大阪ぽっぽ会 会員・ Grampsの山行

岩登り、縦走を中心に春夏秋冬楽しんでいます。

愛媛の山  石鎚山・北壁

       ―今年は登れなかった!北壁ー    
日程:2012.01.07~09   
参加者:牧師、K2、Gramps

6年前は予想外の大雪で取り付きまでの雪崩れが恐かったので
天狗岳・東稜を登って帰ってきました。

5年前は初見でダイレクトカンテを完登でき大感激。

今年はまた登れず3打数1安打でした。
6年前より雪の量は圧倒的に少なかったが雪の質がいやらしく取り付きまでのトラバースが出来なかった。

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曙光の大山北壁

1月7日(土):
6:10分、阪急南茨木駅を出発。
今回は朝立ちで瀬戸大橋経由でケーブル下へ。

途中のスーパーで買い物。
なんとここには好きな酒・菊正宗が置いてある。

家から持ってくるのを忘れたのでここで調達。
残念ながら2リットルは持ち上げれないので半分に分けて運ぶことにする。

今日は前回同様二の鎖場辺りに幕営予定。
天気も良く気持ちの良い歩きができる。

前回と違いロープウェーを降りたところから雪は十分ある。

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成就社                                     前社の森の売店前

途中成就社と前社森の売店の2ヶ所で休憩を取り幕営予定地の二の鎖場辺に到着。

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夜明峠                                        二の鎖前


ここからは瀬戸内海、遠くは太平洋(土佐湾、室戸岬)も見える。
雪を被ったカール状の瓶ケ森(1896m)も奇麗に見える。

山の中にいる実感。
天気も良く本当に気持ちが良い。

時間も十分ありのんびりと酒盛りをして過ごす。

DSCF3240_convert_20120112124720.jpg  DSCF3241_convert_20120112124751.jpg  DSCF3242_convert_20120112124821.jpg
テント内での寛ぎ

明日は5時起床。
万年寝不足気味のお二人は早く寝たいらしい。

6時半に就寝。
今から一体何時間寝なくてはならなのか?

1月9日(日):
5時起床。出発は7時10分。晴れ。
北壁も黒々とはっきり見える。

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出発前のテン場からの日の出

二の鎖にある鳥居で積雪を昨年と比べて見ると、前回よりは少し多い。

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曙光の北壁

三のクサリ場からいよいよ壁への取り付へのトラバース開始。
牧師さんがトップで進む。

小屋を過ぎ15mくらい進むとズボズボと沈み始める。
傾斜もきつくやばいので引き返して山頂手前の懸垂地点に行ってみる。

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弥山(山頂)向うは天狗岳   8:10

懸垂地点から降りられるがロープ回収に不安が残る。
万一回収不能であれば万事休す。

行く前に懸垂用ロープを持っていこうかと何度も迷ったが結局持たずに来てしまった。
持ってこなかったことが悔やまれる。

なぜ単独の人が懸垂用ロープを持参して固定していたかにやっと気付く。
回収不能になるから登りきってから帰りに回収するのだ。

続いてダイレクトの終了点からの懸垂を試みるも、
余りにも壁から離れてしまいビレー点が分かっていないのでキャッチできなくなる恐れがあり諦める。

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北壁「トイルート」終了点から見た弥山

その後、トイルートから牧師さんが降りてみる。
ここも20mほど下りてオーバーハングになりそこを少し下りてみたがビレー点が分からずに登り返す

もう出発から3時間余も過ぎてしまっている。
無念である。

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弥山にて無念の記念写真        11:05

もう一度最初の下からのトラバースにトライしてみる。
今度は私がトップで進む。

先ほど行った地点より30mくらい進んだ地点から出した足が底なしのように沈んで結局股まで沈みやっと止まるも、


まだまだ沈む可能性があり。
脱出するのにもがきもがきの必死のパッチ。

少し先を2本の筋が、そこをチリ雪崩れ状にさらさら落ちている。
傾斜もきつくやばいのでここで諦める。

今度は50m下をK2さんがトップでトラバースしてみることにしてみる。

やはりここも雪質が同じで潜る。
多分降った後で未だ固まっていないようだ。

12時30分今回は諦めることにする。
残念無念であるが、雪山を楽しめたのでそれで良しとする。

今日も2時から酒を酌み交しのんびりと過ごす。

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テントから見た瓶ケ森

明日も5時起床とする。
お二人はまたもや6時頃から寝ると言い出す

頑張ってかんばって7時半まで就寝時を延ばしたがもう持ちこたえられず寝ることにする。
あんなに良かった天気も夜には風も出て時折雪も降る荒れた天気になる。

1月9日(月)曇り:5時起床、風の中テント撤収。
下山開始7時20分。

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下山準備のお二人

途中前社の森で休憩、成就社で大休憩してロープウェー頂上駅に。

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成就社

下山して下の旅館で風呂と食事をして大阪に向う。

DSCF3279_convert_20120112125352.jpg  DSCF3280_convert_20120112125418.jpg
ロープウェー山頂・成就駅 1300m        山麓下谷駅  455m


帰りの車の中で「吉岡さん墜落、死亡の連絡を受ける」。
信じられない。どうしたことか?

K"さんが亡くなったことを大堂海岸に登りに行ってる連中に知らせようとしたら先方もおかしな様子。

何か起きていると直感。
なんとそちらも事故が発生していたのだ。

Shiroちゃんが転落死。
無念。

ついこの間八ヶ岳で笑顔を交わしたとこなのに。
何てことだ。一日で2人も亡くなってしまった。

道場駅前の大北商店に向う。
ご主人とN津さんに事情を聞き、

搬送先の神戸中央市民病院に向う。
丁度検視中で結構待たされる。

最後のお顔を見せてもらう。
いつものにこっとした奇麗な顔である。

触ってみても冷たくない。
ああもうだめだ。

これでお別れか?
もう二度と会えない、冗談も言えない。

無念。涙が出る。成仏してください。

明日10日お通夜、11日告別式。

18日からの彼のいないタイ行きは厳しい!

石鎚山反省点:
1) 懸垂用ロープを考えていたのに持って行かなかったこと。
2) ユマールを持って行かなかったこと(登り返しにも引き上げにも利用できたのに)
3) ハングしている「ダイレクトルート」懸垂に途中のハーケン、リングを通して下りれば下りれたはず。
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愛媛の山石鎚山・北壁、高知の岩場明戸岩    

―今夏の予定・穂高の滝谷を諦め石鎚へ- 
  
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トイルート2ピッチ目の大凹角をフォローするGramps

日程:2008.8.14夕~8.16
参加者:牧師、Tom永、Gramps。

13日夜から穂高に行く予定が、牧師さんの仕事の関係で行けなくなる。
翌日、日程と天気を睨みながら西方面の石鎚に行くことにする。

8月14日(木):
16時阪急南茨木を出発。
今回は瀬戸大橋経由で向かう。
途中、新居浜に転勤しているU田君(ぽっぽ会員)と夕食を思いつき電話するも忙しそう。

新居浜に入った途端に集中豪雨のような雨に迎えられる。
レストランを紹介してもらい、我々だけで食事をする。

沢山の差し入れを貰って今日の幕営地・土小屋に向かう。
彼は来年の春には大阪に戻れそうと。早く帰れたら良いのになあ。

西条辺りから雨も上がりほっとする。
車酔いで気分の優れぬTom永君を横にして少し飲んで明日に控える。

8月15日(金)晴れ:
5時起床。屏風組の天気はどうだろう?雨でないことを祈りながら朝食を摂る。

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土小屋周辺

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すばらしい天気の下、6時半に出発。
今回Tom永さんは石鎚登山と散策。

そういえば石鎚は過去3回来ているが、無雪期は初めてである。

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土小屋から登るのも初めてである。

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一昨年冬に登った天狗岳東稜がくっきりと見える。

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2の鎖小屋で休憩後、

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3の鎖小屋からトラバースして北壁基部に向かう。

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余り登りに来ていないのか、踏み後もブッシュでよく分からない。
一緒に来ていたTom永さんは途中で引き返して登山道より山頂に向かう。

夏山だから取り付きは簡単に見つかるだろうと高を括っていたが意外と苦労する。

鷲尾ルート:1P目(Gramps):
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ここが鷲尾ルートの出だしかよく分からないままにスタート。
リングの間隔から行くと明らかに人工ルートのようだが構わずに登っていく。グレードは5級位か?

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さすがに終了点まじかは被ってきてフリーでは登れそうも無い。
アブミを出してクリアー。どうももう少し左を登って右上するのではないかな?
ピンがやたらに多いのでルートが判然としない。

2P目(牧師):A2のハング超えの人工。

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ここもやたらとピンがあり、グレードはA2となっているがA1くらいか?
ペツルボルトが打たれていてフリー化されているのだろうか?10mでピッチを切る。

3P目(Gramps):

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このピッチはどうやら鷲尾ルートのバリュエーションを登ったようだ。
アブミの掛けかえでカンテの上部に出て、そこからフリーで終了点に。

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弥山で腰を下ろしているTom永さんが見える。
試しにコールしてみると声が届いたのには驚いた。

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この後、懸垂地点から下ってトイ・ルートにトライ。

トイルート:
取り付き点を探すのに苦労するも何とか見つけられた。

1P目(Gramps):

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冬に登るためにはここの取り付からの小凹角基部までのトラバースをしっかり頭に入れておかないと厳しそう。
小凹角は一箇所A0してしまった。

冬は雪が付き凍ればダブルアックスが効きそうだが、そうでないと厳しそう。
ビレー点で「Tom永さ~ん!!」と大声で呼んでみたら、
直上から返事が返ってきた。

上から登ってくるところを撮ってくれるそうだ。

2P目(牧師):カンテ右の大凹角を登る。

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ステミング、バック&フットを駆使して登る。面白いピッチである。
冬は雪が付いていなかったらどうして登るのかな?

omT永さんと牧師さんに写真を沢山撮ってもらいながら登り終える。

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ガチャを整備して下山に掛かる。

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弥山で記念写真を撮ってもらい、土小屋に向かう。

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途中からかえりみる石鎚の雄姿が忘れられない。

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天気が良いとこんなにも気分も良いものか。

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土小屋で一服した後、明日の天気予報を携帯で見ると、
よさそうなので「100岩場」で近くの岩場を物色してみる。

ここより高知県に少し入ったところに「明戸岩(ミョウトイワ)」がある。
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早速そこに決めて近くの川原のキャンプ場に向かい幕営。
直ぐにビールを買いに走り乾杯。

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夕食は近くの食堂で済ます。

8月16日(土)晴れ:
明戸岩

5時半起床。昨日来た道を少し引き返して上り口を探す。

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岩場は道路より少し登ったところにあった。
「100岩場」のトポによると夏は涼しいとあるが、やっぱり暑い。

それでもじっとしていると暑くは無い。
とにかく今日は一日ゆっくりと登ることにする。

1)ベルサーチ:5.9:
①:牧師:MOS

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②:Tom永:トップロープ。
 
DSCF3970_convert_20080817171823.jpg

③:Gramps:OS

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2):フェラガモ:10c:
①:Gramps:ワンテン。

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②:牧師:ワンテン。

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③:T永:トップロープ

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④:Gramps:RP。 

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⑤:牧師:RP。 
DSCF3995_convert_20080817172232.jpg

⑥:T永:トップロープ

 このルートは 核心部のホールドが分りつらい。

この岩場にも蜂の巣ができていた。
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今年は蜂の当たり年なのか?あちこちの岩場で見かける。

3)証拠隠滅:10b:

①:牧師:2つ目のハングまで。

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②:Gramps:2テン。

DSCF4011_convert_20080817172400.jpg

③:T永:TR

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④:牧師:2テン。

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⑤:Gramps:RP。

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2つのハングを越えて登って行くルート。
グレード10bは辛すぎるが面白いルートである。

三ツ星!!牧師さん次回はRPできそうだが、
次回はいつ来れることでしょう?素敵な岩場でした。


15時に終了して、風呂を探しながら帰路に着く。

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今回予定の滝谷には行けなかったが、
2日間天候に恵まれ充実した山行ができ満足しました。

高知からの距離は近くなったと牧師さんの弁ではあるが私は乗り物疲れがでました。
 
記録: 
8月14日(木):
16:00 南茨木→19:00新居浜着、 20:30 新居浜→22:00土小屋着:駐車場で幕営

8月15日(金):
5:00起床、6:25土小屋~7:35 2の鎖小屋~8:30 鷲尾取付き着 9:07 鷲尾登攀開始~10:40 登攀終了。
12:05頃 トイルート登攀開始 ~12:23 Gramps1P目終了~13:08トイルート終了~13:40 石鎚山頂小屋発 ~15:05 土小屋着→池川町キャンプ場17:00


8月16日(金):
5:30起床、7時30→8:30明戸岩、15:00出発→土佐市で温泉→
22:00南茨木→22:40自宅 


ロッククライミングスクール(RCS)のパイオニア・大阪ぽっぽ会の28年目(2008年)のスクールは10月19日(日)と25日(土)の2回です。詳しくはぽっぽHP又は登山店のチラシをご覧ください。
愛媛の山  石鎚山・北壁

    ・・・今年は登れた!ダイレクトルート・・・ 大阪ぽっぽ会  Gramps


日程:2007.2.9夜~2.12
参加者:NanohaBab、牧師、Kit川、Gramps。

昨年は予想外の大雪で取り付きまでのトラバースでの雪崩れが恐かったので天狗岳・東稜を登って帰ってきました。
今回は初見で完登でき大満足です。


2月9日夜・10日:21:20分、阪急南茨木駅を出発。
淡路島経由で西条に向かうも途中高速乗換えを忘れ高松経由と少し遠回りとなる。

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石鎚山ケーブル下には1時過ぎに到着。
駐車場でテントを張り仮眠。9時の始発ケーブルに乗るべく駅に行ったらなんと始発は8時。

今日はテン場までなので気の苛立ちは起こらない。

山頂駅でものんびりムードで出立の準備。
雪は昨年に比べ非常に少ない。暫くは地肌が続く。

やっと成就社あたりから雪が出てきた。
旅館の主人曰く「昨夜来の雨で20cm位雪融けした」そうだ。

ここからもまだ雪が少なく昨年とは比べようもなく楽に歩ける。

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二の鎖場のテント場で幕営するか迷ったが、
昨年来た時に頂上小屋手前左の林に適当な幕営地点が有ると聞いていたのでそこまで行くも幕営地は見つからず。

山頂付近を捜したが駄目。
諦めて二の鎖テン場に戻ることにする。

途中未練がましく1~2箇所整地するも駄目で結局二の鎖のところに設営。
この幕営探しで時間ロスと疲れていたので壁の偵察は諦める。

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2月11日(日):ガス
5時起床予定が30分寝過ごし出発は7時半。
晴れるかなと小さな希望も断たれ天候はイマイチ。

ここからは壁も望むべくもない。
二の鎖にある鳥居で積雪を昨年と比べて見ると、
昨年は潜り抜けるのに50cmほどの空間しかなかったのが今年は3m位か?その差にびっくりである。

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三のクサリ場からいよいよ壁への取り付へのトラバース開始。
昨年はここらの木々は雪の下。ここが雪崩れそうで諦めた所。

今年は樹林の中。積雪量の差を改めて感じさせられる。

傾斜はそこそこあるが難なくトラバースできる。
1ルンゼを過ぎたあたりまできた時,1本の真新しいロープが垂れている。

これはきっと昨年会った赤蠍攀破衆(アカサソリ・ハンパシュウ)の単独行の人のだと直感。

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ちょっとロープを拝借して7~8m懸垂下降してみる。
果たしてそこから先にトレースあり。何故か彼の跡だと確信めいたものが浮かぶ。

どんどんトレースを辿りながらトラバースして行くと2ルンゼを越えたところで今度は尾根を登っている。
それを辿ってみると岩壁行き着く。

そこには一人の青年が登っている。

「攀破衆の人ですか?昨年来たぽっぽの者です。どこのルート登ってるんですか?」
「三段ハング」と返事がかえってきた。

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「今年は彼女は来ていないの?」「淋しいけど、今年は一人」。「ダイレクトはどこですか?」「手前のルンゼを渡ったところですよ」。「ありがとう」。

ということで引き返し取り付きらしいところを探す。
ガスが切れた時に彼からの声「その辺ですよ」。

昨年10月に来た牧師さんが「あった、あった」でやっと探し出す。
ここまで2時間を要した。

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牧師さんは無雪期とはいえ一度登っているので先に登るのを譲ってくれた。
先行一番手を譲ってくれ感謝と嬉しくてたまらない。

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1P目:無雪期はここより7~8m左から登ったそうだが、
今回はここよりスタートして5~6m登った辺りから左にトラバースすることにする。

登り始めフリーを試みたが1mも登った所で行き詰まる。
「中央ルート」か「攀破衆ルート」を登り始めているようだ。

早速アブミに切り替えるもリング間隔遠く厳しい。

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一つおきに前進用リベットである。
アブミで一杯一杯のところにありしかも掛けようとすると、くるっと廻ってしまい掛けれない。

焦る。バイルを出して左手で動かないように固定して、右手でアブミを引っ掛ける。
この間、微妙なバランスが要求される。

右手指が冷たさで強烈に痛くなる。
手を叩いたり、グッパーしたりして血液が戻ってくるのを待つ。

4~5ピンのところから左にトラバースだがこれまた厳しい。

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何とか樋状フェース下部に辿り着けたがその先のピンまでが遠くアブミは無理。
フリーしかない?取り敢えずトライしてみる。

左気味に回りこみカンテのチョボにに乗り込んでピンを取りに行くもまだ30cm以上も上である。

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最後に掛けたランニングをどこかと見ると3mも斜め右下にある。
落ちたらどないなるのかぞっとする。

30cm下りてリスがないか探すと、あった。
水平クラックが。

そこにアングルを打ち込みアブミを使って乗り込みフリーになってやっと次のピンが取れた。

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ここが核心部か?
後はアブミの付け替えであるがどのリングも凍り付いており
カラビナで凍った氷を叩き落しながらアブミを掛けていく作業は辛い。

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小ハングを乗り越え、左気味に登っていく。
このあたりからやっと身体も温まってきて調子が出始める。

すると下からビレーしてくれているBabさんから「後2m」とロープ残のコール。
「えっ!2m?」、すると「4m」の返事。

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ガスでお互いの姿は全く見えない。
「ハング越えた?」と牧師さんの声。

そう言えば3mくらい下にボルトが一杯あった。
そこがビレー点のようだ。

ヌンチャクにロープを掛けテンションでそこまで下ろしてもらう。

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そこでアブミビレーをつくりセカンドのBabさんを確保。
この間1時間30分も過ぎたなんて全く感じられない。必死で登ってたんだなあ。

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Babさんをビレーしながら待っている間にロ-プは霧氷がついたように真っ白に変わっていく。
何故かビレーをしていたら「クライミングは芸術だ!」と叫んでしまった。

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2P目:3ピンまでは先ほど登っているのでトップロープ状態で登る。
その後はアブミの掛け替えで楽勝と思いきや、これまた一筋縄では行かない。

ほぼ直角になってやや左に傾いたこの前傾フェース。
つまり山頂に向かって直角になった東向きの前傾壁を登るのである。

リングはほぼ中央に打たれているのでアブミを掛けて難なく登れるが、
ハーケンは直角のまさに角に打ち込まれているのでそこにアブミを掛けて乗り込むと身体は大きく左に振られバランスが上手く保てない。

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無雪期のクレッターならば左足をスメアーすればバランスを取れるが、
アイゼンではツルッとしたフェースに引っかかりもなく非常に難しい。

今までにこのようはアブミ登攀の経験がなかったので勉強になった。

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アブミ登攀も終え、今度は山頂に向かって正対してハングを乗っ越し4mほどで天狗岳山頂に飛び出し登攀終了。
12時45分。

それから1時間後にBabさん到着。山頂でのビレーは風も強く寒かった。
Babさんの20分後に牧師さんが上がってきた。

最後にKit川さんが現れたのは15時30分。

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全員揃って弥山に向かう。
とにわかに雲が切れ、みるみるうちに青空と変わる。

視界が開け今登ってきた天狗岳もくっきりと見られ感激。

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記念写真を撮ったりしてゆっくりした後、下降開始。

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振り返る北壁は白と黒のコントラストが美しい。

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朝は見ることの出来なかった木々一杯に付いた真っ白な樹氷、
遠くの山も夕日で赤く染まりつつある中を二の鎖のテン場へと下っていく。

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二の鎖場の小屋になんと中級登山学校を出たというN西さんにお会いする(KLCCのO山さんと同期とか)
彼女、今は広島にいるそうです。

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今夜はゆっくりと飲めそう。そして飲んだ(牧師さんは風邪のため飲まない)。
トイレのためにテントから出てみると西条の町か新浜の町か灯りがきれいに見える。

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見上げてみると満天の星だ。夜半風がきつかった。
 
2月12日(月)晴れ:
5時起床、下山開始8時半。昨夜の強風のためか木々の樹氷はすっかりなくなり、
白かった北壁も今は黒々としている。

向かう先が良く見渡される。
雪の少なさが目に付く。やはり暖冬なんだな!!!

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まるで初冬の山をのんびりとハイキングしているのかと錯覚しそうだ。
ケーブル下の旅館の温泉(安い!なんと300円也)で疲れを癒し、昼食を取り帰途につく。
 
昨年登れなかった北壁を今回は登れ満足!満足でした。
それにしても酷暑の国タイ・プラナンのリゾートクライミングから4日後、
酷寒??の北壁クライミングは自分ながらも良くやったもんだ。アホか?

感想追記:

牧師:
昨年の10月に続き今回は冬期登攀ができ大満足。
風邪でどうなることかと思いましたが、山が一番癒しの場だと再認識しました。
(オランダから帰国直後風邪をひいて2日間会社休んでそのまま石鎚に直行)

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NanohaBab:
たかが2ピッチと思っていましたが厳しかった。
終了した後の天気回復後の景色のなんと素晴らしかったこと!!!

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Kit川:
登攀は厳しくて2ピッチで十分堪能できました。
これも練習のお蔭です。
アプローチ、テント生活、登攀も十分な時間的余裕を持った計画で楽しく過ごせました。

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Gramps:
石鎚(1982m)山頂直下にある北壁100m弱の壁。
昨年は状況不安で登攀を断念しましたが
今回はガスった環境の中厳しい登攀でしたが
牧師さん他の友情でオンサイトクライミングの興奮を味わいながら登攀でき感激しています。

登った後一転快晴になり天も我々に祝福してくれたようで感激も倍化しました。
「クライミングは芸術」だと思わず叫んでしまいました。

新たなムーブを強いられるアブミクライミングが勉強できました
(昨年会った攀破衆の人にも会えて感激)

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愛媛の山 無念石鎚山北壁
----でも楽しかった----

期間:2006.2.10~12     大阪ぽっぽ会  Gramps

この山には20年前の1月に一度一人で来たことがある。
1月にピトンの会のK中さんに誘われたが彼が腰痛になり中止。

続いて会のメンバーA山さん、H川さん、S形さんの4人で行く予定であったが
A山、H川さんが都合が悪くなってしまったためS形さんと高速バスを利用して行くことにする。

2月10日(金):晴れ山は曇り(ガス):
 梅田を8時ジャストに出発。途中2箇所休憩して12時55分西条着。
ここから地元のバス・瀬戸内バスにてロープウェイ下へ。

乗客は我われのほか地元の方が3~4人のみ。
運転手はリタイアしたI藤さんとか言う人で
もう皆で自家用車に乗っているかと錯覚するようなバスの中の雰囲気である。

途中で止まってまでいろいろ観光案内をしてくれる。
バスを降りすぐにロープウェイに乗り換え15時前に山上駅に到着。
そこはもう白銀の世界である。

のんびりと身を整えて出発。
林道のような感じの道を成就社に。ここで登山届を出す。

今日山に入っている人は3名とか。ここからは一筋のトレースに代わっている。
折角登って来たのにここからは下りである。

24キロ強の荷物が重い。もっと軽量化を図ってくるべきだと後悔しながら歩く。

それにしても長い下りである。やっと着いた八丁坂16:00。
あと1時間くらい歩いたらテント設営と決めて出発。

ここから今度は登りである。またもやもっと軽くすべきだったと後悔。
17時20分幕営適地があったので今日はここまでとする。

幕営後風が強くなり時々雪の天気となる。(21時現在零下4℃)

大阪8:00→西条12:55、13:30→14:29、14:40→ロープウェイ山頂成就社14:47、15:20~前社ケ森手前17:20

2月11日(土)ガス時々雪。風強し。(5時現在零下5℃)
7時20分出発。風強くトレースもかき消されがちである。

前社ケ森で休憩、夜明し峠辺りは右前方からの風が身体をぐらつかせるほどきつい。
一の鎖の手前の小屋横で風を避けて休憩。

鎖は雪で埋まってしまっている。トレースを辿り巻き道を行く。

二の鎖も巻き道を登り、三の鎖小屋前に到着(10:05)。ここをベースにする。

設営後、取り付き偵察に出かけるも小屋横の急斜面を慎重にラッセルして行くがその後の斜面は雪崩れそうなので躊躇。

結局諦めて上部稜線上の懸垂地点と天狗岳山頂(1982m)に行ってみることにする。
弥山(1974m)には何人かの人がいたがここから先には誰も行かない。

ただ一人若い女性が行ったとか。天狗に向かう。

懸垂地点には新しいロープがフィックスされていた。
単独行の青年の物のようだ。

これを使って降りてみたい気がしたが無断拝借と降りている間に回収されてしまったら万事休すになってしまうので諦めて山頂を目指す。

雪混じりの南の風がきつい。
なんと件の女性がこの寒風の中、岩に座り込んで下を覗き込んでいるではないか。

単独行の男性を待っているのである。
赤蠍攀破衆ルートの終了点である。もう1時間もいる。

寒くないかとの問に「いいえ」。どんな身体をしているのかな?
(山の井さんを待っている妙ちゃんが頭に浮かぶ)。
天狗岳の山頂は今少し先にあった。

四周は何も見えなく風も強く寒いが、
20年前は時間切れでここまで来れなかったので今日登れて感激である。

帰りには攀破衆ルートを登っている人が姿を現していた。
真横から見る登攀姿の美しいこと。登ってみたい衝動に駆られる。

テン場に戻り行動食の残りやお茶を飲んでゆっくりする。
16時頃件のソロイストと彼女が帰ってきた。

7時半に懸垂を始めて15時終了なんと7時間半の登攀であった。
彼らは小屋泊まりである。ストーブもビールもありルンルンの安息地だ。

幕営地7:20~二の鎖小屋手前の小屋8:50,9:05~二の鎖小屋9:30~三の鎖小屋10:05,11:30~~~天狗岳山頂13:00~テン場14:10就寝18:00

2月12日(日):曇り、ガス (6時現在零下6℃、テント内0℃)
昨夜、寝ていて今日の行動をどうしようか迷う。

先ず1)取り付きへのトラバース:雪崩れの危険がある。これは避けるべきか?

2)懸垂して取り付き探しをして登る。
この場合撤退しなければならなくなった時トラバースルートは雪崩れの危険があるから戻れない。

A)そのまま真っ直ぐ降りて二の鎖~土小屋ルートに出て二の鎖小屋に戻る。
二の鎖・土小屋トラバースルートのトレースに出会えなければ大変なことになりそう。

またこれができるのであれば通常取り付きへはこのルートを使うだろうが、
そのようにはされていないということは何か問題があるのだろう。

となれば

B)懸垂地点を登り返すしかなくなる。
その場合ロープを残置しなくてはならない。

ということは登攀は9㎜ザイル1本で登らなくてはならない。
この際途中で撤退しなければならなくなったら懸垂は非常に困難になる。

頭の中が混乱し始める。

今まで冬壁初見を何度もしてきたがこんな撤退が難しくなるパターンは初めてである。
どんな時にも撤退ができる状況を考えて登ることがビビリの私の鉄則である。

撤退で事故るのでは悔やんでも悔やみきれない。

昨日のソロの人は攀破衆の会員で二人とも30代とか。
今日は松山のアウトドア店の講習会に講師?として参加されるとか。
コースは天狗岳東稜。

天候も良くないので私は大いに迷う。
Babさんに聞いたら「どちらでも良い」との返事の中に「壁に行きたい」気持が有りあり。

迷よいに迷って東稜コースに決める。彼らより遅れること1時間:8時前に出発。

二の鎖の小屋まで下り、そこからは北壁の下を土小屋方面に向かって東にトラバースして行く。
彼らがラッセルしてくれているのでトレースはバッチリと付いている。

が無かったらルートファインディングは非常に難しい。
それにしてもガスのため北壁は全く見えない。

東稜への取り付きは無雪期の取り付き点よりかなり西より取り付き、
矢筈岩の西側からだ。

その少し前で香川の善通寺山の会パーティー6人が休憩しているのに出会う。
実はここまでのトレースの大部分は彼らが付けてくれたようだ。

「お先へどうぞ」のお言葉に甘えて先行させてもらう。

矢筈岩の登りで赤蠍攀破衆7名と講習生2名のパーティーに
1時間以上後に出発したのにラッセル無しのため追いついてしまった。

東稜はこの後、矢筈岩の横の大きなルンゼを登り、核心部の岩稜、
続いて南尖鋒の潅木混じりの雪壁を北から登り最後の岩稜をエイ、ヤッで乗り越し、稜線を最高峰・天狗岳に向かう。

このルート適度な緊張感とルンルン気分を味わえる楽しいルートである。
地元の山屋さんと一緒でなかったら取り付きまでは分かりづらく行けなかったかも。

そういう意味では非常にラッキーであった。
おまけに赤蠍攀破衆ルートを開拓した会長にも会え、

赤蠍攀破衆の方々と話ができ、情報もいろいろ聞かせていただくことが出来これまた幸運であった。

天狗岳山頂は昨日は一般ルートを西から登り、今日は東から登れた。
天候は昨日より穏やかであったが依然良くない。

少し留まり早々に弥山経由でテン場に戻る。

何故か今日は行動食も飲料もたくさん残っていた。
テントでそれらを全部たいらげた後今日のロープウェイの最終便に間に合えば下山。

間にあわなければ近くで幕営して明日帰る事にして下山を開始。

天気は相変わらずガスっており強い風と雪である。
ついに3日間とも北壁は見えずに終わる。

幸いにも最終便に間に合いその日の内に帰宅できた。

BC7:55~東稜取り付き9:15~天狗岳10:55~BC11:35、12:50~前社ケ森13:35~成就14:35~ロープウェイ山上駅14:55、15:00→下15:07、15:17
→西条16:10、16:30→大阪21:25→上牧22:30


赤蠍攀破衆の方たちの情報として

1) 冬初見のトライは避けた方が良い。
その理由はピンの位置が分かり辛くランアウトする。

(冬はどの岩場も同じような気もするが特異なのか?)
無積雪期に登ってルートを感覚的に頭に入れておくことを推奨する。

2) 撤退が非常に厳しい。
トラバースは雪崩れの可能性が高い。直下降は
非常に厳しい。
(懸垂地点にロープを残置してユマーリングで登り返すがベター)

3) 撤退するかどうかは1ピッチ目終了時点で決めること。
2ピッチ以降
は大きく被っているため懸垂が難しくなる。

石鎚登攀は今後の課題となった。登ることも彼らと会えることも楽しみである。

交通費:
上牧⇔梅田620円、大阪⇔西条9400円、西条⇔ロープウェイ下1940円
ロープウェイ往復2000円⇒合計13,960円
 以上

Babさんの感想です

積雪量多く、雪混じりの強風で体感温度低く、厳しかったです。
(「石鎚を舐めたらあかんで・・・」)

3日間、ほとんど雲の中で北壁の全貌は見えずじまい。
(時に一瞬白いガスの中に雪のついた壁が現れましたが。)

やはり無雪期の経験がないと取り付き、
エスケープ等不安があり今回北壁はやめ、東稜を登りました。

たった2ピッチか3ピッチの壁ですが、
山頂直下の壁までのアプローチ長く、しんどく、本チャンの冬壁という感じがします。

ピークハントだけでも充実です。近々にまた行きたいです。
やっと行けた「ふるさとの山」にはまりそう!
四国愛媛 石鎚山                

期間:1986.1.30夜~1.31           Gramps

1月30日、31日
30日21時ロープウェー下に幕営。
早立ちしたかったがロープウェーが9時からしか運転しないので、9時10分に上の成就駅を出発。

天気は回復傾向、登山者は私一人のようだ。
他にスキー客が10名ほどいた。

駅を出てすぐに彼等とわかれて一人旅。成就社までは林道といった感じのところ。

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多くの人が歩いているのか雪はよく踏まれている。
朝のため道は凍っている。

成就社から八丁坂へは緩い下りのためここでアイゼン、スパッツを付けて歩く。
ここより先は1本のトレースを辿って進む。降り切った所より今度は八丁坂の急登。

トレースがなくとも尾根筋のため道に迷うことはなさそうだ。
急登を登りつめると鎖場に、ここが前社森である。

石鎚の心臓部と書かれた標識があり、鎖が出ていたので巻き道を通らずにそのまま直登する。
登りきったら前がない。断崖である。

右側には5m先に地蔵様がある。四つん這いになって地蔵様まで登り進むも降りられない。
四苦八苦して元に戻り、先の断崖絶壁を覗いてみたら鎖があった。

岩と鎖を利用して何とか下まで降りれた。予期せぬ鎖場に精神的に疲れてしまった。

降りたところに前社森の売店がある。
ここで5分休憩して再び登りに、小ピークをトラバース気味に巻いて樹林帯を抜けると夜明かし峠である。

ここから初めて石鎚連峰がはっきりと望めた。

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綺麗である。これから歩く尾根の先により急激にせりあがった山容ある。
ふと先を見ると4人連れのパーティーが200m程先を歩いている。

やがて彼等に追いつく。彼等はここでもう1週間「行」をしているとか。
その中の年配の人は何十年も冬の石鎚で「行」をしているとの事。

小ピークを登った所に一の鎖場。鎖を伝って難なく乗り越える。やがて鳥居が現れる。

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雪で埋もれている為に這いつくばって潜り抜けると二の鎖場。
四苦八苦して登る。

手を上げすぎると鎖が太い為か腕が疲れてだるくて仕方がない。
何とか登ったものの、三の鎖場まで来たら疲れてしまった。

一休みすれば登れそうだが、帰りの時間が気になりだす。
頂上は断念しようとしたら先ほどの行者さんたちが来て、

「二の鎖を登ったら、その上は登れるから」とさかんに薦めてくれたが、諦めて下山する。

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二の鎖を慎重に降りて後は来た道をどんどん引き返すのみ。
夜明かし峠から振り返ってみる石鎚山の眺めは本当に綺麗だ。

「石鎚さらば、また来る日まで、彌山に光る雪の道、返り見すれば遠ざかる、瞼に残る石鎚よ」
と替え歌を口ずさんでさようならをする。

先ほどの前社森のピークは巻いて降りる。
成就社に感謝と、お礼をしてロープウェー山頂駅に到着。

記録
幕営地1/30 20:30ロープウェー下(下谷)1/31 8:30→成就駅9:10~成就社9:30~前社森~夜明かし峠~二の鎖小屋11:57~山頂小屋?12:25~二の鎖小屋12:55~前社森13:30~成就社14:20~成就駅14:40、15:00→下谷15:10、15:30→高松19:10、20:30→大阪2/1 2:00

反省:
1) ロープウェーの始発が9時ならば、
次回は最終の17:00に間に合うように到着して前日に山頂駅に登っておけば、時間的に2~2,5時間の余裕が生まれる。

2) 今回は天候に恵まれたこととトレースがあったことを考えると、普通は2日間の計画で来る必要かある。