目標は全員ダイレクトカンテ

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谷川岳登山指導センターとEio木さん

一の倉方面はガスっている。
1時間ほどで用意を済まし出発。

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出発!O倉さんとEio木さん。

一の倉沢出合に着いた頃にはガスはますます下りてきている。
それでもとにかく進んでみる。

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テールリッジ末端への懸垂下降地点より見たテールリッジ

10日前に訪れた岳友達はテールリッジ舌端の雪渓が崩壊しそうでここで諦めたそうだ。
今回は崩壊しそうなものは落ちていて完全なスノーブリッジになっている。

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テールリッジ末端横のスノーブリッジ
(ガスっているのでイマイチ上手く撮れませんでした)


ひょんぐりの滝を右岸から高巻き懸垂下降で降りてみる。
この頃よりガスが一段と下がって来て雨が降り出す。

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テールリッジへの懸垂下降中

一応テールリッジは登れそうことを確認して早々に退散。

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テールリッジ末端手前のお二人

それにしても天候が悪いせいか、我々以外誰にも会わない。
谷川岳も淋しい山域になってしまったのだろうか?

それとも車の入山規制も影響しているのだろうか?

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土合駅下り線の階段(400数十段?)

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今夕と明日の朝の食料

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今日の夕食
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明日の天気を期待して、今日は諦め入浴後、食料を買出して夕食とする。
明日は3時起床、4時出発の予定。

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夕食

記録:
大阪20:30→登山指導センター5:40、出発6:305~一の倉出合7:10~テールリッジ懸垂地点8:10、8:45~一の倉出合9:25~指導センタ→慰霊碑11:45→土合駅11:50、11:55→湯テルメ→スーパー13:40→指導センター15:00

8月28日 
3時起床、4時出発の予定であったが、外は霧雨が降っていてがっくり。

そんな中で、大学ワンゲル部は縦走に出かける。

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一緒に泊まった群大ワンゲル部員の方たち

ふて寝、雑談しながら天候回復を待つ。
Eio木さんは膝の調子が悪いと言うことで早々に出かけるのは諦める。

6時頃雨も上がるも依然ガスの中。
残り4人で行けるところまで行くことで出発してみる。

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予定時刻より2時間後れて出発

一の倉沢辺りから眺めてみると、昨日はガスが下りてきていたが今朝は上に向っている。
晴れることを期待しながら懸垂してテールリッジに。

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一の倉沢出合から。ガスは上に向っている。

テールリッジは概ね乾いている。
しかし物凄く蒸し暑い。

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テールリッジ取り付きへの懸垂下降

汗びっしょりになりながらテールリッジを詰めていく。

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テールリッジを登るO串、O倉さん

この頃より日が射し始める。
このまま晴れることを祈る。

ダイレクトカンテへの取り付きへのトラバースは5年ぶりではあったがなんとなく分かる。

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アンザイレンテラスのYossie

最初にO倉・O串パーティーに先に行ってもらう。
正規の出発点より少し上った地点まで進む。

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ダイレクトカンテ1ピッチ目の取り付きのO倉・串両君

この方がロープの流れは良くなりそう。

ダイレクトカンテ

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1ピッチ目のO倉・O串パーティー

1ピッチ目:Yossie:草着岩を右上して、凹角を直上し左に廻ってビレー。
ビレー中は背中から日を浴び暑くてしょうがない。
汗びっしょりになる。
 
2ピッチ目:Gramps:ここより我々が先行。
フリーで少し右上して、人工登攀を開始。

このピッチ被り気味でやや左上しながらアブミで登っていく。

ピンはあまり良くないが、最近新しくリングピンを追加してくれている。
それとスリングの多いこと。

昔スリングが連続している人工ルートで1つ目は慎重に乗って大丈夫だったので
気を緩んだのか2つ目で切れて大墜落をしたことがある。

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2ピッチ目リードのGramps

ピンもイマイチのこのルートでは落ちられないので神経が疲れる。
おのずと慎重になり遅くなる。

最後はフリ-でビレー点に着く。
フォローをビレーしている間、両指が攣り痛い。

大汗をかいてミネラル不足になっているようだ。
こんなに攣ったのは初めてである。

登ってきたYossieさんに塩とスポーツドリンクをもらったが少し効いたりしたがなかなか治らない。

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このピッチ40mと長いので疲れます。

3ピッチ目:Yossie:引き続き人工でハング下に沿って抜け出る。

この辺りからまたまた雨が降り始める。
これ以降、雨でカメラをしまってしまったので写真が撮れない。

乗り越したところがビレー点であったがそのまま直登を続けようとしている。
下から声をかけて下りてもらったところでビレー。

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3ピッチ目リードのYossie

4ピッチ目:Gramps:ここからは左上気味にA1,A0の人工登攀。
ピンがなくなった地点からフリーで右に草付き混じりのところをトラバース。

雨が降っているので厳しい。

ブッシュに入り込み大木でビレー。
雨の中のブッシュでのビレーは蚊の大群?に刺されぱなし。

後続のO倉・O串パーティーを待っている間に懸垂地点を探しに行くも見つからない。

O倉さんが昨年来ているので探すのを止めて彼の来るのを待つ。
1時間後に後続も登攀終了。

そのままO倉さんに進んでもらう。
私が探した地点より少し登って廻りこんだ地点にあった。

幸いなことに雨も上がる。

ここからの北稜懸垂は結構分かりにくい。

1)最初は左下に下り、右方向に下ると次の懸垂地点がある。
2)そこよりやや左寄りに懸垂をかける。約30mくらいか。
3)ここからは40mのほぼ空中懸垂
4)5~8m残置のロープで少し左下に
5)ここより30m?位真直ぐに懸垂。

各懸垂ごとに黄色方のロープが絡まり解くのに苦労をする。
もうこの辺りからガスも立ちこめ、暗くなってしまう。

ヘッドランプの明かりで衝立前沢に向って下降。
昨年来たお倉さんの好リードとこのお盆に逆から登ったYossieさんのサジェスチョンで
真っ暗闇の中を迷わずに衝立前沢に降りてこれた。

ここからはほぼ沢通しに下降するのみ。
途中1回の懸垂を含めて本谷出合まで下りてくる。

ここで本谷の雪渓で行く手を阻まれるため、
本谷の左岸の草付きトラバースするのであるが、

暗闇での行動は危険と判断してここでビバークと決定。20:30

(明るければ難なく行けるようである。
事実このお盆にはYossieさんたちはこの所を登り下りしている)

途中、とちゅうで指導センターにいるEio木さんとは連絡が取れていたが、
ここからは全く電波が届かない。

まあ致し方が無い。
途中まで交信が出来ているので彼もどの辺りにいるか見当が付いていることでしょう。

着るものを着てツエルトを被りビバーク態勢に入ったころ、
Eio木さんから無線が入る。

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ツェルトビバーク。座ってのビバークは'95年のマーターホルン以来16年ぶり。

丁度対岸のテールリッジへの懸垂地点少し前まで来てくれているようだ。
ガスが濃くてライトの明かりも全然見えない。

状況を説明して戻ってもらう。
ありがとうEio木さん!

ルンゼの中なので落石を考慮して、
大岩の直ぐ下で4人並んで座りビバーク。

21時過ぎから明るくなる5時までの8時間。
殆ど、うとうと状態の睡眠であったが気がつくと1時間たっている。

そこでみんなとたわいの無いことを少し話して、
うとうとすし次に目覚めると決まったように1時間が過ぎている。

この繰り返しで朝の5時が意外と早く訪れた。

記録
起床3:00、出発6:10~一の倉沢出合6:50 ~懸垂地点7:45~テールリッジ下8:35~1ピッチ目取り付き10:15~2ピッチ目スタート11:15~3Pスタート13:00~登攀終了16:00 (O串、O倉Pは17:00)~本谷出合ビバーク20:30

8月29日:

5時起床。5時半行動開始。

お盆のときは登る際にフィックスしたとのことで、
念のためロープを出して見る。

明るければこのトラバースも普通に歩ける。

後は踏み後を辿ると自然に河原導いてくれた。

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無事一の倉沢出合駐車場に帰ってきました。

一の倉出合に6時20分到着。
ここで記念写真を撮って、指導センターに7時10分に到着。

昨夜から食事を作って待ってくれていたEio木さんどうもありがとう!

ビールで乾杯!片付の掃除して、お風呂に入り帰路に着く。

天候が悪く諦めていた登攀が、
このお盆の剣同様に登れたことの幸運に感謝。

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天神平へのロープウェー

記録:
ビバーク地点起床5:00、出発5:30~一の倉沢出合6:20、6:40~指導センター7:10   

谷川岳資料館の写真の一部の紹介登ったことのあるルート

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衝立岩正面壁・ダイレクトカンテ

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衝立岩正面壁・第一雲稜ルート

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烏帽子沢奥碧・変形チムニー

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烏帽子沢奥碧・南稜
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谷川岳烏帽子沢奥壁・衝立正面壁(夏合宿) 
 
期間:2006.8.10夜~8.16          大阪ぽっぽ会 Gramps
参加者:牧師、NanohaBab、道具家T、B面、Sunny、K川、Dtteねえさん、Wassi、Gramps

天気予報はイマイチであり、
沢組みの女王様、Chieが中止の中、壁組はとにかく出かけることにする。

雨の女王こと東京支部の女王様が参加中止にしてくれたせいか全国的に天気悪い中、
全日程谷川岳周辺のみ快晴に恵まれ楽しくクライミングが出来ました。
女王様に感謝、感謝。

8年ぶりの谷川岳:
今回の私の目標は

1)変形チムニー、
2)ダイレクトカンテ、
3)中央カンテです。

あの時の8月はテールリッジが濡れておりビビリました。
その年の9月は乾いておりルンルンでした。

今回はテールリッジまで雪渓が残っており懸垂もせずに楽々行け、
その上テールリッジも乾いており快適に登下降できました。

2ヶ月前に半月板を損傷して手術を延ばし、
また半月前に胃潰瘍で8日間入院して直ぐの合宿に

不安を抱えながらの参加となりましたが、
ビールの代わりに薬をのみながら何とか楽しく過ごせました。


8月10日・11日(晴れ):
7人用車に乗りはぐれたBab、Grampsは10日の夜行バスで、
Datteねえさんは11日朝の新幹線で皆より一足先に現地に向かう。

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沼田駅

夜行バスは沼田行きの3列リクライニングで比較的ゆったりした旅が出来た。
沼田からは電車、水上からはバスを利用してケーブル下に(京都から締めて10450円と安い)。

今日は現地・一の倉沢まで行くだけだから
各地でゆっくりしながら好天の下、散策を楽しみつつ歩を進める。

マチガワ沢辺りで観光客の車に運良く一の倉沢出合まで乗せてもらう。
好天の谷川岳一の倉は素晴らしい眺めである。と同時に懐かしさが甦ってくる。

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谷川岳・一の倉沢

明日は皆より一足先に衝立岩正面のダイレクトを登る予定にしていたが、
天気予報は昼頃から1時間40mmのどしゃぶりになるかもとのこと
で諦めて皆を迎えに行くことにする。

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今回のメンバー(B面さん撮影)

8月12日(土)晴れ一時雨:ホンマに降るのかよ?といった素晴らしい天気、
やはり予報は昼過ぎ時間当り40mmの激しい雨が降るとか。諦めて迎えに下りる。

マチガ沢付近まで下りたら急に風が出てきて雨が降り出してきた。
慌ててテントサイトに戻るも雨は止んでしまう。

やがて皆が現れテントを設営、
食事用タープも張り、東京組の道具屋Tシェフの料理に舌鼓を打ち、

満足、まんぞく。飲めないのが癪の種である。
明日に控え皆早々と就寝。

8月13日(日)晴れ:変形チムニーが今日の登攀ルート
全員3時起床4時出発。

一昨日テールリッジまで偵察してきているので、気が楽である。
テールリッジの登り口が崩壊しておりまだ幾つもの大きな岩が何時落ちてもおかしくない状態にある。

それを避け左右から登る。右からのほうが登り易い。

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これから登る「変形チムニー」ルート

テールリッジの上部で南稜組み3人、
中央稜組み4人、変形チムニー組2人、それぞれに分かれて登攀開始。

既に南稜も、中央稜も登ったことのあるBabさんと私は変形チムニーにトライ。

1P目:Gramps:どこが取り付きかさっぱり分からず
適当に登りはじめる。

正規の取り付きより随分左から登りはじめたようだ。
途中ハーケンもなくナッツをかましながらの登り、

もっと右だと気がつきランナウトしながら大きくトラバース。
50m一杯になってもビレー点に届かずBabさんに登ってもらいやっとビレー点に到着。

65mは登ったか?(甲斐駒・奥壁左ルンゼでもこんなことがあったなあと思い出す)。

2P目:Bab:このピッチも余りピンがなかったように思う。変形チムニー目指して右上。

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中央稜からベース方面を見下ろす

3P目:Gram:このチムニーは下から見て想像していたより大きい。
右側に適当にピンがある。グレードは?(A1)or?(A0)または?級フリーとなっているが、
?級+フリーくらいか?それでもここの登りは面白い。

登り終わったところでビレー。

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チムニー入り口(Bab)

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チムニー中ほど

4P目:Bab:少し登って右へトラバース。
そこから下らずにピッチをきる。

5P目:Gram:少し右下気味に降りルンゼ手前でビレー。

6P目:Bab:ルンゼ登り。
岩がアンサウドなので落石に気をつけながら登って行き、ルンゼを出て10m位でビレー。

7P目:Bab:そのまま浅い凹角を直上か?
右に廻ってから直上か迷ったが、

その次の核心部を見ると右に行った方がロープの流れか良さそうなので右に行く。
でだしが剥がれそうでやばいがそれを過ぎれば楽なのぼりである。

8P目:Gram:このピッチのグレードは?+(A1)または?+フリーである。
出だしの1手・左手をA0してしまった。無念!

次のクラックはエイリアンをかまし気持ちよくフリーで越えれた。

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中央稜を登る牧師さんとWassiさん

9P目:Bab:細かいホールドを適当に拾いながら凹角状を40m伸ばす。

10P目:Bab:続いて40m伸ばしてビレー。

11P目:Gramps:少し登り草付きを左にトラバースして直上して終了。

この後の下り方が良く分からない。
少し休憩して、反対側に懸垂で下りてみる。

その後再度懸垂でルンゼ状に下りてみるもその下は絶壁で懸垂地点もなく登り返す。

こんどは草付きの方に懸垂しながら行ってみると笹の中に一本木があり、
その木にフィックスロープが隠れている。

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南稜を懸垂で降りるBabさん

引っ張ってみると左上から降りてきている。
これは上から下りてきたものだと判断して

この木から真下にテラスらしい所があるので懸垂を試みるて下りてみる。
下りてみたが何もない。

ふと中央稜を見ると牧師パーティーが懸垂中である。
「そちらから南稜はどの辺りか見える?」「50m左先のほう」の返事。

お礼を言って再び1本木のところまで登り返し、
Babさんにここまで来てもらう。疲れた。

ここからビレ-をしてBabさんにフィックスロープを伝って進んでもらう。
ありました・踏み跡。やっと南稜の頭に辿り着く。この間2時間を要す。

ここで南稜を登ってきた大阪岳友クラブの面々に会う。
5Pの懸垂で南稜取り付きテラスに到着。

クレッターのままテールリッジ上部に行き、
ここで大休止後、痛い足のためジョッギングシューズに履き替え、慎重にBCへ。

出発4:15~取り付き付近5:45、登攀開始6:30~終了12:00、南稜頭13:45~懸垂開始14:00、テールリッジ上部17:00~BC18:30

中央稜:B面、・Datteさん、牧師・Wassi
南稜::道具家Tさん・K川・Sunny

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ベースでの寛ぎ(1)

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ベースでの寛ぎ(2)

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ベースでの寛ぎ(3)

8月14日(月)晴れ:
今日のルートは衝立岩ダイレクトカンテ。
皆は昨日同様、3時起床、4時出発であるが、
われわれは昨日の疲れがあったため、4時起床、

今日は取り付き探しと3ピッチ登って降りることにして4時45分出発にする。

テールリッジの上部に着いた頃にはもう皆さんは登り始めていた。

取り付きは8年前に登った雲稜第一の取り付き点・アンザイレンテラスを15m右に懸垂した所とあるが、
そのアンザイレンテラスへのトラバース地点を覚えていなく定かでない。

トラバース後の踏み跡をあれだと決めつけて、
Babさんがトラバースを始める。念のためクレッターシューズに履き替える。

久し振りに来るとやはり取り付きも核心の一つになる。
やっと取り付き点に到着してホッとするも1ピッチ目のルートがイマイチ分からない。

1P目:Gramps:右上した後、直上し左トラバースとルート図にあるが、
右上地点がなかなか分からない。

見当をつけて登ったところにはピンも見つからず、
剥がれそうなフレークをトラバースしながら進んでいくとピンが見つかり、その先に凹状を発見。

直上後、左にトラバースしてビレー点に(35分要す)。
セカンドのBabさん25分(15分?)かかって到着。

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ダイレクトカンテを望む

2P目:Bab:このピッチも分かり辛い。
少し右上してから薄ぺらいフレークの連続した、
今にも剥がれそうなところを先にあるピンを目指して、

ピンもないところを効くか効かないか分からないエイリアンを一つかまして左へ移動。
やっとピンの所に到着し、

そこよりアブミで直上するも、3ピン登って行き詰まる。
再び下りて隣のピン目指して振り子トラバースして移り、アブミで直上。35m位でビレー。

続く私も恐るおそるトラバース。
足元のフレークを欠かして落石してしまった。振り子をしてアブミを使いビレー点に到着。

3P目:Gramps:そのまま凹角状を右に行くルートを探しながら登っていくも
見当らずハング下に到着してしまう。

ハングを越してから右へトラバースかとも思ったが
明らかにルートミスのようである。

アブミビレーでBabさんを待って懸垂で降りることにする。

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敗退の懸垂下降

今回の失敗は2人の2P目のルートファインディングミスである。
ミヤマルートに入り込んで、雲稜第2ルートを登ってしまったようだ。

冷静に考えれば振り子トラバースする場所はないのだ。

敢えて振り子をしたことが間違いであった。
このルートは未だに分からないが1つはBabさんが言われている

最初に登って降りたところのハングの上に懸垂時ピンを見つけた。

そこより右上すれば行ける。

2つ目は2ピッチ目の最初から右上をしてそのままハング越えして行くの
2つかなと思っている。

いずれにしても再トライしてみたいルートである。
出来たらオールフリーで。

起床4:00出発4:45~テールリッジ上部6:30~取り付き7:00登攀開始8:00~1P終了9:00~2P終了11:00~3P終了~懸垂~BC16:00?

中央稜:道具家Tさん・Sunny・K川
南稜:牧師・Wassi、B面・Datteさん

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先ずはビールのあて造り

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Datteねえさん

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K川さん

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牧師さん

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Sunnyちゃん

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NanohaBabさん

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道具家Tさん

8月15日(火)晴れ:
今日はK川さんが仕事の関係で下山。
ルートは衝立岩中央カンテルート。

3時起床4時出発。
Datteさん・Gramps、NanohaBab・Wassiの2パーティーである。

変形チムニー組はえらく足が速い。
あっという間に離されてしまう。

テールリッジ上部についたらもう用意して登りの体勢になっている。
我われは今から準備して取り付きを探さなければならない。

先行はわれわれに譲ってもらう。

1P目:Gram:右にトラバースして直上。
ロープが重くなった頃ビレー点に到着。

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中央カンテルート1ピッチ目をフォローするDatteねえさん

2P目:
Datte:どんどん登り途中よりカンテ側に左上して40mでビレー

3P目:Gram:カンテを直上して変形チムニーと合流点に到着。

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変チをフォローするB面さん

変チ(変形チムニールート)から来たSunnyさんパーティーに一歩遅れる。
ここで4パーティーが合流した為に順番を決める。

トップはSunny・道具家T、2番手はDatte・Gram、3番手はBab・Wassi、
そしてラストは牧師・B面パーティーとする。

4P目:Gram:ここからは一昨日登っているので
ルート的には面白みはないが皆でワイワイ言いながら登れる楽しさがある。

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カンテルートをフォローするDatte姉さんと、その後をリードしてくるWassiさん

ルンゼであるので落石に注意が要る。
案の定先行のSunnyPより落石。

私が登るときも足元で20cm角の石が落ちかけ危うく止め安定した所に移動さす。
これも何時かは落ちるでしょう。ルンゼを乗っ越して10m程でビレー。

5P目:Gram:先行パーティーはそのままルンゼ状のところを直登していったが、
我われは右に廻りこんで直上して次のルート(核心部)手前でビレー。

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怖いこわいと言いながら、楽々リードしているSunnyさん(変チ上部)

6P目:Gram:先行の道具家Tさんは何の躊躇もなくA0で、
セカンドのSunnyさんに「はっぱ」を掛けフリーで登って貰う。

続く2度目の私も今日はフリーで難なくクリアーできた。
Datteさんはアブミを使って登ってきたようだ。

7P目:Gram:続くクラックもトップのSunnyさんフリーでトライ。
切れそうなシュリンゲにヌンチャクをかけていたのでフレンズを使うように指示。

今日はここも前回見えなかったホールドが一杯見え
レイバックも使わずに楽なムーブで楽しく登れた。

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カンテをリードするBabさんと変チをリードするB面さん

8P目:
Gram:ルンゼ状を40m程登りビレー。
ここはDatteさんにリードしてもらえばよかったと反省。

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終了点の岩

9P目:
Gram:このピッチもDatteさんにリードしてもおうと、
先行のSunnyさんに聞いたら「恐い」との返事であったのでやめにする。

Sunnyさん途中のビレー点を通り過ぎたためで、
ビレー点まではそんなに恐くもなかった。

ここで切ればDatteさんにリードしてもらえたのにとまたまた反省。

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防虫ネット。今回は日除けになりました。

Sunnyさんかなり上まで行ってやばいところでビレーしているようで
降りるのが恐いのでそこまで来て欲しいとの要請。

とにかくロープ一杯登り
Sunnyさんに手を貸しそのまま終了点まで直登する。

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テールリッジでの記念写真

下りは一昨日迷いに迷った所なので今日は難なく南稜の頭に到着。
6ルンゼを懸垂していつものようにテールリッジで休憩して記念写真を撮りBCに帰還。

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明日は帰るのみということで大宴会が始まる。
B面さんとSunnyさんの舌戦はすごかった。

なかなか楽しい合宿でした。
今回参加されなかった皆さんも次回は是非参加できたらいいですね。

起床3:00出発4:00取り付き5:15、登攀開始5:30~終了12:00~BC15:30?

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下山の日の記念写真

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慰霊碑

以上

付録:帰りの温泉にて

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おわり!
谷川岳・一の倉沢

衝立岩正面壁 雲稜第一ルート

期間:1998.9.12~9.14 
     
先月始めて谷川岳を訪問し、今回が2回目の山行である。
前回参加したO橋さんは今回はこの近くの尾瀬ヶ原のハイキングに出かけて来ている。

この雲稜ルートは衝立岩正面壁で最初に開拓されたルートとのことで
「日本のクラシックルート」にも谷川のページで最初に紹介されている。

ルートグレードは5級下。

先月の26、27両日の集中豪雨で水上~越後湯沢間は土合駅付近の土砂崩れのため
現在も下り線を使っての1日3往復のみの単線運転である。

登山指導センターに確認したところ壁は別状ないとのことで予定通り山行することにする。
水上駅より谷川岳ロープウェー口までは東京在住の女王さんの助言でバスを利用。

途中、流れ出た土石、倒木を目のあたりにすると大丈夫だろうかと不安がよぎる。

先月我われがテン場にしていた所(川の端)は大きくえぐり取られそのスペースは全くなし。
そこには「危険」と印したトラロープが張りめぐらされてあった。

仕方なく対岸にキャンプサイトを求める。
前回お世話になった東京立川山岳会の方々も幕営されていた。

彼らは幽の沢に行かれるとか。

9月13日(日)晴れ
起床3時、出発4時半。ヘッドランプをつけてテールリッジに向かう。
河原は流されてきた岩石、倒木で前回とは一変していた。

しかし上流に向かうに従い取り立てて変わった様子は見られない。
むしろ2~3日天気が続いたためかテールリッジの岩はフリクションがよく効き非常に歩きやすい。

さて今回私が思っている最大の核心部は(?)は取り付き点探しである。
写真を見たりルート図をみてここだと見当をつけた辺りの衝立スラブを右にトラバース。

取り付き点であるアンザイレンテラスへのブッシュの入り口が分からず
後続のパーティーに問うと「もっと上部をトラバースだよ」と。

そこで更に上部へ、そして右にトラバースしてみるもそれ以上行けず、
恐るおそる左にトラバースしてテールリッジに戻ってみると、

件の2人パーティーが先ほど我われがトラバースしたところを進んでいる。
「ごめん、ごめんここでよかったみたいやわ(これを東京弁で)」と。

アンザイレンテラスまでのトラバースルートは
わずかに残っている踏み跡を辿ってブッシュで行き止まりのところを強引に突き進めば到着できた。

先に到着した2人パーティーは1人がサーティーン(13)クライマーで
もう1人はテン(10)クライマーとか言っておりました。

今日は13クライマーがこのルートの2ピッチ目の5.11d(グリズリー)を
フリーで登るためにやってきたそうだ。

何故か我われに先を譲ってくれた。

1P目:Gramps:「サーティーンクライマーに見られていると思うとプレシャーがありますよ」と言いながら、

「Ⅳ級A0」を登りはじめる。
下から「草つきとピッチの終了点がいやらしいので気をつけてください」とアドバイスを貰う。

A0地点も何とかフリーで抜けれた。
フォローのNanohaBabさんも重荷なのに難なく登って来た。

出口のところでまたまた下から
「無理せずにA0、A0。先が長いから」とアドバイス貰う。

この2人は熊谷市のクライマーでここまで2時間で来られるとか。全くゲレンデ感覚である。

2P目:Gramps:2人テラス(4人は十分集合できる)から
フリーで6~7m登って第一ハングをあぶみでトラバースしながらハングの抜け口に向かう。

ピンはリングがなかったり、ぼろぼろの3ミリシュリンゲが掛かっていたり、
ハーケンが腐っていたりしているため一つ一つチェックをして移動しなければならず神経が疲れる。

核心部のハングは垂れたテープ(脱色していて乗ったら切れそう)を使えばそんなに難しくはないだろう。
使わなければA2のハングでしょう。

所々にペツルのボルトがあるが、
登りながら下のパーティーは「こんなところをフリーで登るのかよう、落ちたらボルトは止めてくれないぞ」と思いつつ通過する。

ハングを越した凹角の最下部のテラスで確保。
続いてBabさんが着実に登ってくる。

ハングのところで下から「ガンバ、ガンバ」の声援を受けクリアー。

3P目:Gramps:凹角を7~8m直上してフェースを右上(あぶみの掛け替え)。
やはりピンはぼろい。3mmシュリンゲを付けたりして進む。

2ヶ所ほどピンが遠く、Ⅴ級程度のフリーをまじえて第2ハング下へ。
ハングを右上気味に登っていき、ハングからハングをトラバースする形のところが遠いので、

少々思い切りが必要。乗っ越したところでピッチ終了。
面倒くさかったのであぶみを使用せずにメインロープとヌンチャクでぶら下がってビレーしたため疲れてしまった。

セカンドのBabさん「疲れた、疲れた。遅くなってごめんなさい」と言いつつ登ってきたが、
そんなに時間は掛かっていない。

このテラスからの眺めは抜群である。
まさに「絶景かな、絶景かな」である。

突き出した岩から真下を見れば、
はるか下150~200mは毎年の雪崩によって真っ白く磨かれた烏帽子スラブ、衝立スラブ。

その上方には谷川岳の峰々。
至福の一瞬である。

4P目:NanohaBab:疲れた、つかれたと言っているBabさん、ここからはリード。

フリーで2m程登って外傾したところでアブミを使おうとしたが身長の関係で届かない。
左にまわり込んで乗っ越し気味にアブミを引っ掛けてクリアー。

そこよりまたフリーで左上気味にトラバース。

フォローのGrampsはここで思い切りよくトラバースしようと左手に持ったホールドに力を入れたら、
なんと80cmx80cm位の大きさの岩がグラッときた。

慌てて右手で押さえつける。
立川山岳会の人からも下にいるパーティーからも

「岩が荒れているから、トラバースは気をつけて下さいよ」と言われていたのはまさにこのことである。
セカンドの気安さでこの忠告を忘れていた。

続いて凹角っぽいところを直上。
ここでもまた30cm角位の岩がグラッときた。

今はフリーを諦めて取り付き点でのんびり休憩している2人に
「落石がありそうだから移動して下さい!」とコールしてビレー点まで登る。

5P目:Gramps:このピッチもBabさんがリードすることになっていたが交替する作業が面倒くさいのでそのまま「ツルベ方式」で行くことにする。

凹角を直上し、チムニーを直上して第3ハングへ。
このピッチは過去にどこかで登った所によく似ているが思い出せない。

乗っ越しは錫杖岳北沢フェースのハング乗っ越しによく似ているなあと思いつつ越える。
越えたところはこのルート初めて腰をおろして休憩できるテラスである。

疲れたのでここで大休止。

6P目:Bab:凹角状のところをどんどん直上して行く。トポではこのピッチは40mとなっているが、50mザイルいっぱいになりかけて、やっとビレー解除のコール。

45mザイルでは足らないかもしれない。

7P目:Gramps:ここからはA2の洞穴ハング越え。
この洞穴は2人がゆったりとビバーグできそうなところだ。

洞穴を左から巻くようにハング越えをして登って行く。
なぜかやたらとピンがあり気味が悪い(冬に打ったのかな?)

最後のオーバーハングはピンの信用性からしてできるだけ多くのランニングビレーを取り乗っ越す。
ここも腰掛けてビレーができる。

Babさん「こんなところで下を見たらビビリますよね」と言いながらハングを乗っ越してきた。
ホンマに高度感のあるすごいところだ。

8P目:Bab:ブッシュ混じりのところを50m一杯伸ばす。ロープがあっちこっちに擦れて重そう。

9P目:Gramps:
続いてブッシュ混じりを20m程登って終了点らしきところに到着。
ここは錫杖岳の各ルートの終了点から少し進んだところに酷似している。

今日のクライミングの終了である。
これから中央稜の懸垂が待っている。

先月降りているので気持の上では余裕があるも
この中央稜はピッチの切り方でロープが引っかかってしまうので厄介である。

少し休憩して懸垂にかかる。
何ピッチか懸垂したところで、ロープが引っかかってしまった。

ユマーリングで登り返してみたところ、いつか穂高の屏風岩で引っかかった時と同じ現象が起きていた。
ロープの結び目が岩角を乗っ越すことができないため回収不能になっている。

それから数ピッチ下降を続け中央稜取り付きに着地。
これからまだテールリッジの下りがある。

明るいうちにテールリッジを降りてしまいたいので休憩なしの下降を続ける。
ヒョングリの滝の高巻き辺からヘッドランプを点けての登下降となる。

先月きたときには無かった赤ペンキの○印しが今回はやたらとあり、
こんなにつけなくともいいのにと思っていたが、

闇の中で河原伝いから林の中に入る地点を探すのに
ヘッドランプの光に照らし出される○印しを発見できるとホッとする。
有り難かった。

立川山岳会の人たちにご苦労様と慰労されテン場に到着。18時半。

水炊きと河原で冷やしたビールで乾杯!
今回は私が好物のうどんを買い忘れたため食べられず残念、無念、不覚であった!

今回の山行は疲れたが、
それ以上に充実した山行に満足、満足でした。

起床(3:00)出発(4:30)登攀開始(7:05)登攀終了(14:30)テン場着(18)30)

「雲稜第一ルート」のルート図は:「日本の岩場」、「日本のクラシックルート」「岩と雪」の中で「岩と雪」が一番正確に記されていたようです。

帰宅後、
10年前に読んだ小森康行氏の「垂直の上と下」に載っている
「雲稜ルートの遭難者搬出のための自衛隊によるザイル切断」の章を再読する。

その当時は通りいっぺんに読んでしまったが、
今回は搬出のための状況が全くリアルに再現され、

山行前に読んでいたらどんな気持でそこを登っていたことでしょうか?・・・


谷川岳一の倉沢                 

  烏帽子沢奥壁南稜
  衝立岩中央稜
  谷川岳~一の倉岳縦走  

期間:1998.08.07~08.12  
参加者:NanohaBab、O橋、Gramps(Is原)

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谷川岳山頂にて(O橋、Gramps,NanohaBab)

8月7日:
午後7時NanohaBab、O橋を東京駅に出迎え、
Is原(元ぽっぽ)の最寄駅・戸田公園まで行き、
ここから彼の車で一の倉沢出合いの駐車場へ23時30分に到着。

明日に備えビールを少し飲んで就寝。

8月8日 3時頃よりテントに時おり強くたたきつける雨音で、
今日はだめかと感じながら6時までうとうとしてしまう。

雨は上がったが、今ひとつすっきりしない天気の下、
取り敢えず南稜の取り付まででも行ってみることにする。

テントサイトより右岸沿いに進み、
次に左岸に渡渉する地点が増水の為渡れず、

右岸を大きく高巻くも上がりすぎる。
懸垂にて降り、右岸を進む。

大きく時間ロスをしてやがてテールリッジへ。
テールリッジも濡れているのでロープ無しではなかなか厳しい所である。

テールリッジを経て、雨で濡れている奥壁基部をトラバースしながらの南稜基部へ。
慣れていない我われにとっては核心部の一つに感じた。

南稜取り付きに10:00着。 

幸い雨も止んでいたので、登れるところまで登ることにしてトライ。
Is原―O橋、Bab―Grampsの組み合わせと登る順番をジャンケンで決める。

1P目:TBab(TIs原):濡れていてスラブ状フェースの上部は非常に厳しかった。
雨具を忘れたBabさんに、気持のやさしいIs原君がそっと貸してくれた。

Babさん感激!約15mでピッチをきる。

2P目:TGramps(TIs原):このピッチはチムニー。
先行パーティーのセカンドのO橋さんに続く。

腕力のない人は、出だしが少し厳しい。
後は普通のチムニー登りで、上へ上へと行けばビレーポイントに到達できる。

約15m。雨が降り始める。寒い!

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3P目:T:Bab(T:O橋):先行パーティーのO橋嬢(今は2児のお母さん)
例によって「恐い!しんどい!難しい!」とわめきながら登る。

グレードはⅢ+とあるが、濡れているとなかなか厳しい。
全員登り終えた頃雨脚が強くなって来たので断念して降りることにする。

時おり降ってくる雨の中でのテールリッジの下降はいやらしい。
幸い全員無事にテントサイトに帰還できた。

早速酒屋に買い出し。今夕のメニューはうどんすき。
ビールと焼酎を飲みすぎて、好きなウドンを何時食べたか覚えていない。

8月9日:
誰かの時計が鳴っている。
4時30分、Is原君が「起きますか」と声をかけてくる。

眠い、頭が重い。飲みすぎた。
例によって後悔「あんなに飲まなければ・・・」あればあるだけ飲んでしまう自制心のない自分が嫌になる。

これはIs原君が悪いのだ(彼がたくさん買うからいけないんだなんてまた人の所為にして)。

ぐずぐずしているうちに5時になってしまった。
こんどは私の時計が鳴り出した。思い切って起床。

起きてみると意外と調子は悪くない。
食欲もあり、結構食べれた。

逆にIs原君が食欲がなく、スープを飲んだだけ。パンは持参することにする。

6:10分出発。今日の登攀ルートは昨日と同じ南稜完登を目指す。

大腿四頭筋が疲れているが、
今日は高巻きせずに行けたので、昨日よりも早く着けた。

1P目:T:Gramps杉(T:O橋):15mスラブ:今日は濡れていないので楽に登れた。
昨日と同じくチムニーの手前でピッチをきる。

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2P目:T:Bab(T:O橋):15mチムニー:昨日ビビッていたところ、O橋さんクリアー。
Babさんも楽々クリアー。途中ハーケンを見逃し少しランナウト気味で登る。

3P目:T:Gramps(T:Is原):ここも岩が乾いており、楽しく登れた。
ピッチ終了間際が逆層で少しいやらしい。

それにしても今登ってきたテールリッジを始め、真っ白な烏帽子沢スラブ、衝立スラブを眼下に、
高度感のある素晴らしい景色は、陰鬱な谷川岳といわれているイメージを全く感じさせない明るい所である。

4P目:T:Bab(T:O橋)緩傾斜の草付きを40mいっぱい伸ばしてビレー。

5P目:T:Gramps(T:Is原):2m程登って6ルンゼ側に回りこみビレー。

6P目:T:Bab(T:O橋):6ルンゼ側を7~8m右上。ところどころ濡れていていやらしい。
O橋さん、Babさんよくぞリードされました。

ここよりリッジにでるが、O橋さんのロープが重くなりここでピッチをきる。
Babさんリードの時は、
そのリッジへ出るところでランニングビレーを2本繋いで登ったら重くならずに比較的スムーズにロープが延びた。

7P目:T:Gramps(T:Is原):カンテを登り、クラックを右より登る。40m。

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終了点にて(Bab,さん、Gramps,O橋さん)

8P目:T:Bab(T:O橋):このルートの核心部。
Ⅳ・A1またはⅣ+フリー。

このフェース、ピンがたくさん打たれており、安心して登れる。
最後の抜けところが核心か?左手アンダーが見つかれば決まり。

Bab、O橋さん共に軽やかにリード。終了は11時40分。

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Is原君、Gramps


(登攀開始8:30、終了11:40、懸垂開始12:10、BC16:00)

Is原君、夕食事後18:30に下山・帰京

8月10日:
起床5:30。昨夜は満月であったのか、午前3時にトイレに起きたら、昼のように明るかった。

今日は谷川岳本峰の縦走ハイキング。

6:30出発。8:00の始発のロープウェーで天神平頂上駅に20分で到着。
熊穴沢非難小屋には30分で到着。

ここで少し休憩をして谷川岳山頂(トマの耳)へ天気快晴。
素晴らしい眺めである。山頂には2~3人しかいない。

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時間があるので当初の予定通り、一の倉沢岳まで足を伸ばす。
途中、覗きといわれているところから、一の倉沢衝立岩を登攀中のクライマーを見える。

一の倉沢岳へ。ここは笹山で、風に吹かれた笹が波打っていた。
ここより引き返し、再び谷川岳山頂に戻る。この頃、山頂は人、人、人。

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帰りは西黒尾根より巌剛新道経由でBCへ帰還。
それにしても一日快晴に恵まれ、楽しいハイキングが出来た。

明るい谷川のイメージが3人に植え付けられた。

(起床5:30、出発6:30、ロープウェー乗り場7:15→天神平山頂駅8:20~熊穴沢非難小屋8:49~トマの耳9:53~一の倉岳11:13、11:25~トマの耳12:12、12:40~憬雪小屋跡13:21、13:30~BC15:10)

8月11日:
今日は衝立岩中央稜
起床2:30、出発3:45。取り付き迄はこれで3回目なので慣れました。
取り付きはテールリッジを登りきったところで、一番近くにある。

6:10登攀開始。

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1P目:T:Gramps・O橋・Bab:左上気味に登っていく。
ピッチグレードⅣとなっているが、それほどあるようには思えない。

今日はなぜかO橋さんはジョッグングシューズで登ると頑張っている。

2P目:T:Gramps・Bab・O橋:草付き様のルンゼを登って、
ルンゼの突き当たり手前から右の凹角を登りリッジに出るルートであったが、

ルンゼの突き当たりに気づかずに真っ直ぐ7m程登ってしまったので、2人にそこまで来てもらう。

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3P目:T:Gramps・O橋・Bab:Babさんにビレーしてもらい、
凹角入り口までクライムダウンして、

右のクラックを再び登りはじめる。ここのクラックはトポのⅢ+級より厳しそう。

Babさんがビレーしてくれている高さまではランニングビレーが取れないためスリルがある。
その後もピンが見当らず、正規のルートを登っているのか不安になるも、

フレンズをかまし尚も登り続けるとビレーポイントを発見してホッとする。
ジョッギングシューズのO橋さんはクラックの登り口がしんどかったとか。

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4P目:T:Bab・O橋・Gramps:このルートの核心部の一つ手前のピッチ(Ⅳ)を、Babさんにリードしてもらう。

このピッチは凹角からフェース30mの所であるが、50mザイルの為、
次のピッチの核心部をも登り50m一杯でビレー。

このルートの核心部(Ⅳ・A0、orⅤ-)を全員フリーでクリアーできた。
トップのBabさん、セカンドのO橋さん(J・シューズで)よく登れました。感心!

5P目:T:Gramps・O橋・Bab:トポによるとⅢ級とあったため、そのままシングルでGramps、O橋でリードする。20mでビレー。

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6P目:T:Bab・O橋・Gramps:Ⅲ+とあったがⅣ-位のグレードか。リードの練習ピッチには良い。

7P目:T:Bab・O橋・Gramps:、8P目:同上、9P目:同上。
ブッシュ混じりのフェースⅡ~Ⅲ級とあるがそれなりに登り応えがある。

これより7回の懸垂で取り付き点の左へ到着。
懸垂に際し、上部はザイルの流れの悪いところがあり苦労する。

初めての谷川岳一の倉沢、天候に恵まれ第一印象はgoo!でした。



(登攀開始6:10~終了10:30~BC15:00)